岐阜県飛騨市の春の訪れを告げる美しい伝統、「瀬戸川の鯉の引越し」が今年も行われました。この風物詩は、地元の人々や訪れる観光客に愛されており、1000匹を超える色とりどりの鯉が瀬戸川を泳ぐ様子は、まさに息をのむ美しさです。4月19日、20日に行われる気多若宮神社の飛騨古川祭でも賑わう岐阜県飛騨市。今週末は美しい日本の行事に触れるいいチャンスです。
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岐阜県飛騨市って?
岐阜県の北部に位置する飛騨市は、豊かな自然と古い歴史が息づく場所。周囲は3000mを超える飛騨山脈などの山々に囲まれているため、冬は雪が多いが、夏はさわやかな気候で過ごしやすエリアです。その一方で古い街並みと白壁土蔵、鯉が泳ぐ瀬戸川、ユネスコの無形文化遺産に登録された祭り文化、素粒子・ニュートリノを観測するスーパーカミオカンデまであります。飛騨市は、名作アニメーション映画『君の名は。』の風景のモデルで、伝統工芸品である飛騨家具や、毎年4月19日、20日に行われる飛騨古川祭などでも知られており、多くの観光客を魅了しています。JR特急利用で名古屋駅から飛騨古川駅へ約2時間40分。富山駅からは約1時間15分の一度は訪れたい美しい田舎まちです。
気多若宮神社の例祭「古川祭」が開催!
例年4月19日、20日に行われる気多若宮神社の例祭。神事に加え、豪華絢爛な屋台の引き揃えや、勇ましい起し太鼓が古川町中心地で繰り広げられます。全国33件の「山・鉾・屋台行事」のひとつとしてユネスコ無形文化遺産に登録され、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。祭りの空気感が感じられる飛騨古川まつり会館もおすすめです。
スキー場や温泉施設も人気!
流葉(ながれは)温泉 ニュートリノ(泉質:アルカリ性単純温泉)は、北アルプスの絶景を見渡せる、ひだ流葉スキー場と流葉温泉の施設。大浴場はもちろん、露天風呂やサウナ、ジャグジーを完備。周囲には『新日本歩く道紀行100選』シリーズに選ばれたウォーキングコースもあり、冬のスキーのあとはもちろん、春から秋のウォーキングシーズンにも利用でき、四季を通じてレジャーの疲れを温泉が心地よく癒やしてくれます。
飛騨古川の春の風物詩:瀬戸川の鯉の引越しとは?
飛騨の隠れた人気スポットである「瀬戸川と白壁土蔵街」では、毎年春になると、冬を越した鯉が天神池から瀬戸川へと戻されます。この「鯉の引越し」は、地域住民が始めた川の美化活動から始まり、今では多くの人々がこの光景を楽しみにしています。
| 鯉の引越しの歴史と意義
瀬戸川は400年以上前につくられ、農業用水として利用されてきました。戦後の汚染が進むなかで、地域住民が川の美化と生態系の回復を目的に鯉を放流し始め、今では、朱や白、黄、黒色の鯉が瀬戸川を彩り、白壁土蔵街とともに観光客にも愛されるスポットとなっています。
| 手作業で丁寧に鯉の引越し⁉
毎年4月になると、飛騨市観光協会や地元中学生、ボランティアが集まり、天神池で鯉を網で捕まえ、軽トラックで瀬戸川まで運びます。この行事には、地域の絆と春の訪れを祝う意味合いが込められています。
| 観光客にとっての魅力
観光客は5月上旬から11月上旬にかけて、川沿いに設置されたエサ箱で鯉にエサをあげることができます。この活動は、地元の自然と文化に触れる貴重な体験となっています。
この春、飛騨古川の瀬戸川を訪れて、色鮮やかな鯉の泳ぐ姿と、歴史ある町並みの美しさをぜひご堪能ください。
飛騨市公式サイト https://www.city.hida.gifu.jp/
飛騨市公式観光サイト https://www.hida-kankou.jp/
飛騨市公式移住サイト https://www.city.hida.gifu.jp/site/iju/
飛騨市公式食サイト https://hidaichi.jp/
飛騨市公式文化財サイト https://hida-bunka.jp/
飛騨市公式広葉樹プロジェクトサイト https://hidatsumu.com/
飛騨市公式薬草プロジェクトサイト https://www.city-hida.jp/yakusou/
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