「異性との出会い」に使えるツールとして、身近になってきた「マッチングアプリ」。結婚相手探しのような、真剣な交際用に利用する人も増えています。ただし運営主体や評判もさまざまで、全部が全部安心とまではいいきれません。一方で、信頼度抜群な出会いの場として注目されているのが「行政主催の婚活パーティー」です。実際、交際への発展率6割以上というアンケート調査もあって期待大。 では、本音を聞いたその評判はいかに!
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結婚でも恋愛でも、真剣に相手を探したいと願っているのに出会いの機会がない! そんなときに使えるかもしれないのが「自治体が主催する婚活パーティー」です。住まいや行動範囲が重なれば、参加者同士の会話も自然と進みそう。では、県や市町村主催の婚活サービスの使い勝手やマッチング率の実際は?
ナイル株式会社の運営する恋愛・婚活メディア「出会いコンパス」には「行政が主催する婚活パーティー」参加者へのアンケート結果があります。そこから「なぜ行政主催のパーティーに参加したのか」「満足できたのか」など、気になる婚活事情についてみていきましょう。
■調査概要
調査対象:婚活パーティーに参加した経験がある20代~40代の男女431人
調査機関:株式会社ジャストシステム
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年2月1日~2月8日
◇性別
男性:231人
女性:200人
◇年齢
20~29歳:199人
30~39歳:148人
40~49歳:82人
※本アンケート結果は小数点以下任意の桁を四捨五入しているので、合計が100%にならない場合があります。
婚活パーティー参加者の7割近くが「行政主催」イベントに参加!
対象:婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女431人(データ:「出会いコンパス」より)
参加したことがある…… 67.8%
参加したことはない…… 29.4%
覚えていない…… 2.8%
まずは、婚活イベントへの参加経験がある男女431人を対象にした「行政主催のパーティー」への参加経験の有無は、「ある(67.8%)」、「ない(29.4%)」という回答になっています。婚活イベントを利用したことのある人の7割ほどが行政主催パーティー経験者! 自治体イベントに出かけたことのないという人は、逆に半分以下ですから、婚活を考える人にとっては行政主催はもう定番のひとつなのかもしれません。
では、そもそも、そんなパーティーへの参加を決めたきっかけや動機は、どんなところにあったのでしょう。次に、行政主催パーティー参加者290人が回答したアンケート結果を紹介します。
参加理由1位は「自治体主催だから」、2位は「友人や知人に誘われたから」
対象:行政が主催する婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女290人(データ:「出会いコンパス」より)
・自治体が主催していたから……26.2%
・友人や知人に誘われたから……19.7%
・地元地域で婚活したかったから……17.6%
・友人の成功体験を聞いて興味を持ったから……9.3%
・過去の参加者の口コミをみて興味を持ったから……6.6%
・一度に複数人と出会えると思ったから……6.6%
・イベント自体が楽しそうだったから……4.1%
・リアルな場で交流したかったから……2.8%
・開催場所が近所だったから……2.8%
・参加費の負担が少なかったから……2.8%
・1対1は苦手で大勢が参加する場が良かったから……1.4%
参加理由で最も多かったのは「自治体が主催していたから(26.2%)」という回答でした。自治体への信頼感を4人のうち1人以上が理由に挙げるように、真剣な交際を考えたときには「行政」というキーワードが強力に働いているようです。また、2位と4位には、「友人や知人からの誘い」と「成功体験を聞いたこと」が登場。合計すると3割弱が「身近な人からの評判や誘い」で参加を決めています。一方、自治体といえば費用が安いことも想像できますが、「参加費の負担が少なかったから」という回答は10位、2.8%にとどまっています。費用負担の多い少ないが自治体パーティーへの参加動機につながったという人はそれほど多くないとわかります。
さて安心感と信頼感に加え、もうひとつ自治体の魅力は「地域密着であること」です。「地元地域」「開催場所が近所」の合計は5人に1人を超えます。地元の人にとってだけでなく、Uターンや移住したいエリアでの婚活にも自治体のイベントはおすすめです。
参加して満足した人は「67.3%」、不満「12.7%」の5倍以上!
対象:行政が主催する婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女290人(データ:「出会いコンパス」より)
とても満足…… 24.5%
やや満足…… 42.8%
普通…… 20.0%
やや不満…… 8.6%
不満…… 4.1%
それでは、参加者にとって、行政主催の婚活パーティーの満足度はどうだったかのでしょう。プラス評価の「とても満足」「やや満足」の合計は67.3%。一方、「やや不満」「不満」は合わせても12.7%に過ぎません。回答者の7割以上が良い印象を持ち、満足感が不満の5倍以上という好結果です。
ただ、自治体主催のイベントということで、民間婚活パーティーとは違った感じがあるかもしれません。実際の参加者が感じた印象についての回答も見てみましょう。
対象:行政が主催する婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女290人(データ:「出会いコンパス」より)
・主催者(自治体)に対する安心感があった……107人
・主催者(自治体)に対する不安があった……82人
・主催者(自治体)の運営方法に満足感があった……72人
・主催者(自治体)の運営方法に不満があった……60人
・参加者の結婚に対する真剣度が髙かった……58人
・参加者の結婚に対する真剣度が低かった……55人
・民間よりも出会える人が多かった……45人
・民間よりも出会える人が少なかった……37人
・民間よりも参加費が安かった……33人
・民間よりも参加費が髙かった……26人
まず挙げられたのは、プラス・マイナスともに「自治体への安心感」でした。回答者290人からの複数回答ですが、107人が「安心」82人が「不安」があったと答えています。以下、「運営方法」「真剣度」「出会いの数」「参加費」などへの回答が続きますが、プラス評価が25%多い「安心感」ほどにはならないとはいえ、どの項目でもポジティブな意見が上回る結果になっています。
平均参加費用は男性「5,000円未満」女性「3,000円未満」が最多!
