コスパやタイパ……。いろいろ効率を求められ、常に情報と時間に追われている現代社会。もはや多くの人がPCやスマホを手放せない状況にあります。そんな社会状況で注目されているのが、「デジタルデトックス」です。デジタル機器を一定期間離れることで、脳や体をリフレッシュする効果が期待され、スマホ依存やSNS疲れを感じている人におすすめです。
この記事では、「デジタルデトックス」できる旅に注目。旅は日常から離れる絶好の機会。大自然や特別な食事、温泉などを楽しみながら、心身を整えてみてはいかがでしょうか。
CONTENTS
デジタルデトックスって? その効能は?
デジタルデトックスは、一定期間デジタルデバイスとの距離を置くことで、心と体の疲労やストレスから解放され、日常生活に集中できるメリットがあります。このプロセスを通じて、自分の生活習慣を見直すチャンスが生まれ、人間関係や自然とのつながりに深く意識を向けることができます。自然の中で四季の移ろいを感じ取り、五感を研ぎ澄まし、気づきを得ることができるでしょう。森や山の中で新鮮な空気を深く吸い込むことで、心身ともにリフレッシュされる効果も期待できます。さらに、デジタルデトックスは目の疲れや体のこりを解消し、健康を促進します。
不便っておもしろい! よねざわで遊ぼう! 学ぼう! 元気になろう!
2023年、山形大学のYU-SDGs Award 2023で優秀賞を受賞した草木塔プロジェクトメンバーでもある「ざいご太郎塾(運営会社:㈱ tree)」は、上杉鷹山公の思想と共鳴するSDGsの取り組みを具体化し、草⽊塔と秘湯を巡って⾃然とつながる「デジタルデトックスの旅」の開催することとなりました。自然や草⽊から得られる恩恵への感謝そして供養を表した草⽊塔を訪ねるとともに、スマートフォンがつながらない秘湯温泉2つを贅沢に堪能しながら⾃然とつながるプログラムに注目したいと思います。
上杉鷹山の米沢で「デジタルデトックスの旅」
自然を感謝し、秘湯温泉にひたり自分にご褒美を!
今回紹介する『上杉鷹山の米沢で「デジタルデトックスの旅」』は、道の駅米沢総合観光案内所からエントリーが可能。
「スマホ生活が当たり前の現代社会、『スマホがないと生きていけない!』とまで語る若者たち……。赤ちゃんの子守さえもスマホまかせが当たり前の世の中に、一石を投じたい! スマホがなくても生きていた時代、スマホがなくてもずっと楽しい時間と空間を! もう一度思い出してみませんか? 今回ご案内する秘湯温泉は、ほぼスマートフォンが繋がらないお宿2軒をはしごします。
もしかしたら、初めてスマートフォンを見ない時間を体験する方もいるかもしれませんね! 生きるために本当に大切な先人の知恵を、体験を通し自然に学びながら再確認してみませんか?幸いなことに(笑)、ここ山形県米沢市には、スマートフォンが繋がらない場所がまだ残っています。地元の案内人の話をききながら一緒に楽しみましょう! 2日目の自然観察会では、自然の植物を採取し昼食を作るプログラムも準備しました。きっと清々しい世界と自分がみえてきますよ」と、里山ならではの携帯電話の繋がらないエリアを活かしたツアーを考案。プリミティブとまではいきませんが、それほど携帯電話に依存することがなかった時代の生活を体験することができます。
気になる旅の内容はどんなものでしょうか?
▼ 全国でも珍しい草⽊塔を訪ねる
2019年には、日本森林学会より田沢市の山との暮らしを伝える遺産群:草木塔と木流しが、林業遺産として認定されました。その歴史を辿る散策から旅はスタートします。
木流しって?
山形県田沢市は、上杉の城下町として知られています。上杉が会津120万石から30万石に減らされ田沢に移封された際に、上杉の家臣とその家族約3万人が田沢エリアに移り住んだといわれています。新しい家をつくるには、材木が必要です。山からたくさんの木を伐採し、春先の冷たい川で雪解け水をせき止め、一気に薪を流す「木流し」といわれる方法で城下まで木材が運ばれていました。
草木塔って?
