【兵庫県 宍粟市の魅力】
自然資源があふれ、歴史・文化に触れられる
自然に恵まれた宍粟市は、歴史・文化も豊かです。現存する風土記の中で日本酒について最古の記述がある「播磨国風土記」の一節には、宍粟市一宮町にある「庭田(にわた)神社」で初めて「かび=麹」を使用した”庭酒”をつくり、神様に献上したことを意味する記述が残されています。そのことから、宍粟市は「日本酒発祥の地」「発酵のふるさと」と言われ、現在でも江戸時代後期からつくられた地酒「三笑(さんしょう)」をはじめ、さまざまな発酵文化が受け継がれています。
また、播磨国の一の宮・総氏神様と崇められ、農・工・商などの産業や交通安全などの神様として人びとの信仰を集める「伊和(いわ)神社」や、国重要文化財に指定されている「御形(みかた)神社」、縄文時代から中世にかけての建築物が見られる「家原(えばら)遺跡公園」、江戸時代の製鉄遺跡である「天児屋(てんごや)たたら公園」など、さまざまな歴史と文化を感じることができます。
宍粟市では、定住促進コーディネーターが、空き家の案内や自治会との顔合わせなど物件案内から移住後まで、切れ目のない充実したフォローを行っています。空き家バンクの紹介実績が高く、空き家バンクを利用した移住者が増加しています。
【酒蔵通り】
山崎藩の城下町で、江戸時代から酒造りが盛んだった地域です。酒蔵やかつて醸造を行っていた本家門前屋酒店(現在は「山崎旅館Q中門前屋」として営業)など重厚な商家建築が残り、歴史的な風情を感じさせてくれます。なかでも、「中門前屋主屋(なかもんぜんやおもや)」は、国登録有形文化財に選定されています。
【国見山山頂展望台とモノレール】
自然環境学習の拠点、森林保全活動の拠点、都市との交流拠点として、豊かなふれあいの場を提供しているのが「兵庫県立国見の森公園」です。この公園には山麓と山上を結ぶ延長1100mの森林学習軌道(ミニモノレール)があり、誰もが山上へアクセスでき自然と触れ合え、山上の歩道は車椅子の方でも楽しめるようにバリアフリー化されているなど、ユニバーサルデザインにも配慮した施設です。また、森林セラピーをはじめ、難易度別のさまざまなハイキングコースがあり、自然とふれあうプログラムも実施されています。宍粟市は、兵庫県で唯一「森林セラピー®基地」に認定されていて、「兵庫県立国見の森公園」も含めて市内3カ所で森林セラピー®が楽しめます。
【音水湖(引原ダム)】
国内有数の1000m級カヌー競技場として活用されている「音水湖」では、子どもから大人まで誰もが楽しめるよう、カヤックやSUPなども体験できます。この音水湖は、かつて引原村という集落があった場所につくられた「引原ダム」の人工湖で、水量の少ないときには村の面影が見えることも。
【伊和神社秋季大祭(いわじんじゃしゅうきたいさい)】
「播磨国風土記」にも記されている播磨三大社のひとつ「伊和神社」で行われる秋の大祭です。「伊和神社」は、播磨国の一の宮・総氏神様と崇められ、農・工・商などの産業や交通安全などの神様として人びとの信仰を集めています。本殿裏の鶴石伝説は有名で、一夜にして杉・桧などが群生し、多くの鶴が舞うなか、大きな2羽の白鶴が石の上に北向きに眠っていたことから、北向きの社殿を造営したと伝えられています。大祭は、毎年10月15日に宵宮、16日に本宮が行われ、御輿5基と屋台が境内で練り合わせを披露。豪華絢爛な屋台の姿と練子衆の勇ましく力強い掛け声、太鼓衆の太鼓の音がひとつになり、豊年満作への感謝と豊かで平和な世の中への祈りを捧げます。
【ちくさの舞】
「ちくさの舞」は、宍粟市千種町で生産された特別栽培米です。環境省の名水百選に認定されている千種川の最上流地域である千種町。千種川の源流に生い茂るブナやミズナラの森で蓄えられたミネラル豊富な雪解け水と昼夜の寒暖差が大きい気候が、ちくさの舞のおいしさの秘訣です。化学肥料や農薬の使用を50%以下に抑えた栽培方法で生産しています。また、人体や自然環境への悪影響が懸念されているネオニコチノイド系農薬は一切使用していません。生産者の労力は増大しますが、手間ひまかけた栽培方法により安全・安心なお米となっています。
写真提供:しそう森林王国観光協会
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