最近では空き家のルームツアーをYouTubeで発信している自治体や地域のお助け団体も多い。現地見学に足を運ぶ前に物件の状態や周辺の状況を知ることができるので、ぜひチェックしてみよう。
掲載:2025年10月号
CONTENTS
【岡山県新見市】
空き家活用推進補助金は最大270万円!
岡山県の西北端に位置する新見市は、春の新緑、夏の青空、秋の田園、冬の雪景色など四季折々の自然が豊かなまち。新見市移住交流支援センターを設置し、移住に関する各種支援や情報発信などを行っている。空き家バンクに関しては、市に転入して市内の空き家の購入・改修・家財整理をする場合、費用の一部を最大270万円補助する空き家活用推進補助金が活用できる。
問い合わせ/移住・定住推進課 ☎0867-72-6114
高梁川源流域にあり、中国山地の脊梁地帯に位置することから起伏の多い地形が特徴。
新見市への移住を検討している人を支援する、新見市お試し暮らし支援事業を実施。写真は市が指定するお試し住宅「かれんふぇると」。
【岡山県新見市】YouTubeチャンネル
田舎暮らし情報マガジン - ニミログ -
落ち着いたBGMと文字、間取り図とともに情報を伝えるルームツアーがわかりやすいと好評。物件の魅力的な部分だけでなく、修繕箇所などデメリットを伝えているうえ、買い物スポットなど周辺環境も紹介しており、移住後の暮らしがイメージしやすい。
担当者に聞きました!
Q1/ 契約後に後悔しないために必要なことは?
A1/新見市は広く、北と南では気候に差も出ます。北部の冬は30cm以上の積雪があります。物件の不具合に関しては改修してしまえば済みますが、周囲の環境が季節によってどんな感じ
なのかも選ぶ際のポイントだと思います。
Q2/ 動画撮影時にこだわっているポイントは?
A2/撮影は基本2度目の機会はないので焦らず、気になるところは撮り忘れないように心がけています。「物件詳細の画像ではわかりづらい部分が、動画だとわかりやすい」といったコメントをいただいたときは、「苦労して撮影に入ってよかったな」と思います。
「希望者と空き家の所有者とのやり取りがスムーズに進むよう、移住交流支援センターが相談窓口を担当します!」(新見市マスコットキャラクター「にーみん」)
【千葉県館山市】
「おせっ会」が館山市と協働で移住をサポート
海も里山もある自然環境はもちろんのこと、医療、学校、買い物、交通などの利便性がよく、選択肢の幅が広い田舎暮らしが実現できる。就農、漁業、起業を含め仕事の選択肢も多岐にわたる。館山市と協働し、館山市や南房総市の移住支援をするNPO法人おせっ会では、「住んでからを考える」をテーマに、個別の移住スタイルに合わせてきめ細かくサポート。オンラインでの面談も実施している。
問い合わせ/NPO法人おせっ会 ☎080-9521-0690
上空から見た館山市。移住相談窓口は“渚の駅”たてやま内、渚の博物館にある。
おせっ会で再生し、管理している築100年の古民家「結の家六郎右衛門」。交流会などを開催している。
移住相談はWeb窓口や現地のほか、「ふるさと回帰支援センター」の千葉県ブースで対応することもある。日程は公式ホームページで確認を。
【千葉県館山市】YouTubeチャンネル
特定非営利活動法人おせっ会
担当・八代健正さんが、客観的な目線を心がけて物件を案内。移住検討時の参考になるよう、周辺環境なども紹介している。広さを伝えるため走る、絶景を伝えるため自分の顔はあえて逆光でといった演出も面白い。求人情報、学校紹介などもある。
担当者に聞きました!
Q1/ 見学から成約までで注意してほしいことは?
A1/ 金額、ロケーション、間取りなど物理的なことに気を取られがちですが、本当に大事なのは移住をしてどんな暮らしを実現したいのか?という理想像。住まいはあくまでもそのパーツとして、適切な物件選びをすることをオススメしています。
Q2/ 動画撮影時にこだわっているポイント、反響の多かった動画の傾向を教えてください
A2/ 物件を案内する私の顔を出して、できる限り物件を“客観的” な姿勢で紹介するよう心がけています。気になる箇所、周辺環境などもコメントすることで、移住をお考えの方の参考になるようにしています。PVについては、古民家、リノベ可能、低価格の物件は伸びる傾向にあります。
「館山に移住を考えている方、どんな小さなことでも気軽にお問い合わせください。喜んでおせっかいさせていただきます」(NPO法人おせっ会 八代健正さん)
文/横澤寛子
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