地域とサツマイモ経済圏の未来を描く
イベント内では、サツマイモ基腐病対策に取り組む「みんなのサツマイモを守るプロジェクト」が、地域の農家や大学との産学連携する様子も紹介されました。基腐病という大きな課題に立ち向かうための知見や技術が共有され、参加者たちは地域の課題に対する深い関心を寄せています。
日本名門酒会の飯田永造氏は「サツマイモは地域の文化と経済を支える存在であり、みんなで次世代に繋ぐ努力が求められます。まずはこの現状の問題をより多くの方に知っていただくことが重要。日本名門酒会としてもその点に関して少しでも力になることができれば」と熱意を込めました。
welzoの後藤基文氏は「このフェスを通じて地域の力を実感しましたね。これからもサツマイモ経済圏を支え、その発展を通じて未来の基盤を築いていきたいです」と、地域連携の重要性を強調しました。
日本名門酒会飯田永造氏(左)とwelzo後藤基文氏(右)。
「Save the Sweet Potato」の活動理念
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今後に向けて
最後にこのイベントの総合プロデューサー、曽根氏にコメントをいただきました。
「今、世界的にも日本国内でも、持続可能な経済活動が求められています。サツマイモ経済圏の方々は、基腐病や厳しい環境の中で戦っていますが、私たちはその皆様が持続可能な経済活動を営めるよう、最大限のサポートをしていきたいと考えています。農業の現場には、圧倒的な後継者不足や高齢化、就労人口の減少といった大きな課題が横たわっています。基腐病が発生した当初、一部の農家が離農したり、サツマイモの生産を断念するなど厳しい現実もありました。それでも希望をつなぐため、多くの人が力を合わせています。
約500名近くの方がチケットを購入し、サツマイモの魅力を存分に楽しんでいただいた『imo mamo FES』。参加者の中には『南九州の雰囲気を感じながら、普段味わえない沢山の芋焼酎やサツマイモスイーツに触れることができた』と笑顔で語る人も多く見られました。異なる世代や国を超えた人々が集い、サツマイモを通じて地域の未来を共に支え合う場として、大きな意義を果たしたこのフェス。今後も『Save the Sweet Potato』の活動を通じ、地域とともにサツマイモの魅力を広め、持続可能な未来を築いていけるためのサポートを続けていきます」
i-NNO株式会社 Compassion Designer / imo mamo FES総合プロデューサー 曽根圭輔氏。
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