【遊佐町の先輩移住者インタビュー】
遊佐で過ごすお試しの1週間で移住後の暮らしを実感!
お隣の酒田市から遊佐町のお試し移住体験に参加した猪股さん。鳥海山と田んぼが広がる風景、湧水のおいしさ、地元の人との温かなやりとりなど、1週間の滞在で暮らしのイメージが深まり、移住を決意した。
賃貸物件の内覧のほかに、歴史ある祭りにも参加
横浜市の生協に勤めていた猪股順子さんは、退職を機に「田舎暮らしをしたい」と考えるようになった。2023年、生協の「産地で暮らす」プロジェクトに応募し、夫を残して山形県酒田市へ単身移住することに。
「援農に興味があったのと、ずっと遊佐のお米を食べていたので、遊佐の農業法人で働くことにしました」
酒田から遊佐へ通ううちに、職場の近くに住みたいと思うように。夫も退職後に移住する予定だったため、連休中だった夫とともに、お試し移住体験プログラムに参加した。
遊佐に通っていたが、まちのことは全然知らなかったという猪股さん。事前の打ち合わせでは、賃貸物件の内覧を希望。歴史が好きなので、地元に密着した祭りを見学させてもらい、感動的な体験もした。
「何より実感したのは、遊佐の水のよさでした。湧水を汲みに行ってご飯を炊いたり、飲み水にしたり。お試し住宅の隣にも、魚が泳ぐきれいな川があって」
滞在中は、案内をしてくれたスタッフのほか、集落支援員ともつながる機会があった。「お店や景色のことなど、自分だけでは気づけない情報をたくさん教えてもらえました。地元の人と知り合えると、移住後も安心ですよね」
1週間の滞在を経て、その1カ月後には物件を契約。現在は、徒歩約10分で海まで行ける場所に暮らしている。
「鳥海山と田んぼの景色は遊佐町ならでは。海の近くで暮らせるのも感動的です。冬は少し心配でしたが、寒いからこそ春がいっそう美しく感じられるんだな……と実感しました。今では四季の移ろいがはっきりしていることが、とても気に入っています」
猪股順子さん
福島県出身。移住前は長年横浜市で暮らしていたが、田舎暮らしと援農に興味があり、酒田市へ移住。約1年後の2024年4月、遊佐町の移住体験に参加して翌月には移住を決める。「カヌーもこちらでは身近なアクティビティです!」。
以前から山登りが好きで、酒田市に住んでいたころから仲間ができたという。「何人かでトレッキングして楽しんでいます」。
「遊佐町に移住して、何十年ぶりにスキーをしました!」と話す猪股さん。スキー場へも車で40分ほどと近い。
横浜時代から遊佐町のお米を食べていたという猪股さん。援農で、秋にはぜ掛けをしている様子。
仕事は季節によっても変わるが、週に3〜4回。冬はハウスでの作業が入ることもあるが、基本的には休みが多い。
文/はっさく堂 写真提供/遊佐町、猪股順子さん
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