Column
楽しみやリスクによっても変わる!
海辺の暮らしを始める人が物件探しで注意すべきこと
日本は海に囲まれた島国だが、地域によって海岸線の地形も気温も 大きく異なる。どういう海辺の暮らしがしたいのか、 リスク回避で何を重視するのかによっても物件選びが変わってくるのだ。 ここではその基本的な考え方を本誌ベテランライターが解説する。
|どんな暮らしができるか事前に情報収集すべし!
美しい景色を望めるだけでなく、釣りや海水浴、サーフィンなども楽しめる海辺の暮らし。過去100年以上も猛暑日がなく、快適な気候で注目を浴びる千葉県勝浦市(かつうらし)のような海辺のまちもある。どういう暮らしができるかは不動産業者や自治体関係者、観光協会などで教えてくれるので、事前に情報を収集したい。
海辺の地形は一様ではない。房ぼう総そう半島のように岩場が連なる海岸もあれば、九十九里浜(くじゅうくりはま)のように平坦な砂浜の海岸もある。前者は海の眺めは良好だが物件価格が高めで、台風が来ると強風にさらされやすい、後者は釣りやマリンスポーツを楽しむには好都合だが海を眺めるには不利で、津波や高潮のリスクもある。それらを総合的に判断すべきだ。人付き合いの苦手な人は漁村ではなく、別荘地を選んでほしい。海辺の暮らしで避けられないのが塩害。建物外部は鉄やアルミをなるべく使わず、定期的に水洗いするといったメンテナンスで被害を最小限に抑えたい。海辺は道路が狭く駐車スペースを確保できないところもあるので、見学時に必ず確認すべきだ。
文/山本一典
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