田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

【『田舎暮らしの本』スタッフが選ぶ憧れの田舎物件ランキング1位】城下町の伝統に現代性をプラスした、大正ロマンが薫る3LDKの金澤町家【石川県金沢市】

金沢市では1950年以前に建てられた伝統的な木造建築物を「金澤町家」と定め、保全・活用を推進。なかでもこの物件は、卯辰山麓伝統的建造物群保存地区内という立地、伝統を感じさせる意匠、現代的で快適な設備と、数多くの魅力が凝縮されている。

この記事の画像一覧を見る(14枚)

2024年10月の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報は 金沢市空き家バンク をご覧ください。


加賀百万石の城下町として栄えた金沢市は、日本三名園の兼六園、金沢城、茶屋街といった歴史的景観を保ち、金沢21世紀美術館などの現代的な魅力が共存する歴史文化都市。東京駅から北陸新幹線で金沢駅へ約2時間30分。(写真提供/金沢市)

美しいステンドグラスや
半屋外気分のバスルームが魅力の3LDK


喧騒から離れた別世界!
外からも見える位置に新設した大型のステンドグラスが印象的。リノベーションの設計は無分ノ一建築設計室(https://mubunnoichi.co.jp)。物件内の家具や置物は付属しない。

 卯辰(うたつ)山麓伝統的建造物群保存地区に位置し、由緒ある寺院が集まる東山二丁目。観光客でにぎわうひがし茶屋街に隣接しながら落ち着いた空気に包まれ、まるで時間が止まったかのよう。周囲には伝統的な金澤町家も多く残るが、2023年に改修を終えたこの物件は、間口が広く優雅なたたずまいが目をひく。

「外観は復元が基本です。アルミ製になっていた出格子やサッシは木製に取り替え、外壁の下見板はかつて使われていたベンガラ色に塗り戻しました」

 そう説明するのは、無分一(むぶんのいち)建築設計室代表の吉里(よしたばんり)さん。最近は魅力的な町家を見つけると購入し、再生およびリノベーションして売買・賃貸用に提供しているが、この物件もその1つ。建物を持ち上げる揚屋(あげや)工事で基礎からつくり、傷んだ柱は根継ぎし、土壁は既存の土を再利用して塗り直すなど、使えるものは極力残したという。

 同時に、空間の魅力を高めるオリジナルの要素も加えた。金沢の伝統的な色をベースにした2階和室の聚楽(じゅらく)壁もさることながら、一番の特徴は土間のLDに華やぎを添える白鳥のステンドグラスだろう。

「明治時代の建物ですが、大正ロマンをテーマに据え、箱根の老舗旅館にある作品をモチーフに制作しました」

 と、吉田さん。室内の明かりでカラフルな絵柄が浮かび上がる、夜の外観もまた美しい。

 設備面では、半屋外の気分に浸れるガラス張りのバスルームがぜいたくなひとときを演出。隣接するトイレや洗面室を含めて、床には「越前青石」とも呼ばれる貴重な笏谷石(しゃくだにいし)をあしらった。

 これら本物にこだわった仕様を含めて、建物の文化的価値が理解できる大人のカップルなどにこそふさわしい物件だ。

【間取り図】

【物件データ】


  • 住所:石川県金沢市
  • 価格:売家 3450万円、賃貸 18万円/月
  • 間取り:3LDK
  • 土地:19坪・64㎡
  • 延床:28坪・93㎡
  • 地目:宅地
  • 地勢:平坦地
  • 法令制限:第一種中高層住居専用地域
  • 築年数:築121年
  • トイレ:水洗トイレ
  • 交通アクセス:北陸新幹線金沢駅より約2.2km。
  • 近隣情報:北鉄バス東山停留所より徒歩約4分。森山町小学校へ約400m、鳴和中学校へ約1.3km、総合病院の城北病院へ約2km、イオンもりの里店へ約4.6km。
  • 設備等:木造亜鉛メッキ鋼板葺き2階建て。東側に幅約2.7mの舗装公道。

【問い合わせ先】

パシフィック不動産㈱ ☎️076-280-8228

写真で見る物件詳細

| 築121年3LDK物件を紹介

外観


ベンガラ色の外壁、木製の出格子や建具など、金澤町家の伝統的な姿を忠実に再生。駐車場はなく別途契約が必要(周辺の相場は月1万円ほど)。

土間


玄関からLD14畳までラフに使える土間仕様。住居を兼ねた店舗としても使える。

和室


東側にある4.5畳の和室。聚楽壁は、大正時代の銘仙の着物によく使われたという柿色を選んだ。

キッチン


IH調理器付きのキッチンは造作。ここも土間で勝手口から坪庭を経て裏の通路に出られる。

2階中央の和室


2階中央の和室の壁には石川県の「加州(かしゅう)」と呼ばれる緑色を採用。襖も張り替えた。

バスルーム


坪庭を眺められる、レインシャワー付きのバスルーム。床は笏谷石、壁・天井はヒノキ。

 ↓↓ 次ページでは、物件の周辺環境を紹介! ↓↓ 

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

おしゃれで エモくて 幻想的な紅葉ライトアップ3選!隠れ家寺院で体験する究極の非日常空間はSNS映え間違いなし!紅葉シーズン人気スポット大紹介

【物件リポート特別編】デッキテラスでくつろげる明治時代のレトロモダンな3LDKの家【石川県金沢市】

SNS有名人に聞く地元愛!インフルエンサー・ふくちゃん【石川県川北町】

被災して心新たに向き合う、能登にある「人間らしい生き方」【石川県珠洲市】

【名作アニメ聖地巡礼】「花咲くいろは」の舞台で叶える理想の暮らし! nano.RIPEきみコが語る石川県金沢市の魅力溢れる日常と情熱的な移住計画

今だけ限定【能登半島地震復興支援】 世界農業遺産の恵み!石川県内でしか流通していない幻の食材など食体験や旅で応援!

移住者数が3年で3倍に! ずっと住み続けたいまち【愛媛県今治市】本誌ランキング2年連続 全4部門1位!

【築100年古民家】絵本のような絶景に包まれた秘境の美しい伝統住宅!200万円の9LDKはほぼ改修不要!? 宿泊施設や飲食店にも活用可能!【福島県金山町】

海・山一望の大規模ニュータウン「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」には素敵な物件がたくさん【静岡県下田市】