冬至を待つ畑と心
ドキドキがある田舎暮らしへ
さてさて、師走も半分が過ぎた。寒さの底はこれからだ。3日前には冬の嵐が吹き荒れ、ゆがんだビニールハウスの修復に半日奮闘した。昨日14日は下半身が硬直、よろけるくらい、今季最高の冷雨だった。しかし今の時期、僕は毎年胸をはずませる。もういくつ寝ると・・・(♪)、畑で口ずさむ。待っているのは正月ではない、冬至である。短日の底。折り返し地点。これから先は少しずつ太陽が戻って来る、それが嬉しい。フルマラソンに熱中していた頃の折り返し地点より、もっと嬉しい。。
今日も夕暮れ時の空気はうんと冷たい。しびれる手でルーチンワークをこなす。日中は開けてあるバナナハウスのビニールを下ろす。夜の風でめくれないよう太い竹で押さえる。いつもだと、この夕刻、バナナに巻き付けてある電気毛布のスイッチを入れるが、今日はその必要がない。以前は夜間だけだった毛布が今は24時間稼働している。そう、先に書いた新しいポタ電の購入でそれが可能となったのだ。
さてと、朝食に自家製バナナ・・・我が夢は叶うのだろうか。儚い夢に終わってしまうのか。このドキドキ感もまた田舎暮らしのいいところ。ウツウツじゃなくドキドキが欲しい、そうであるならば、アナタもどうぞ田舎暮らしを。
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この記事を書いた人
中村顕治
【なかむら・けんじ】1947年山口県祝島(いわいじま、上関町・かみのせきちょう)生まれ。医学雑誌編集者として出版社に勤務しながら、31歳で茨城県取手市(とりでし)に築50年の農家跡を購入して最初の田舎暮らしを始める。その7年後(1984年)の38歳のとき、現在地(千葉県八街市・やちまたし)に50a(50アール、5000㎡)の土地と新築同様の家屋を入手して移住。往復4時間という長距離通勤を1年半続けたのちに会社を退職して農家になる。現在は有機無農薬で栽培した野菜の宅配が主で、放し飼いしている鶏の卵も扱う。太陽光発電で電力の自給にも取り組む。
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