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田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

2024/10/22 17:25

「働くこと」の自由と不自由/自給自足を夢見て脱サラ農家37年(59)【千葉県八街市】

さあ生きるか死ぬか・・・実際、死んだ苗が多かったあの猛暑の8月、さらに9月。その苦境が今ようやく収まり、白菜、カリフラワー、キャベツが生き残れた喜びをかみしめている。僕も野菜たちとともに喜び、そして収穫への希望を抱く。

さあ生きるか死ぬか・・・実際、死んだ苗が多かったあの猛暑の8月、さらに9月。その苦境が今ようやく収まり、白菜、カリフラワー、キャベツが生き残れた喜びをかみしめている。僕も野菜たちとともに喜び、そして収穫への希望を抱く。

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この記事の画像一覧

  • 太陽の光を浴びてうれしそうな室内の鉢植えたち。大きな実を付け、太陽に向かって伸びていく姿がたくましい。
  • 卵を3つ使って目玉焼きをつくる。卵の高値が続いている。鶏たちが毎日卵を産んでくれるおかげで、うちでは今日も新鮮で栄養たっぷりな食事が楽しめる。
  • 卵を産む順番待ち中の2羽。自由に動き回る、夏バテ知らずの元気な鶏たちだ。
  • さあ生きるか死ぬか・・・実際、死んだ苗が多かったあの猛暑の8月、さらに9月。その苦境が今ようやく収まり、白菜、カリフラワー、キャベツが生き残れた喜びをかみしめている。僕も野菜たちとともに喜び、そして収穫への希望を抱く。
  • パン、栗を混ぜたキウイジャム、コーヒーを楽しむ。キウイをジャムにする、栗を茹でて1粒ずつ中身を取り出す。おいしく食べるために必要な根気のいる作業。「作って食べる」ことは生きることだ。
  • 茹でた栗を蜂蜜と混ぜ、キウイジャムに入れる。パンにたっぷりとのせると美味。自然の甘さが体と心を元気にしてくれる。
  • 百姓の僕の手。1日の仕事を終えた風呂上がりの手だ。土や泥にまみれ、豆ができて破れる。この手でひとつひとつ野菜を作り、畑を作っていく。百姓仕事の大変さも面白さも、日々この手から感じる。

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「静かな退職」という言葉を最近知った。会社で報われない、やり甲斐がない。最低限の仕事だけして自分の時間を楽しむ、そういう意味らしい。元は“仕事はあなたの人生ではない”というメッセージとともに米国から来た「quiet quitting」だという。最低限の仕事しかしない。それはそれでけっこう勇気がいるのではないか。僕はダメだった。毎月25日発売という月刊雑誌を担当していた。ミスせず発売日を守る。パソコンはなく、糊とハサミで割付する時代。残念ながら常に仕事に追われていた。ひとつ意外だったのは、「静かな退職」をしている人の約半数が「仕事と私生活どちらも不満」という調査結果だ。今生きている満足度が低いゆえ仕事に対する熱も低くなる・・・そんな相関が背後にはあるらしい。