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田舎暮らしの本 7月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 7月号

6月3日(月)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

長嶋茂雄プロデュース&小泉今日子『迷宮のアンドローラ』で話題となり、マクドナルド、NASAなどのビジュアルを手掛けた長崎県壱岐島発の国際的イラストレーター長岡秀星氏の貴重な作品を現代に!

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1970年代、カーペンターズやELO、アース・ウインド&ファイアーなどのミリオンセラーとなるレコードジャケットのアートワークを次々と手掛け、一世を風靡したイラストレーターの長岡秀星(ながおか しゅうせい / 1936-2015)氏。その原画作品をデジタル化し、インターネット上で閲覧、利活用可能なアーカイブを構築するプロジェクトが現在進行中です。

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1970年代、カーペンターズやELO、アース・ウインド&ファイアーなどのミリオンセラーとなるレコードジャケットのアートワークを次々と手掛け、一世を風靡したイラストレーターの長岡秀星(ながおか しゅうせい 1936-2015)氏。

壱岐で過ごした幼少期より非凡な才能を発揮

 長岡秀星氏は1936年に長崎県長崎市で生まれました。8才の頃、父の故郷である壱岐群(いきぐん)郷ノ浦町(ごうのうらちょう[現:壱岐市])にある壱岐島(いきのしま)へ疎開し、戦火を逃れます。小、中、高校の青春時代を壱岐で過ごした長岡氏は、友達との遊びや学生生活を楽しむ一方、幼い頃からイラストや造形に非凡な才能を発揮。高校3年生のときに描いた作品は、小学館の人気雑誌「中学生の友」の口絵に採用されるほどでした。1955年、武蔵野美術学校(現:武蔵野美術大学)デザイン科に入学したのち、若くしてイラストレーターとしての才能が開花。1970年の大阪万博まで日本国内で活躍しました。

壱岐麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルデザインも長岡氏!

幼少期から10代までの多感な青春時代を壱岐で過ごした長岡氏は、壱岐にゆかりの深いイラストレーターとしても知られています。長岡氏がデザインをした壱岐の蔵酒造の麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルは、焼酎好きの方なら、どこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。
写真:壱岐の蔵酒造 (https://ikinokura.co.jp/

 幼少期から10代までの多感な青春時代を壱岐で過ごした長岡氏は、壱岐にゆかりの深いイラストレーターとしても知られています。長岡氏がデザインをした壱岐の蔵酒造の麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルは、焼酎好きの方なら、どこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。

幼少期から10代までの多感な青春時代を壱岐で過ごした長岡氏は、壱岐にゆかりの深いイラストレーターとしても知られています。長岡氏がデザインをした壱岐の蔵酒造の麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルは、焼酎好きの方なら、どこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。

麦焼酎発祥の地の伝統にのっとり、大麦2、米麹1の割合で仕込み、減圧蒸留し、タンクで1年以上熟成させ、良質の竹炭でろ過してつくられるのが麦焼酎「壱岐っ娘」。米麹の旨みと麦の風味が堪能できます。1,141円(税込・25度/720ml)

1970年以降の国際的活躍

 1970年に渡米し、活動拠点をカリフォルニアに移します。数か月でその才能をアメリカでも認められ、名だたるミュージシャンのレコードジャケットをはじめ、NASAや自動車会社、航空会社などのナショナルクライアントのイラストを多数手掛けました。

長岡秀星氏は1970年に渡米し活動拠点をカリフォルニアに移します。数か月でその才能をアメリカでも認められ、名だたるミュージシャンのレコードジャケットをはじめ、NASAや自動車会社、航空会社などのナショナルクライアントのイラストを多数手掛けました。

長岡秀星氏は1970年に渡米し活動拠点をカリフォルニアに移します。数か月でその才能をアメリカでも認められ、名だたるミュージシャンのレコードジャケットをはじめ、NASAや自動車会社、航空会社などのナショナルクライアントのイラストを多数手掛けました。

 CGやAIも存在していなかった時代に、東洋の神秘や女性、宇宙、SFといった壮大で深淵なテーマをモチーフに、面相筆やエアブラシを駆使し、自らの手で描き続けた作品は、現代においても色褪せることのない唯一無二の存在感を放っています。

長岡秀星氏はCGやAIも存在していなかった時代に、東洋の神秘や女性、宇宙、SFといった壮大で深淵なテーマをモチーフに、面相筆やエアブラシを駆使し、自らの手で描き続けた作品は、現代においても色褪せることのない唯一無二の存在感を放っています。

迷宮のアンドローラ(集英社、1984)

 長岡秀星氏の代表作にして唯一のSFファンタジー作品。原画約70枚。当時、この作品に衝撃を受けた長島茂雄さんがプロデューサーとなり、小泉今日子さんがイメージソングをリリースし、大ヒット。同作品とともに大きな話題となりました。

長岡秀星氏の代表作にして唯一のSFファンタジー作品。原画約70枚。当時この作品に衝撃を受けた長島茂雄さんがプロデューサーとなり、小泉今日子さんがイメージソングをリリースし、大ヒット。同作品とともに大きな話題となりました。

クラウドファンディング「長岡秀星イラスト作品アーカイブプロジェクト」

 現在、長岡氏の作品は原画及び書籍として残されていますが、レコードジャケット作品以外では、ほとんど私たちの目に触れる機会がありません。また、長岡氏の遺族が所有する原画作品は、制作から数十年が経過し、原画そのものの劣化が危ぶまれる状況にあります。何もせずにこのままの状態を続けると、長岡氏の功績をしっかりと後世に引き継ぐことができずに埋もれてしまう可能性もあります。そこで、フォトエージェンシーとして様々なサービスを展開する株式会社アフロが、そのような長岡氏の原画作品が置かれている状況の改善と、同氏の功績を後世に残し伝えていく活動を進めるべく、その資金調達を目的としてクラウドファンディングにチャレンジしています。

