自然災害の被災地を救いたい!
2020年、突如として自然災害が熊本を襲いました。
「『令和2年7月豪雨』ですね。当時は、とにかく『被災地域を元気にしたい』という思いでいっぱいでしたね。残念なことに、今、PRをしている人吉・球磨地域は、河川の氾濫や浸水などで被害が多い地域となってしまいました……」
安井さんが人吉・球磨地域に携わるようになったのは、豪雨災害の直後のことでした。人吉市でテレビのロケをしていたときに、人吉観光協会の方から「何か助けてほしい」と声をかけられたことがきっかけです。
「豪雨災害を目の当たりにして、何か僕にできるかな?と思ったんです。ロケ先で地元の人から『助けてほしい』と伝えられてからは、ぐっと込み上げてくるものがあり、時間をみてはちょくちょく人吉・球磨地域に足を運びました。そこで球磨焼酎のことを知るのですが、この焼酎を全国のみなさんに飲んでもらって、盛り上がることが、人吉・球磨地域に元気を与え復興に近づくのではないかと」
安井さんオリジナルの球磨焼酎が人吉市ふるさと納税の返礼品に。市役所に表敬訪問。
そこで、安井さんはPRのために球磨焼酎の歴史や製法について徹底的に勉強したそう。その甲斐もあり、球磨焼酎の知識は、特技の欄にも書けるようになったのだとか。
「人吉・球磨地域で生産される『球磨焼酎』は、“地域の宝”なんです。日本最古の焼酎ともいわれています。それをPRするとなると、中途半端ではできません。そこで、まずは焼酎の蔵元を訪ね、球磨焼酎の歴史や基礎、麹作り、一次仕込み、二次仕込み、蒸留、酵母菌、麹菌など、イチから勉強させてもらいました」
球磨焼酎の仕込みの様子。
昔ながらの球磨焼酎の蒸留を体験。
「その上で、オリジナルブレンド焼酎や球磨焼酎で作った紅茶のリキュールをPRしながら販売しました。リキュールに関しては、災害に遭った五木村(いつきむら)産の紅茶の茶葉を使用しています」
蒸留した焼酎をテイスティングする安井さん。
安井政史オリジナル焼酎のブレンド作業で熟考中。
次ページ:「『球磨焼酎×吉本芸人』でできること」
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