イチゴ&ニンニク
掲載:21年6月号
露地やプランターで育てるイチゴは 春の終わりから初夏が旬。
わが家で育てる品種は実は小さめですが、甘味とともに酸味があり、香りも豊かです。
生食と加工で1粒残さずおいしく食べています。
葉ニンニクは柔らかい葉を穫りたてでいただく、季節限定の味わい。
その後に土の中で太ったニンニクは、 保存して一年中活躍します。
レシピを教えてくれるのは、竹内家の料理長・裕子さん。
竹内家は長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開いており、自給自足ライフを発信しています。
イチゴのムース
色も甘味もふんわりと 初夏のイチゴの風味を満喫
ミキサーがあれば手軽につくれるうえ、冷蔵庫で数日ほど日持ちします。
隠し味の白ワインでおもてなし感を加えました。
ソースをたっぷりかけて、イチゴの風味と種の食感まで味わってください。
材料 ※つくりやすい量
○イチゴ...300g(ムース用200g、ソース用100g)
ムース
○プレーンヨーグルト... 100g
○グラニュー糖... 50g
○ レモン 汁...小さじ1
○生クリーム...50mL
○粉ゼラチン...大さじ1
○白ワイン...大さじ2
○ 水...大さじ2
イチゴソース
○ バルサミコ酢...少々
○レモン汁...少々
つくり方
❶ ゼラチンは白ワインと水を合わせたものに入れてふやかし、湯煎にかけて溶かしておく。
❷ イチゴはヘタを取って洗い、ミキサーにかけてピューレにする。
❸ ②のうち100gをソース用として別容器に分け、バルサミコ酢とレモン汁を混ぜる。
❹ 残りのピューレが入ったミキサーに、ヨーグルト、グラニュー糖、レモン汁、生クリームを加えてざっと全体を混ぜる。
❺ ④に①のゼラチンを加えて混ぜ、容器に流して冷やし固める。
❻ 大きめのスプーンで器に盛り付け、③のソースをかける。
イチゴのドレッシング
若いイチゴの穫りたての香りで、いつもとは一味違うサラダに
イチゴの風味を引き立てるため、オリーブオイルは 別にかけます。
多少未熟なイチゴでも香りは充分、 歯応えもサクサクとしておいしいです。
材料 ※つくりやすい量
○イチゴ...5粒
○果実酢(カキ酢やリンゴ酢など)...大さじ2
○メープルシロップ...小さじ1
○黒コショウ...少々
○塩...1つまみ
つくり方
❶ イチゴは5mm角ほどの大きさに刻む。
❷ 材料をすべて混ぜる。
❸ サラダにお好みでオリーブオイルを先にかけたうえ、ドレッシングをかけていただく。
葉ニンニクのホイコーロー
優しい香りをシャキシャキと。家庭菜園の季節限定本格中華
ホイコーローはもともとは葉ニンニクと豚肉を炒める料理。
優しい春の香りをめしあがれ。
材料 ※4人分
○葉ニンニク...200g
○豚バラ肉...200g
○塩麹...大さじ1
○シメジ...1/2株
○ショウガ・ニンニクみじん切り...各大さじ1
○ゴマ油...大さじ1
○豆板醤...大さじ1
○オイスターソース...大さじ1
○酒...大さじ1
つくり方
❶ 豚バラ肉はスライスし、塩麹でもんで20分ほど置く。
❷ 葉ニンニクは洗ってさっと湯にくぐらせ、数cmの長さに切っておく。
❸ ②で使った湯で①を軽くゆでる。
❹ シメジは石づきを取ってほぐしておく。
❺ フライパンにゴマ油、ショウガ、ニンニクのみじん切り、豆板醤を入れて弱火にかけ、香りが出たらシメジを入れて中火で炒める。
❻ シメジをフライパンの端に寄せ、豚バラ肉を入れて炒める。
❼ 火が通ったら葉ニンニクを入れて全体をさっと炒め合わせる。仕上げにオイスターソース、酒を加えて混ぜる。
レシピ・監修/竹内裕子
たけうち・ゆうこ●長野県安曇野市でエコ菜園の教室を開く竹内家の主婦。野菜を生かした料理やお菓子が、自然菜園スクール生に大人気。病院での管理栄養士、有機栽培農家での料理番などの経験も生かし、四季折々の旬の野菜を毎日おいしく食べられる工夫を探求中。「菜園のイチゴはみんなを笑顔にしてくれます。大きさや形にばらつきのあるイチゴを生かし、おいしく食べるレシピの工夫も楽しみです」。
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