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田舎暮らしの本 2月号

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田舎暮らしの本 2月号

1月4日(土)
990円(税込)

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【穴場スポット満載】NHK『光る君へ』で話題!福井・越前市で“秘密”を探るおすすめプラン5選!紫式部の足跡をたどる感動の『源氏物語』史跡巡りを体感

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『源氏物語』の作者・紫式部。現在放送されているNHK大河ドラマ『光る君へ』の主人公として話題を呼んでいる紫式部が、生涯で唯一都を離れて暮らした場所が現在の「福井県越前市」でした。本記事では、そんな越前市の魅力を紹介します。紫式部ゆかりの地をたどり、脈々と受け継がれる伝統と歴史を感じてみてはいかがでしょうか?

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紫式部が京の都以外で唯一暮らした場所……福井県越前市

 現在放送中の大河ドラマ『光る君へ』の主人公として描かれている紫式部。平安時代に活躍した紫式部は、世界最古の長編小説『源氏物語』の作者として知られています。

紫式部(土佐光起画、石山寺蔵)

 紫式部は天延元年(973)頃、平安京に生を受け、生涯の大半を京の都で過ごしましたが、ただ一度だけ、都を離れて暮らした場所がありました。それが現在の福井県越前市です。

 正確な位置はいまだ解明されていないものの、かつて越前市には地方機関として「越前国府」が置かれていたと考えられています。そんな越前国の長官(越前国司)に任じられた父・藤原為時(ふじわらのためとき)とともに越前に移り住んだのは長徳2年(996)のこと。当時、紫式部は25歳前後だったといいます。

 1年余りの越前での暮らしは紫式部に大きな影響をもたらし、源氏物語にも武生の地名が登場します。また、現在越前市内には、紫式部を記念して造られた公園や施設が建てられており、1000年の時を超えて紫式部の息吹を感じることができるんです。

 この記事では、作家としてだけではなく、ひとりの人間として非常に重要な分岐点となった越前市の魅力に迫ります。紫式部ゆかりの場所をたどり、今も息づく歴史の奥深さを感じてみてはいかがでしょうか?

※国府(こくふ)=京から赴任した国司が行政をつかさどる国庁の所在地。国府を中心に政治・宗教・文化・交通などが栄えた

平安の寝殿造りが美しい「紫式部公園」

 福井県越前市にある「紫式部公園」は、紫式部がその生涯でただ一度、都を離れて暮らしたことを記念してつくられました。精密な時代考証のもと作庭されたこの公園は、平安時代の貴族の住居を模して池や築山を配置した、日本唯一の寝殿造りの庭園です。池のほとりにはひのき造りの釣殿(つりどの)が再現されていたり、紫式部の作品をモチーフにしたミニ庭園もあったりと、平安時代の雰囲気や世界観をリアルに体感することができるんです。

 園内でひと際目を引くのは、「金色の紫式部像」。十二単をまとい黄金に輝くこの像からは、才色兼備だったといわれる紫式部の面影が伺えます。またこの像は、都(京都)の方を向いて立っており、紫式部の視線を辿るとその先には“越前富士”の異名を持つ「日野山」を望むことができます。ここから見える日野山は特に美しいといわれ、紫式部は日野山についての歌も残しています。

―― ここにかく 日野の杉むら 埋む雪 小塩の松に けふやまがへる

 訳:初雪が降り目近に見えるようになった日野山の杉むらを埋むほどに雪が降り積もった。京の都の小塩山の松にも今日は雪が散り乱れて降ってるのだろうか。

 秋には紅葉、春には藤の花が咲き誇る、春夏秋冬いつ訪れても美しい「紫式部公園」で、平安の優雅な雰囲気を味わってみてください。

●基本情報
・住所:福井県越前市東千福町20
・営業時間:入園自由
・アクセス
 武生駅から白山行き福鉄バス「紫式部公園口」下車/市民バス市街地循環南ルート「紫式部公園」下車
 北陸自動車道武生ICから約15分
・駐車場:あり
・関連資料:紫式部公園パンフレット

↓↓次のページでは、紫式部を学ぶ施設を紹介します!↓↓

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

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