田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 10月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 10月号

9月3日(火)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

全国45位の滋賀県を救え!笑いの力でコミュ力アップ!? 三方良しの精神で地域を変える! 滋賀県住みます芸人「ファミリーレストラン」|地方創生の新しいカタチ

執筆者:

三方良しの精神で築く、滋賀県の未来

 地方創生への取り組みについて、心がけていることについて伺いました。

地域に貢献することはもちろんなんですが、住みます芸人自体が、しっかりと収入を得て、芸人として充実した生活を送ることが大事だと思っています。ただ、仕事の依頼には限界があり、自分でいろいろと開拓していかなくては、仕事が増えていかない。仕事をいただいても、ギャラがビックリするほど安いときも(笑)。だからこそ、自分から動かないといけない。住みます芸人の活動が多くなれば、自ずと地域に貢献できる機会も増えていくんです。

 最近なんですが、自分も住みます芸人になりたいと思ってもらえるような活動や姿勢を僕が見せていき、僕がうらやましがられるような存在にならないといけない立場になってきたんだって感じるようになりました。初代滋賀県住みます芸人ですからね。そのうえで、地域の方々にも喜んでもらい、社会のお役にも立てる『三方良し(さんぽうよし)』の精神を大事に活動しています。

 『三方良し』というのは、近江商人の経営理念で、『売り手良し、買い手良し、世間良し』を意味します。先程の繰り返しになりますが、この精神を現代の住みます芸人の活動に当てはめると、『芸人良し、地域良し、社会良し』となる感じでしょうか。具体的には、まず芸人である私自身がしっかりと収入を得て、充実した生活を送ることが大切です。そのうえで、地域の皆様に喜んでいただき、さらには社会全体のお役に立てる。この三つのバランスを取りながら活動することが、持続可能な地方創生につながると考えています

  非常に深い洞察です。この『三方良し』の精神を実践するなかで、特に意識していることはあるのでしょうか。

常に意識しているのは『地元に住んでいるからこそできること』です。地域の方々との距離感が近いからこそ、親近感を持ってもらえますし、僕の伝えたい気持ちも素直に受け止めてもらえます。『SHIGAGENプロジェクト』でも、単に上手く話すためのスキルの伝授ではなく、なるべく滋賀県の文化や特性を踏まえたコミュニケーションで提供するようにしています。地域に根ざしているからこそ、本当の意味でみなさんに笑って過ごしてもらえること、そういったものに貢献できたらと思っています

 地域に寄り添いながら、芸人としての特性を最大限に活かす。そんなしもばやしさんの姿勢が、滋賀県の方々の心を掴んでいるのだと感じます。最後に、今後の目標や展望について伺いました。

大きな目標になってしまいますが、滋賀県という土地で自分の『城』を築きたいと思っています。実際に城を建てるのではなく、住みます芸人として懸命に生き抜いた証、やり抜いた証を形にしたいんです。それを次の世代に引き継いでいけるようなものにしたい。どんなに小さなものでも、どんなに不格好なものでも、胸を張って『これが自分がやってきたことだ』と言えるようにします。そのためには、社会や地域への貢献が不可欠です。滋賀県のみなさんが元気になって初めて、僕の『城』も完成すると考えています。お笑い芸人の活動や『SHIGAGENプロジェクト』を通じて、常に三方良しの精神を持ち続け、少なくとも自分と関わってくれた人たちには笑顔になってもらいたい。そして、滋賀県民のみなさんが、滋賀県民であることに喜びと誇りを感じられるような取り組みを続けていきたいと思います。まだまだ僕にできることはたくさんあると信じています。これからも成長し続け、滋賀県とともに歩んでいきたいですね


 芸人としての才能を地方創生に結びつけ、地域に根ざした活動を展開されている姿に、深い感銘を受けました。「三方良し」の精神を現代に蘇らせ、笑いの力で地域を変えていく。そんなしもばやしさんの挑戦は、まさに新しい時代の地方創生のモデルケースといえるでしょう。琵琶湖の畔から発信される笑いと知恵が、滋賀県のみならず、日本全体の地方創生に大きな影響を与えていくことを期待しています。

この記事の画像一覧

  • 滋賀県住みます芸人ファミリーレストラン
  • ビワマス応援隊としての活動。琵琶湖の固有種『ビワマス』の稚魚を放流して琵琶湖で大きくなってまた産卵のために元気にこの川に戻っておいでと応援しているところです。
  • 2020年に行われた第1回「住みます-1グランプリ」ではチャンピオンになることができました。
  • 毎月、単独ライブ『ファミレスライブ』を行っているので、よかったら遊びに来てください
  • 『SHIGAGENプロジェクト』の研修風景です。このプロジェクトに賛同していただける企業も増えてきています。

この記事の画像一覧を見る(5枚)

12

この記事のタグ

この記事を書いた人

田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

Twitter:@inakagurashiweb

Instagram:@inakagurashinohon

Website:https://inakagurashiweb.com/

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

【2024年秋】滅多に見られない日本の“宝”大公開BEST3!京都・大徳寺真珠庵、聖護院門跡、滋賀/京都・世界遺産「比叡山延暦寺」で特別公開を堪能!

【注目の若手芸人】教員免許取得コンビが滋賀を熱狂!教育と笑いのチカラで子どもたちの未来を育み地域を活性化!滋賀県住みます芸人「ノーサイン」

花火大会 人気ランキング2024!東西日本の注目20選!見どころや開催・アクセス情報、有料席&100倍楽しめる魅力的な観覧ツアーまで徹底解説!

【絶景!】滋賀県守山市(もりやまし)、雪の残る比良山地と鮮やかなイエローがまぶしいナノハナ畑【ほっとphoto便り】

【地方創生SDGs】太陽光を軸とした電力会社を設立。農福連携でイモエネルギーも活用【滋賀県湖南市】

『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』加藤諒さんインタビュー「ちょっと関西に行っただけで、関西弁が移っちゃう人っていますよね? そんな似非っぽさを意識しました」

移住者数が3年で3倍に! ずっと住み続けたいまち【愛媛県今治市】本誌ランキング2年連続 全4部門1位!

【築100年古民家】絵本のような絶景に包まれた秘境の美しい伝統住宅!200万円の9LDKはほぼ改修不要!? 宿泊施設や飲食店にも活用可能!【福島県金山町】

海・山一望の大規模ニュータウン「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」には素敵な物件がたくさん【静岡県下田市】