「日本のひなた」と呼ばれる宮崎県でも、ほどよい都市の環境と 南国情緒あふれる自然を併せ持つ宮崎市。一年を通して温暖な気候に恵まれ、サーフィンに最適な美しい海が身近な環境は、都会で忙しく働く日々の疲れをリセットする場としてまさに理想的だ。
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掲載:田舎暮らしの本 2024年6月号
宮崎市は人口約40万人の県都。年間平均気温17.7℃でサーフィンやゴルフなどのレジャーが盛ん。プロスポーツのキャンプ地としてもおなじみ。宮崎空港から市内中心部へ鉄道で約10分。神戸港から宮崎港へフェリーで12時間余り。
宮崎市へのアクセス&交通費(一例)
飛行機を利用の場合(早期割引利用)
伊丹空港←→宮崎空港
片道約1時間10分 往復約2万円
都会に軸足を置きながら 毎月末にリフレッシュ
独身の下村さんは大阪と宮崎の二地域居住を満喫中。宮崎滞在中は気の向くままに近くの海へ。仕事依頼や移住相談はインスタ(@nice1to1meet1you)にて。
大阪を拠点にフリーランスで活動し、グランピングを中心に各種事業のプロデュースや運営サポートに携わる下村容久(しもむらよしひさ)さん(57歳)。後輩から九州での新規事業立ち上げの相談を受け、宮崎市へ通うようになった。
「趣味のサーフィンを兼ねて何度も訪れるうちに滞在日数が少しずつ増え、ホテルに泊まるよりも家を借りたほうが安いなと実感。大阪では車で片道2時間半もかけてサーフィンに行っていましたが、宮崎なら車で30分圏内にいろんなポイントがあり、気軽に趣味が楽しめるのもいいなと思いました」
こうして2019年春から二地域居住を開始。買い物や外食の利便性を重視して宮崎駅から徒歩圏内で見つけた住まいは、駐車場付きの2DKで家賃月3万5000円と格安だ。現在は月末の約1週間を過ごしている。
「都会を離れて定期的に南国情緒を感じることで、気持ちがリセットされるんです」
と、下村さん。一番の息抜きであるサーフィンは、波質のよさで知られる木崎浜(きさきはま)や加江田(かえだ)をメインに使うが、海のコンディションや目的に応じて複数のポイントを使い分けられるのがメリット。その環境のよさについて下村さんはこう話す。
「年間通してクオリティの高い波があり、メジャーなポイントでも混雑しません。真冬でも分厚いウエットスーツやブーツ、グローブなしで海へ入れるのは温暖なまちならでは」
宮崎での仕事としては、関係人口に焦点を当てた「関係案内所みやざきといろ」の開設に向けて準備中。サーフィンやゴルフなどで訪れる人と人をつなぎ、さまざまな事業間の橋渡しをすることで、地元の人たちと一緒に地域振興を図っていきたいという。
セカンドハウスを持つときの注意点
よく下見するのはもちろん、二地域居住の先輩に話を聞くことも大切。数カ月以上訪れない可能性があるならメンテナンス面も考えて物件選びをしたほうがいいでしょう。(下村さん)
ビジネスパートナーである後輩の家族や社員はサーフィン仲間であり、移住者仲間でもある。
宮崎での足として中古の軽バンを購入。好みの色に塗装してキャリアを設置した。
南国の雰囲気に包まれた青島エリア。「波が小さいので後輩の子どもたちとゆったりサーフィンをしたいときなどに訪れます」と下村さん。
自宅は2DKのハイツを借りている。観葉植物や家具で居心地のよい空間に。
大阪から友人が遊びに来ると案内する道の駅「フェニックス」。日南海岸国定公園内の名所、堀切峠のそばに立地。 http://michinoekiphoenix.jp
名物のマンゴーソフトを手に下村さん。「展望デッキからは『鬼の洗濯板』が見えて景色も抜群です」。
宮崎市移住担当者に聞く!
オススメスポット&グルメ
|気軽に海や山で遊べる環境
市街地と海や山などの距離の近さが魅力の宮崎市。「マリンスポーツや釣り、ゴルフ、サイクリングをはじめ、アウトドア体験スポットが豊富。サーフスポットは16カ所あり、特に木崎浜はサーフィンの世界選手権も開催された宮崎を代表するビーチです」と、移住コンシェルジュの長友瑞季(ながともみずき)さん。
木崎浜
市街地や空港から近く、県内外のサーファーが訪れる国内屈指のサーフスポット。場所により波質の異なる約2kmのロングビーチが特徴。
加江田渓谷
種類豊富な自然林に囲まれ、秋には美しい紅葉も。双石山(ぼろいしやま)山頂からは日向灘などを一望。
宮崎餃子
2021年・22年に餃子の購入頻度と支出金額で宮崎市が日本一!新たなご当地グルメとして定着している。
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