田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 2月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 2月号

1月4日(土)
990円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

日本酒の鍋や謎の鍋「じゅんじゅん」など! 正月にみんなで食べたい「田舎のごちそう鍋」5選! 

執筆者:

年末や正月に大勢が集まった際は、お節料理だけでなく、温かな鍋はいかがでしょうか。ちょっと気分を変えて鍋はいかがでしょうか? ご当地の特産品を使った郷土鍋や、ちょっと贅沢な食材を使った鍋や、定番の人気の鍋をご紹介します。

この記事の画像一覧を見る(8枚)

掲載:2025年1月号
※この記事は1月号をもとに加筆しています。

酒のみで肉と野菜を煮込む酒蔵で生まれた酔わない日本酒鍋
美酒鍋(びしゅなべ)【広島県】

酒のみで肉と野菜を煮込む酒蔵で生まれた日本酒鍋「美酒鍋」(広島県東広島市)

 厳しい酒造りの合間、あり合わせの肉と旬の野菜を鉄板に入れ、日本酒で蒸して食べたことから生まれた蔵人たちのまかない料理。水仕事の多い酒造りで作業着がビショビショになる蔵人のことを愛情込めて「びしょさん」と呼んだことから、「びしょ鍋」といわれるように。その後、美酒という字が当てられ「美酒鍋」と命名され、毎年10月に開催される「酒まつり」を通して広まった。塩とこしょうだけのシンプルな味付けなのは、きき酒に影響が出ないようにするため。アルコール分は抜けるので、酒が苦手な人でも大丈夫。好みで卵をつけて食べたり、締めにうどんを入れたりするのもオススメ。

広島県東広島市の西条酒蔵通り
酒蔵が並び、シンボルの煙突から煙が立ち上る東広島市の西条酒蔵通り。

↓美酒鍋についてや美酒鍋が食べられるお店の情報はこちら
https://east-hiroshima.info/gourmet/category/bishunabe

東広島・西条名物「美酒鍋」のつくり方

材料(4人前)
豚バラ肉(スライス):200g 豚もも肉(スライス):200g 砂ずり(スライス):80g
長ネギ:2本 白菜:1/2個 玉ネギ:1個 
ピーマン:2個 ニンジン:1/2本 シイタケ:4本
こんにゃく:1枚 厚揚げ:1枚 
ニンニクスライス:2~4片 清酒:180ml 油:大さじ1杯 塩・こしょう:各少々

つくり方

1 鍋に油をひき、ニンニクを入れて弱火で炒める。香りが出たら、砂ずり・鶏肉・豚肉を入れ、塩・こしょうを振る。

2 こんにゃく・厚揚げ・野菜(葉以外)など、火の通りにくい順に入れて炒める。

3 清酒を適量(180ml)入れ、白菜の葉を鍋の蓋代わりにし、蒸し焼きにする。

4 全体がしんなりしてきたら、炒めるようにかき混ぜ、もう一度、塩・こしょうで味を整える。

↓詳しくはこちら
https://east-hiroshima.info/gourmet/feature/detail/bishunabe-recipe

 

切ってぶち込み、新鮮なサケのうまさをシンプルに味わう
石狩鍋(いしかりなべ)【北海道】

切ってぶち込み、新鮮なサケのうまさをアインプルに味わう北海道「石狩鍋」

北海道ではサケ漁が盛ん

 新鮮なサケのぶつ切りやアラを、野菜と一緒に味噌で煮込む「石狩鍋」は、江戸時代からサケ漁が盛んな北海道・石狩地方で、漁師たちがサケを豪快に鍋に入れたことから始まったとされる。浜料理らしくシンプルなつくり方だが、焼くと失われてしまうサケのコラーゲンがたっぷり。最後に山椒を振りかけるといいアクセントになる。ぜいたくにイクラをまぶしたり、バターを加えてまろやかさをプラスしたり、アレンジも楽しめるのが魅力。

【ライター・山本からのひとこと】
道産子の私も飽きさせない美味な郷土料理です。サケの身も野菜もたっぷり使うので、お腹いっぱい。冬の寒さも吹き飛ばしてくれます。

↓北海道民熱愛ソウルフードはこちらでチェック
https://www.visit-hokkaido.jp/gourmet/gotochi

↓石狩鍋は、石狩市ふるさと納税の返礼品となっています
https://www.furusato-tax.jp/city/product/01235?incsoldout=1&category_id%5B%5D=301&sst=B

 

コラーゲンたっぷりの鶏の白濁スープが人気
若鶏の水炊き【福岡県】

 福岡県の名物グルメの1つ「若鶏の水炊き」は、鶏肉を骨ごと煮込んだスープのなかに、好みの野菜を加えてぽん酢で食べる鍋料理。福岡市内には水炊き専門店も多く、コラーゲンたっぷりの白濁したスープは土産としても人気がある。もともとは外国船が長崎に寄港した際に広まり、のちに福岡に伝わったとされ、福岡独自の料理へと発展した。この料理は、寒い冬だけではなく、早生キャベツが旬を迎える春など、通年で楽しめる。

