福島県金山町(かねやままち)は、会津地方の南西部に位置しています。まちの周囲は緑豊かな山々に囲まれており、面積の約90%が森林地帯です。只見川(ただみがわ)や沼沢湖(ぬまざわこ)など、美しい自然環境が魅力で、豪雪地帯としても知られています。
人口約1,700人の小さな町ですが、人と人とのつながりが深く、人情あふれるまちです。四季が豊かで、人々は四季に合わせた生活を楽しんでおり、古き良き日本の原風景が残っています。
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只見線会津川口駅から2kmほどの距離にある尻吹峠(しりふきとうげ)を下ったビューポイントからは集落を俯瞰して見渡すことができます。この壮大な風景は「大志(おおし)俯瞰」と呼ばれ、多くの観光客がその眺望を楽しみに訪れます。
写真は、夏の川霧の中に浮かぶ大志集落です。水墨画のような幻想的な風景が広がります。
金山町では、かつて、生活の足として只見川(ただみがわ)を渡る「手漕ぎの渡し舟」が利用されていました。その渡し舟が「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」の名称で現代によみがえりました。約50年前まで只見川沿いの集落を結んでいた渡し船を、奥会津郷土写真家・星 賢孝さんを中心とする有志メンバーが、2010年に復活させました。川霧に包まれる幻想的な景色からこの一帯を「霧幻峡」と命名すると、癒やしの絶景を目当てに国内外から観光客が訪れるようになりました。
福島県会津若松市と新潟県魚沼市を結ぶ人気のローカル線「只見線(ただみせん)」は、2011年7月の新潟・福島豪雨により、鉄橋の流失や土砂崩れによる線路の崩壊など、甚大な被害を受け、会津川口駅―只見駅間が不通となりました。しかし、地元の強い思いが実を結び、2017年6月に復旧が決定しました。そして、被災から11年2ヵ月が経った2022年10月1日に全線で運転が再開されました。
東北新幹線を利用して郡山へ向かい、そこから磐越西線を経て只見線に乗り換えることで金山町へアクセスできます。また、会津若松からも只見線を利用して金山町へ向かうことができます。
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