【兵庫県 養父市の魅力】
自然豊かで歴史ある景観が魅力! 切れ目のない子育て支援も
養父市は兵庫県北部の但馬地域の中央に位置し、東部を一級河川の円山川(まるやまがわ)が流れ、その支流の八木川に沿って八鹿地域、関宮(せみのみや)地域が、大屋川に沿って養父(やぶ)地域、大屋(おおや)地域があります。西部には県下最高峰の氷ノ山をはじめ、鉢伏山やハチ高原、若杉高原が、北部には妙見山がそびえ、雄大で美しい自然に囲まれています。また鉱山遺跡で初めて日本遺産に認定された明延(あけのべ)鉱山や中瀬鉱山を有するなど、自然豊かで歴史ある景観が魅力です。冬には多くの観光客がスキーに訪れるなど、一年を通じて四季折々のスポーツが楽しめます。
小さなまちでありながら、養父市は多くの偉人を輩出しています。古くは673名もの門人が師事した幕末の儒学者・池田草庵(いけだそうあん)や、琵琶湖疏水を開いた北垣国道(きたがきくにみち)などが養父市出身です。近年では、アニメ「バジリスク~甲賀忍法帖~」の原作「甲賀忍法帖」の作者としても知られる小説家・山田風太郎がいます。
市では、子育て世帯の支援に特に力を入れています。不妊治療費の助成、乳幼児などから高校生までの健康保険適用分の医療費無料化、認定こども園や保育所の保育料完全無償化など、切れ目のないサポートで子育て世帯を応援しています。
【養父神社】
天平9(737)年にはすでに古文書に名を残し、但馬(たじま)五社の1つに数えられている神社です。古くから農業の神として地元の人に親しまれてきました。また、牛の神様も祀られています。兵庫県下有数の紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客やカメラマンが訪れます。
【明延鉱山】
奈良・東大寺の大仏鋳造に、明延鉱山の銅が使用されたと伝わっている歴史ある鉱山です。明治42年に錫の鉱脈が発見されてからは「日本一の錫の鉱山」として栄えました。昭和62年に閉山したのちも「探検坑道」として一部が公開されていて(見学は要予約)、当時の鉱山の様子を間近で体感することができます。ドラマシリーズ「ガンニバル」のロケ地にも使われました。
【但馬牛(たじまうし)】
養父市をはじめ、但馬地域が誇る黒毛和牛が「但馬牛」です。養父市の農家では「但馬の一頭飼い」といって、昔から家族の一員として大切に牛を育ててきました。また、但馬牛の多くは神戸や松坂などに引き取られ、有名な神戸牛、松坂牛に育て上げられます。やわらかい肉質はすき焼き、ステーキなどに最適で、養父市ふるさと納税の返礼品に登録されています。全国屈指のブランド牛をぜひ味わってみてください。
【朝倉山椒(あさくらさんしょ)】
養父市八鹿町朝倉地区が発祥で、枝にトゲがなく実が多く、香り豊かな山椒です。その歴史は古く、約400年前に徳川家康に献上されたという記録が残っています。1912年ごろには植物学者の牧野富太郎博士が朝倉地区を見学した際に朝倉山椒を新品種と認定し、「アサクラザンショウ」の名称で品種登録しました。また、2015年にはミラノ国際博覧会のイベントに出品されたほか、2020年には「朝倉山椒味シロップ」が全日空の欧米路線ファーストクラスの機内食に採用されました。柑橘系の爽やかな香りが広がる特別な山椒は、一度味わってみる価値があります。
この記事の画像一覧
この記事のタグ
この記事を書いた人
田舎暮らしの本編集部
日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!
Twitter:@inakagurashiweb
Instagram:@inakagurashinohon
Website:https://inakagurashiweb.com/
田舎暮らしの記事をシェアする