【担当編集・水野からのひとこと】
なんといっても、コラーゲンたっぷりというところにひかれます。おいしく食べて美容や健康にもよいというのはうれしいです。身近な材料で家庭でも簡単にできるのも◎。

 

琵琶湖で獲れた湖魚や近江牛を煮込めば、
“じゅんじゅん”とおいしい音が聞こえてくる
じゅんじゅん【滋賀県】

琵琶湖で獲れた湖魚や近江牛を煮込んだ「じゅんじゅん」イサザを使用(滋賀県)

 肉や湖魚などをすき焼き風に味付けした鍋料理のことを滋賀県では「じゅんじゅん」という。具材を煮るときの音が「じゅんじゅん」と聞こえたことから、この名前が付いたとされている。琵琶湖近くの地域では、昔から琵琶湖で獲れたイサザやウナギ、ナマズなどを旬の野菜とともに煮て、家族で鍋を囲んできた。四季折々の食材を使って食べるため、一年中楽しむことができるが、盆や正月などには近江牛や近江シャモ、鶏肉などを使用して、客をもてなすことが多いという。

滋賀県の郷土料理「じゅんじゅん」に使われる琵琶湖の固有種イサザ
琵琶湖の固有種の1つ「イサザ」。体長3~8㎝ほどの細くて小さな魚。

↓「じゅんじゅん」の詳細や食べられるお店はこちらから
https://shigaquo.jp/oishii/junjun.html

(写真提供:滋賀県)

 

メインはせり! 根っこまですべて食すべし
せり鍋【宮城県】

メインはセリ! 根っこまで食す宮城県の「せり鍋」。写真は牡蠣が入る石巻せり鍋。(写真提供:宮城県観光戦略課)
写真は牡蠣が入る石巻せり鍋。(写真提供:宮城県観光戦略課)

 宮城県の在来野菜であるせり。生産量は全国でもトップクラスで、石巻市の「河北せり」や名取市の「仙台せり」など、県内各地で栽培されている。せりの旬は冬から春にかけて。冬の新定番グルメとなっている「せり鍋」には、せりの葉だけではなく、うま味がグッと詰まっている根っこの部分も入れ、それらをだしにさっとくぐらせて味わう。そうすることでせり特有の食感や香りがダイレクトに楽しめるのだ。ほかの具材は、ハクサイや長ネギ、豆腐、鴨肉、麩など。写真は、牡蠣が入る石巻せり鍋。

宮城県の在来野菜せり。生産量は全国でもトップクラス

↓宮城旬鮮探訪「せり」
https://shunsentanbou.pref.miyagi.jp/feature/seri/

↓せり鍋の詳しいつくり方やせり鍋が食べられるお店はこちらから
名取市観光物産協会「せり鍋」
https://www.kankou.natori.miyagi.jp/feature/serinabe

この記事の画像一覧

  • 酒のみで肉と野菜を煮込む酒蔵で生まれた日本酒鍋「美酒鍋」(広島県東広島市)
  • 広島県東広島市の西条酒蔵通り
  • 切ってぶち込み、新鮮なサケのうまさをアインプルに味わう北海道「石狩鍋」
  • 北海道ではサケ漁が盛ん
  • 琵琶湖で獲れた湖魚や近江牛を煮込んだ「じゅんじゅん」イサザを使用(滋賀県)
  • 滋賀県の郷土料理「じゅんじゅん」に使われる琵琶湖の固有種イサザ
  • メインはセリ! 根っこまで食す宮城県の「せり鍋」。写真は牡蠣が入る石巻せり鍋。(写真提供:宮城県観光戦略課)
  • 宮城県の在来野菜せり。生産量は全国でもトップクラス

この記事の画像一覧を見る(8枚)

この記事のタグ

この記事を書いた人

田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

Twitter:@inakagurashiweb

Instagram:@inakagurashinohon

Website:https://inakagurashiweb.com/

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

北海道の農業と観光のまち「壮瞥町」で注目される“新たな足”。次世代四輪EV『ELEMOs4 MAX』で高齢化社会の課題を解決!

【2024駅長対抗】「ご当地丼総選挙」九州No.1が決定!あの駅でしか食べられない地域自慢の丼|駅周辺の観光スポットも紹介!食欲×旅欲を満たす九州旅

【移住して開業!】カフェ+蒸しパン+靴工房。古民家で3人の得意を活かす【滋賀県長浜市】

めかぶが入ったビール!? クラフトビールで復興! まちに新たなコミュニティと文化を生み出すブルワリー【宮城県気仙沼市|BLACK TIDE BREWING】

【一度は泊まってみたい魅惑のお宿】電車旅の拠点にぴったり!快適で便利な駅舎ホテル【広島県尾道市】

【絶景!】北海道倶知安町(くっちゃんちょう)、羊蹄山を背に紅葉のなかを駆ける列車【ほっとphoto便り】

人口を増やす施策と「訪れたくなる」まちづくりで2025年版「住みたい田舎ベストランキング」1万人以上3万人未満のまち全部門1位!【大分県豊後高田市】

【大分県国東市】1300年の歴史を守り継ぎ現代アートで未来を描く

住みたい田舎「子育て世代部門」1位のまちの魅力を探る【大分県大分市】