対象:行政が主催する婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女290人(データ:「出会いコンパス」より)
イベント参加への大きな動機付けにはならなくとも、やはり参加費用は気になります。行政主催の婚活パーティーでは、男性の場合、最も多いのが「5,000円未満」で36.7%、次の「3,000円未満」25.4%と合わせると、6割以上がこの2つの中に分布します。ちなみに3位は「1,000円未満」です。女性では「3,000円未満」が39.8%と一番多く、それに続くのが「5,000円未満」の20.4%でやはり合計すると6割近くになります。また特徴的なのは、男女とも1割近くが参加している無料婚活イベントの存在です。
ここで参考までに、婚活の年間費用はどれくらいなのか、という調査結果をみてみましょう。「出会いコンパス」の「2023年の婚活にかけた費用」というアンケートによれば、一番多かったのは「1万円未満」(27.1%)で、次が「1万円以上5万円未満」の(21.7%)でした。この両者を合わせると48.8%ですから、婚活をしている人のほぼ半数は5万円未満のなかで活動していることがわかります。
参加費用については、高い安いが直接的にイベントの信頼性や運営に反映するとは限りませんが、少なくとも自治体主催であれば、金額が内容に比例するわけではないようです。
行政主催パーティーでの交際スタートは6割超え!
対象:行政が主催する婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女290人(データ:「出会いコンパス」より)
行政主催の婚活パーティをきっかけに
・交際したことがある……61.7%
・交際経験なし……37.6%
もちろん婚活パーティーで大切なのは、真剣に交際できる相手と出会ってお付き合いを始められるかどうかです。行政主催のイベントだからといって、交際へ進む割合が低ければ意味はありません。実際、パーティーがきっかけとなった交際割合を見てみると、「交際した」が61.7%。参加者の6割以上は交際相手に出会えたという結果がでています。
先に紹介した行政主催パーティーへの参加の動機第1位は、自治体主催であることでした。地元地域での婚活を希望していたり、生まれ育った土地や長く暮らしてきた場所などで交際相手を見つけたいという点で、最初から参加者に共通項があったと想像できます。さらに、広報範囲が重なることで住んでいるところや遊びに行く先など、会話の糸口や盛り上がる可能性が多くなるのも交際成功に繋がる一因になっているのかもしれません。
交際発展、マッチングアプリ利用者は未経験者の2倍有利!?
対象:行政が主催する婚活パーティーへの参加経験がある20代~40代の男女290人(データ:「出会いコンパス」より)
・マッチングアプリの利用経験あり……89.0%
・マッチングアプリの利用経験なし……10.0%
最後に少しユニークなデータを紹介します。
まず、行政主催のパーティーに参加した人のうちで、マッチングアプリを利用したことがある人がどのくらいいるのか。結果はなんと89%、約9割が利用経験があると回答しています。しかも興味深いのは、マッチングアプリの利用経験によって交際へ進んだ割合に大きな差が出たことです。「利用経験者は65.1%が出会えた」「未経験者は34.5%が出会えた」という結果になりました。経験者のほうが実に倍近くも交際発展率が高かったのです。この結果をどう判断するかは一概にはいえませんが、アプリ利用者は相手との接し方や、好まれる会話などの経験を積んでいて、アプローチの仕方が上手なのかもしれません。
全国の自治体主催の婚活パーティーはここで参加できる!
婚活パーティー経験者のなかで「行政主催の婚活パーティー」がどう思われているのか。そのアンケートの結果をみてきましたが、行政取材イベントでは参加者の6割以上が実際に交際まで進んだという結果には、勇気づけられる人も多いはず。たしかに「行政主催の婚活パーティー」は思いのほか「使える」ようです。
ここまでの情報に興味があれば、自治体主催の婚活パーティーや婚活を支援する自治体のサービスについて、「出会いコンパス」による「無料〜格安で利用できる地方自治体の婚活支援サービスまとめ」もぜひみてください。
また、婚活パーティ―だけでなく、社会人がお互いに出会える場所に興味があるのなら「社会人の出会いの場・きっかけランキング!」も参考にしてみては? 「趣味・習い事を通じた出会い」「外出先・イベントでの出会い」「SNSでの出会い」「何気ない日常の意外な出会い」「友人・知人を通じた出会い」などの出会い方や、「マッチングアプリ」「婚活アプリ・婚活サイト」についての情報がまとまっています。
《出典元》ナイル株式会社「出会いコンパス」による【官製婚活に関する調査】
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