田舎暮らしライターが実体験から選び方をアドバイス!
広い庭や田畑の管理には作業効率に優れるラクな草刈機が必要だ。
場所を選ばず作業ができる刈払機だが、長時間の作業は体力を奪われる。夏の日中の作業は熱中症の恐れも高い。
田舎暮らしを始めて、はや15年目。毎年、初夏から秋は庭と田畑を合わせておよそ4反ある敷地の草刈りに追われる。
草刈り道具は、移住して最初の年に手に入れたエンジン式刈払機。使い慣れた道具だが、作業がラクかと聞かれれば、そんなことはない。1反の畑に1時間30分、2反の田んぼの畔を刈るのにも1時間かかる。真夏は涼しい早朝に作業をしないと、冗談ではなく死ぬ
以前、耕作放棄された田んぼを借りて整備したことがあり、そのときは中古のハンマーナイフモアを入手した。広さが3反5畝あり、刈払機ではとてもやりきれないと思ったからだが、これは正解だった。密生した背の高い雑草に覆われた田んぼは労せずきれいになった。ただ、このハンマーナイフモアは、程度の悪い中古だった。しばらく使っていたが、エンジンが逝ってサヨナラ。安く買えるのは中古の魅力だが、それなりのリスクは覚悟しなくてはいけない。
芝生を張った庭は自走式の芝刈り機で整えている。刈った後の芝は高さが揃い、はだしで歩いても気持ちがいい。芝生の庭にはなくてはならない道具だ。ロータリー式の自走草刈機なら草も芝も両方刈れるから便利だ。草刈り道具のファーストチョイスは万能に使える刈払機に違いないが、500㎡を超えるような広い土地や田畑の草刈りは、それだけではキツイ体力勝負になる。どんな道具でもひとつですべてのことはできない。環境に応じて、適した草刈機を使い分けるのが、効率的にラクして草を管理するコツなのだ。
この記事を書いた人
ライター/和田義弥
茨城県筑波山麓の農村で自給自足的暮らしを実践するフリーライター。約3反の田畑は刈払機、庭の芝生は自走式芝刈機で管理。一時期ハンマーナイフモアも所有していた。
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和田義弥
和田義弥(わだ・よしひろ)_1973年茨城県生まれ。フリーライター。20〜30代前半にオートバイで世界一周。40代を前にそれまで暮らしていた都心郊外の住宅街から、茨城県筑波山麓の農村に移住。昭和初期建築の古民家をDIYでセルフリノベーションした後、丸太や古材を使って新たな住まいをセルフビルド。約5反の田畑で自給用の米や野菜を栽培し、ヤギやニワトリを飼い、冬の暖房を100%薪ストーブでまかなう自給自足的アウトドアライフを実践する。著書は『増補改訂版 ニワトリと暮らす』(グラフィック社)、『一坪ミニ菜園入門』(山と渓谷社)など多数。
Website:https://www.wadayoshi.com/
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