田舎で自給自足的暮らしをするなら、ぜひニワトリやヤギなどを飼うことにチャレンジしてみましょう! 動物と暮らすにはどんな物件がよいか、必要な土地の広さ、エサなどにかかる費用など、気になる点をお教えします。
CONTENTS
卵も鶏肉も! 手軽に飼えて役立つニワトリ
毎日のように卵を産んでくれ、フンは畑で育つ野菜の肥料になります。家庭から出る生ごみや野菜の残渣(ざんさ)がエサになり、最後は締めて肉にすることもできます。手軽に飼えて、役立つ動物ナンバーワン!
| 小スペースで飼育でき、雌だけなら鳴き声の心配なし
ニワトリは飼育のための小屋さえあればいいので、必ずしも広い土地は必要ありません。小屋の広さは10羽で1坪(約3.3㎡)が目安。5羽ならその半分、1~2羽ならケージで室内飼いもできます。住宅地でも問題ないでしょう。気になるのは鳴き声ですが、早朝に「コケコッコー」と甲高く鳴くのは雄だけ。興奮すると雌も鳴きますが、ほとんど日中のことなので、生活音に消されて近所迷惑になるほどではありません。そもそもニワトリは交尾しなくても産卵する(人間でいうと出産ではなく排卵のため)ので、有精卵を求めなければあえて雄を飼う必要はないのです。
小屋は適度に日が当たり、湿気が少なく、風通しのよい場所に建てます。夜は高いところで休息する習性があるため止まり木を設け、産卵箱も設置します。
庭や運動場に放し飼いする方法もあります。ニワトリの行動範囲は50m程度なので、柵で囲わなくても遠くに行く心配はありませんが、畑があると荒らされます。また、隣の家が近いと迷惑がかかるので、その場合は、囲いの中で放した方がよいでしょう。日が暮れる前には巣である小屋に戻ってくるので、その点は安心です。キツネやイタチなど、外敵にも注意しましょう。
運動場や庭で放し飼いにすれば、足で地面をひっかきまわして自分でエサを探します。除草にもなります。畑がある場合は侵入されないように対策すること。
人の役に立つ家畜や家禽(かきん)の中でも、ニワトリは最も飼いやすい生き物。10羽程度なら、土地の広さや周辺環境に関係なく、小屋を建てられる場所さえあれば物件は選びません。
卵、肉、肥料(フン)が手に入り、野菜の残渣や家庭の生ごみがエサになります。畑をやるならニワトリを飼わない手はありません。
産卵率が落ちたニワトリは締めて肉にします。年をとると肉がかたくなるので、締めるなら若いうちに。
採卵鶏はふ化後150日前後で産卵が始まります。産みたての卵にはニワトリの体温が残っており、手にすると温かいです。
ニワトリ飼育DATA
|
↓↓ 次ページ「ヤギは除草のプロ」 ↓↓
この記事のタグ
田舎暮らしの記事をシェアする