一方、別荘利用のニーズは根強く、立地条件のいい物件は状態にかかわらず比較的高値で売買される傾向もあります。
また、海辺など観光やアクティビティの需要が見込める立地の家はリノベーションして宿泊施設としての活用もしやすいため圧倒的な人気です。
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家の売値がマイナスと聞くとキツネにつままれたような感覚になりますが、家主さんにしてみれば、取り壊すのに数百万円かかるなら、多少はお金を出してでも空き家を誰かに引き受けてもらうほうが得策なのは事実です。
また、解体して大量の産業廃棄物になるよりは利活用するほうがSDGsにつながるのも間違ありません。総じて賢明な選択でしょう。
ただ、価格のマイナス方向への限界突破は、前例ができてしまうと連鎖的に増えていくことが予想されます。この動きが必要以上に加速してしまうと、相場そのものの低迷につながっていく危険性もあります。
今、田舎の空き家の動向は非常にスリリングで、目が離せない状況です。
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NPO法人農音
えぬぴーおーほうじん のうおん<地域活性団体/空き家バンク事業、農業、農産物販売事業、ツーリズム事業> ●首都圏で活動していたバンドマンたちが一念発起して、立ち上げた地域活性NPO。愛媛県の島に移住し、移住促進活動から農業、農産物の販売まで幅広い活動を行っている。2015年には共同通信社主催の地域再生大賞の記念賞を受賞し、松山市から空き家バンク業務を受託するなど、不本意ながら活動の真面目化(不自由化)が進んでいる。空き家バンク『離島の空き家』を紹介するYouTubeチャンネルではバラエティ感覚で物件情報や移住に関する知識を伝えるよう、多角的な発信を心がけている。YouTube:https://www.youtube.com/@ritounoakiya Facebook:https://www.facebook.com/noon.nakajima
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