「草⽊塔」あるいは「草⽊供養塔」は、主に⾃然⽯に刻まれおり、全国でも珍しい⽯塔です。林業が盛んになった江戸時代から、その多くが、山形県田沢市を中心とする置賜地方に点在しており、田沢市田沢地区塩地平ある草木供養塔が現存する草木塔の最古といわれています。その由来については、まだまだ謎が多いのですが、草や木にもそれぞれ霊魂が宿り、その草木から得られる恩恵に人々は感謝し、切り倒した草木の魂あるいは、亡くなった人を供養する心が「草木塔」を建てたのではと考えられています。その精神は、その後、全国各地に広がり新しい草木塔が増えています。
最近では、自然保護、地球環境問題、SDGsにも通じるものとして高いメッセージを発信し、海外からも注目されはじめました。
▼ 秘湯 大平温泉 滝見屋旅館で 自然とつながる
つり橋を渡ってたどり着く秘湯「大平温泉」。ここはスマートフォンの電波が届かない静かな場所で、デジタルデトックスの旅先として最適。部屋にはテレビや時計がなく、デジタルから解放された空間が広がります。絶えず流れる最上川の源流、ふたつの大きな滝から流れ出す水の音が心身を包み込み、深い眠りと、日ごろのストレスをも洗い流してくれます。
この温泉では、野趣あふれる露天風呂が男湯、女湯、家族風呂とあり、貸し切りも可能。入浴後は化粧水が要らないほど肌がすべすべになり、古くから胃腸病の名湯として知られています。最上川の音と自然の息吹を感じながら、デジタルから離れた贅沢な時間を過ごしてみましょう。
大平温泉滝見屋の野趣あふれる露天風呂でリラックス。
火焔(かえんひのほえ)の滝、一名不動滝ともいわれています。
地元の食材や山菜をふんだんに使った女将の自慢料理。
【行程】
★ 1日目 6月7日(金)★
10:30 米沢駅 集合 出発
11:00 田沢コミュニティーセンター:草木塔の関連資料などを見学
11:30 草木塔見学(午前の部)
12:00 道の駅 なごみの郷で昼食(手打ちそば)
13:00 草木塔見学(午後の部)
14:00 田沢コミュニティーセンター休憩
14:30 大平温泉にむけて出発
15:15 大平温泉駐車場着
15:45 旅館までゆっくり歩く
16:15 つり橋を渡り旅館到着
18:00 夕食 宿泊
宿泊旅館:大平温泉 滝見屋
▼ 自然を観察 かてもの料理を一緒に作って食べよう
“かてもの”とは、昔飢饉などで食糧不足に陥った際の救荒食物を解説した米沢藩の手引書(レシピ集)です。米沢では、いまでもその文化が息づいています。季節ごとに変わる自然にある野草を、たかはた食文化研究会顧問の島津憲一氏のもとその食文化と健康について学び、摘み取った野草は、郷土料理研究家の中川和江氏の手ほどきをうけながら一緒に、かてもの料理を作って食べるというお楽しみ企画も予定しています。
▼ 秘湯 滑川温泉 福島屋旅館で時を超える
滑川(なめがわ)温泉は文明8年(約530年前)この付近の川を渡った人が、岩石を滑り倒れ、その時手に温かい石を感じ温泉の湧出を発見し、そこから「滑川」と称されるようになり宝歴13年(約250年前)、上杉藩主の許を得て開湯しました。東吾妻の一峰一切経山への山道の途中、東大嶺に源を発する前川上流の切り立つような北谷の山中にあり、標高約850m、新緑の春、避暑の夏、秋には素晴らしい紅葉。付近には、亀滝・布引滝・日本の滝百選に選ばれた大滝など、数多くの名瀑があります。
滑川温泉には、3つの自家源泉と4つのお風呂があります。数々の温泉ファンを唸らせる、極上の温泉が堪能できます。
自然と一体となることが出来る岩の露天風呂。
湯治客に一番人気の混浴風呂。
石造りの女性専用内風呂。
【行程】
★2日目 6月8日(土)★
早朝起床⇒朝風呂⇒ひと眠り⇒朝食
9:30 旅館出発(徒歩)
10:00 駐車場着(ジャンボタクシー)
10:40 御成山(自然観察・山菜採取コース or料理教室コース)
12:00 古民家 萬五郎着
12:30 昼食(かてもの料理)休憩
15:00 滑川温泉へ出発
16:00 滑川温泉着
18:00 夕食 宿泊
宿泊旅館:滑川温泉 福島屋
【行程】
★3日目 6月9日(日)★
10:00 ~近隣散策~ 出発
11:30 峠駅前 昼食
13:00 解散
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