地球温暖化に資源の枯渇……深刻な環境問題が問題視されています。地球の未来を守るためには、一人ひとりの小さな取り組みが必要不可欠です。この記事では、家庭のキッチンでできる“生ゴミ”の再利用アイデアを紹介します。今こそ、自分にできることから行動を起こしてみませんか?
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深刻な地球の環境問題。いま私たちにできることとは?
地球はいま、さまざまな問題を抱えています。中でも最も深刻なのは地球温暖化といえるでしょう。これは、大量の温室効果ガスが大気中に放出されることで、地球の気温が上昇してしまい、異常気象や生態系の変化などを起こす現象のこと。実は、このまま温室効果ガスの排出量が減らなければ、50年以内に全人類の3分の1が住む場所がサハラ砂漠の最も高温なところと同等の暑さになる、という研究結果も出ているのです。
さらに、特にいま問題視されているのが、資源の枯渇です。私たち人間は限りある地球上の資源やエネルギーを利用して生活していますが、過剰に消費し続けることで、いずれ資源が枯渇することが懸念されています。こうした環境問題に対し、世界全体でさまざまな取り組みが行われていますが、一人ひとりが持続可能な生活を実現することが大切です。
誰もが環境保全に貢献できる活動といえば、“ゴミの削減”があげられます。マイバッグ、マイ箸、マイボトルを利用して使い捨てのゴミを出さないようにしたり、身の回りにあるものを再生利用したりと、少し工夫を施すだけで、ゴミの量を減らすことができますね。そこで本記事では、私たちが日常的に実践できる、家庭ゴミの中の「生ゴミ」の再利用アイデアを紹介します。まずは身近なところから、地球のためにできることを始めてみませんか?
実は家庭ゴミの○○%以上が生ゴミ!? キッチンで役立つ再利用テク5選!
日常生活によって発生する「家庭ゴミ」の中身は、どのような割合になっているのでしょうか。京都市が発表した、家庭から出される「燃やすごみ」の内訳(令和4年度)を見てみると、「生ゴミ」が最も多く38.4%、次いで「紙類」が32.9%、「プラスチック類」が11.6%という結果になっていました。他の自治体を見てみても、家庭ゴミのうちの可燃ゴミに占める生ゴミの割合は比較的高くなっていることが分かります。
そこでここでは、家庭ゴミのうち最も多く出る生ゴミを減らすべく、再利用のアイデアを紹介していきます。
1. 野菜の芯や皮を使い切る!
生ゴミの削減を目指すなら、まずは食材を無駄にしないことが鉄則です。野菜の皮や芯など、普段は捨ててしまいがちな部分であっても食べられるものがほとんどで、実は栄養価が高いことも多いんです。
たとえば、ピーマンの種やワタは普段取り除く人も多いでしょう。しかし実はここには、「ピラジン」という栄養素が多く入っており、血液をサラサラにしたり、美肌や育毛への効果があったりと、体に嬉しいさまざまな効能があるんです。そもそもピーマンの種やワタは食べられる部分ですので、肉詰めや炒め物をする際にはそのまま残しておいて調理するといいでしょう。
また、スイカの皮も同様です。実は、“栄養の宝庫”ともいわれるスイカの皮には、「シトルリン」という栄養素が赤い果肉の約2倍も含まれています。このシトルリンには、血流改善効果や抗酸化作用などさまざまな働きがあるので、捨てるのはもったいないでしょう。硬い緑色の外皮だけをピーラーなどで薄く剥き、残った白い部分は漬物や和え物、炒め物として美味しく食べることができます。
他にも、キャベツの芯やトウモロコシの芯、シイタケの「石突き」、カボチャやダイコンの皮など、本当は食べられる部分はたくさんあります。意識的にこれまで捨てていた部分を活用することで、生ゴミの発生を減らすことができるでしょう。
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