田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 2月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 2月号

1月4日(土)
990円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

節分の日はなぜ変わる?【今年の節分は2月2日】編集部厳選!1度は行ってみたい節分祭をピックアップ

執筆者:

|鬼退治は湖の上でも……! 箱根神社の湖上鬼追い(神奈川県足柄下郡)

 2月2日に行われる箱根神社の節分。ここでは、「福は内」と豆をまく「節分祭」や、鬼を退治する「追儺式」に加え、場所を移してある祭事が行われるそう。

箱根神社で行われる「湖上鬼追い」。追儺式で追い払われた鬼たちは、神社近くの芦ノ湖に出現します。

 その名も「湖上鬼追い」。「追儺式」で退治された鬼が、箱根神社のすぐそばにある芦ノ湖に出現し、悪さをしているというのです。

 鬼を退治し、一息ついていた人々は、芦ノ湖に逃げた鬼たちを追って移動。なんと船の上から豆を投げ、鬼払いを続けます。追儺式に加え、湖の上でも豆をまかれた鬼はようやく凝りて退散すると、鬼がいなくなった湖を清めて、幸せの訪れを祈ります。

 神社だけにとどまらず、壮大なスケールで行われるこの行事。みているだけでも大盛り上がり、間違いなしでしょう。

 もちろん、箱根神社の本殿や神楽で行われる節分祭や追儺式も多くの人が集まる人気行事。こちらから参加することで、鬼退治の達成感も増すはずです。

写真提供:箱根神社

箱根神社

住所:神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1

開催概要:

2月2日(日)
・11:00~ 節分祭(本殿)
・11:30~ 追儺式(神楽殿)
・12:15~ 行列参進(神社~打ち豆船)
・12:30~ 湖上鬼追(芦ノ湖)
・13:15~ 神札・撒下品授与(元箱根・広志屋)

*10:00~は、公魚まつり(わかさぎまつり)も箱根神社前庭で同時開催。
*前日、2月1日(土)19:30~は、節分祭奉祝花火大会 (芦ノ湖元箱根湾湖上)も開催。

「鬼は内」?……ちょっと変わった風習も!

 多くの場所では、「鬼は外、福は内!」といいながら豆をまき、鬼を追い払うといった風習が根強く残っています。ただし、なかには「鬼は内!」と鬼を呼び寄せる神社地域もあるのだとか。

鬼子母神が祀られている神社では「鬼は内」というそう。

 代表的なのは、「鬼子母神」が祀られている神社です。もともとは人の子を食べてしまう鬼だったものの、子どもを隠されたことで改心し、いまや安産や子育ての神として知られる鬼子母神。鬼を祀っている以上、「鬼は外」とはいえず、「鬼は内」との掛け声が使われるようになったといわれています。

 また、「鬼」という名前がつく領主さんがいた地域も、領主さんを外には出せないという事情から「鬼は内」というのが習慣になっている地域も多いそう。ほかにも、悪さをしない良い鬼もいるといった言い伝えや、鬼にあえて神社に来させて改心させることから「鬼は内」との掛け声も使う神社もなかにはあるようです。

 神社や地域によっても、さまざまな違いがみられる節分の行事。住んでいる地域やゆかりのある場所の風習や特別な文化も調べてみてはいかがでしょうか?

写真提供:吉田神社・箱根神社

この記事の画像一覧

  • 今年の節分は2月2日!
  • 2月1日に吉田神社で開催される「疫神祭」。疫神に山川の清き場所に静まっていただくよう、門の外に向かって祈りを捧げます。
  • 同じく1日の午後に行われる「追儺式(ついなしき)」。 平安時代から続く伝統に触れたい人は必見の行事です。
  • 追儺式で鬼を払う役を担う方相氏。仮面や玄衣朱裳からも目が離せません。
  • 節分当日である2日午後に行われるのが「火炉祭(かろさい)」。古い神札やお守を焼き納めます。
  • 箱根神社の節分ならではの行事「湖上鬼追い」。追儺式で追い払われた鬼たちは、神社近くの芦ノ湖に出現します。
  • 鬼を退治してほっとしていた人々はすぐさま、芦ノ湖へ移動。船から豆を投げて鬼を追い払います。
  • 本殿で行われる「節分祭」「追儺式」と続けて参加するのがおすすめです。
  • なかには「鬼は内」と豆を投げる地域も。鬼子母神が祀られている神社や、鬼という字が入る領主さんがいた地域では、「鬼は内」という掛け声とともに豆をまくケースが多いようです。

この記事の画像一覧を見る(9枚)

12

この記事のタグ

この記事を書いた人

田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

Twitter:@inakagurashiweb

Instagram:@inakagurashinohon

Website:https://inakagurashiweb.com/

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

「関東1都6県で二拠点LIFE!」週末は狩猟や森の保全、家のDIYなどで充実! 誰かのために地域課題解決の活動も【東京都内⇔神奈川県南足柄市】

お正月にオススメ! 材料さえ揃えればすぐにできる「しゃぶしゃぶ」。各地のしゃぶしゃぶをご紹介

【移住して開業!】土地からもらう力が原動力。地域に根を張る小さな家具店【京都府京丹波町】

おしゃれで エモくて 幻想的な紅葉ライトアップ3選!隠れ家寺院で体験する究極の非日常空間はSNS映え間違いなし!紅葉シーズン人気スポット大紹介

【神奈川発】笑い×教育! 教員免許を4枚持つ芸人が地域に貢献! 子どもたちの未来を育む「わくわくスタディー」とは?|神奈川県住みます芸人「でんでん太鼓」

【2024年秋】滅多に見られない日本の“宝”大公開BEST3!京都・大徳寺真珠庵、聖護院門跡、滋賀/京都・世界遺産「比叡山延暦寺」で特別公開を堪能!

人口を増やす施策と「訪れたくなる」まちづくりで2025年版「住みたい田舎ベストランキング」1万人以上3万人未満のまち全部門1位!【大分県豊後高田市】

【大分県国東市】1300年の歴史を守り継ぎ現代アートで未来を描く

住みたい田舎「子育て世代部門」1位のまちの魅力を探る【大分県大分市】