小泉今日子氏が協力した返礼品

 「迷宮のアンドローラ」ゆかりの小泉今日子氏に協力を仰ぎ、クラウドファンディング限定のトートバックを作成。そのほかに、ポスター、ファインプリントなど、支援した人に喜んでいただける返礼品も用意しているそうです。

 「迷宮のアンドローラ」は、のちに国民栄誉賞を受賞し、読売ジャイアンツ終身名誉監督となった長嶋茂雄氏のプロデュースのもと実施された長岡秀星氏のイラストストーリーで、そのイメージソングを、1984年に小泉今日子氏が(10枚目のシングルとして)発表しています。

 「迷宮のアンドローラ」ゆかりの小泉今日子さんに協力を仰ぎ、クラウドファンディング限定のトートバックを作成。そのほかに、ポスター、ファインプリントなど、支援した人に喜んでいただける返礼品も用意しているそう。

長岡秀星氏の貴重なイラスト作品を高精細デジタル処理で現代に蘇らせたい

【クラウドファンディング】
https://kibidango.com/2477

期間:3月21日まで
目標金額:100万円

お問い合わせ:株式会社アフロ
☎03-3546-0262
Email:afload@aflo.com

 

長岡秀星氏プロフィール

・1936年 長崎市生まれ。終戦を長崎県壱岐市で迎える。幼少期から絵の才能を発揮。
高校3年時には雑誌「中学生の友」の口絵に投稿、採用される。
・1955年 武蔵野美術学校(現、武蔵野美術大学)デザイン科に入学。在学中からイラストレーターとしての才能を発揮。多忙のため中退、独立する。
・1950〜60年代は日本国内でイラストレーター、デザイナーとして活動。
・1970年 大阪万博にデザイナーとして参加。
・1970年 渡米。ハリウッドにて活動。カーペンターズ、ELO、アース・ウインド&ファイアーなどのミリオンセラーレコードジャケットを担当。
東洋の神秘、宇宙、SF等をテーマとした幻想的な画風で一躍有名になる。
・1976年 『ローリングストーン』誌最優秀アルバムカバー賞。
・1977年 国際イラストレーション展優秀賞を受賞。
・1981年 新宿伊勢丹にて「長岡秀星展」開催、10万人を動員。
・1981年 作品集『長岡秀星の世界』 (日本放送出版協会)を出版。
・1984年 絵物語『迷宮のアンドローラ』(集英社)を出版。イメージソングを小泉今日子氏がリリース。
・1985年 作品集『長岡秀星の世界・PART2』 (日本放送出版協会)を出版。
・1985年 つくば科学万博、日本政府出展のテーマ館の映像表現を担当。
・1991年 銀座三越にて「宇宙賛歌展」開催。
・1990年代には宇宙をテーマとしたSF絵物語の大作「アナバシス」に着手(未完)。
・2004年 帰国。
・2015年 逝去。

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  • 1970年代、カーペンターズやELO、アース・ウインド&ファイアーなどのミリオンセラーとなるレコードジャケットのアートワークを次々と手掛け、一世を風靡したイラストレーターの長岡秀星(ながおか しゅうせい 1936-2015)氏。
  • 幼少期から10代までの多感な青春時代を壱岐で過ごした長岡氏は、壱岐にゆかりの深いイラストレーターとしても知られています。長岡氏がデザインをした壱岐の蔵酒造の麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルは、焼酎好きの方なら、どこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。
  • 幼少期から10代までの多感な青春時代を壱岐で過ごした長岡氏は、壱岐にゆかりの深いイラストレーターとしても知られています。長岡氏がデザインをした壱岐の蔵酒造の麦焼酎「壱岐っ娘」のラベルは、焼酎好きの方なら、どこかで目にされたことがあるのではないでしょうか。
  • 長岡秀星氏は1970年に渡米し活動拠点をカリフォルニアに移します。数か月でその才能をアメリカでも認められ、名だたるミュージシャンのレコードジャケットをはじめ、NASAや自動車会社、航空会社などのナショナルクライアントのイラストを多数手掛けました。
  • 長岡秀星氏は1970年に渡米し活動拠点をカリフォルニアに移します。数か月でその才能をアメリカでも認められ、名だたるミュージシャンのレコードジャケットをはじめ、NASAや自動車会社、航空会社などのナショナルクライアントのイラストを多数手掛けました。
  • 長岡秀星氏はCGやAIも存在していなかった時代に、東洋の神秘や女性、宇宙、SFといった壮大で深淵なテーマをモチーフに、面相筆やエアブラシを駆使し、自らの手で描き続けた作品は、現代においても色褪せることのない唯一無二の存在感を放っています。
  • 長岡秀星氏の代表作にして唯一のSFファンタジー作品。原画約70枚。当時この作品に衝撃を受けた長島茂雄さんがプロデューサーとなり、小泉今日子さんがイメージソングをリリースし、大ヒット。同作品とともに大きな話題となりました。
  •  「迷宮のアンドローラ」ゆかりの小泉今日子さんに協力を仰ぎ、クラウドファンディング限定のトートバックを作成。そのほかに、ポスター、ファインプリントなど、支援した人に喜んでいただける返礼品も用意しているそう。
  • 長岡秀星氏はCGやAIも存在していなかった時代に、東洋の神秘や女性、宇宙、SFといった壮大で深淵なテーマをモチーフに、面相筆やエアブラシを駆使し、自らの手で描き続けた作品は、現代においても色褪せることのない唯一無二の存在感を放っています。

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田舎暮らしの本編集部

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日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

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