滋賀県の南東部に位置する東近江市(ひがしおうみし)は、東西に細長い地形で、東には御池岳(おいけだけ)から御在所岳(ございしょだけ)につながる1200m級の鈴鹿(すずか)山脈、西には琵琶湖(びわこ)があります。市域の中央には愛知川(えちがわ)、南西部には日野川が流れ、両川の流域には平地や丘陵地が広がり、緑豊かな田園地帯を形成しています。鈴鹿の山々から琵琶湖までが1つの市域となり、森・里・川・湖が広がる多様性のある自然のなかに、万葉の時代から綿々と受け継がれてきた千年を超える歴史、文化、伝統が蓄積された素晴らしい地域です。
2023年8月の情報です。
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掲載:田舎暮らしの本 2023年9月号
東近江市は、近畿地方最大の面積を誇る広大な農地を有し、米、麦、大豆などの穀類をはじめ、キュウリ、トマト、ピーマンなどの野菜、梨、ブドウ、メロンなどの果実といった多種多様な農産物が生産されています。また、畜産業も盛んで、乳用牛の飼育や日本三大和牛の1つである「近江牛(おうみうし)」の飼育も行われています。
市の面積の56%が森林で、その多くが鈴鹿山系の山間部に存在し、湖東(ことう)平野を潤す重要な水源の役割を果たしています。鈴鹿の山々を源流とする愛知川に流れ込む数々の支流は美しい清流であり、四季折々の風景を織りなしています。写真は、奥永源寺地域を流れる神崎川にかかる溪勢(けいせい)橋からの鈴鹿の山並みです。
奥永源寺地域「政所(まんどころ)集落」は、鈴鹿山脈に近い、奥深い山中にある集落です。緑豊かな山々から澄んだ水が流れ、急峻な渓谷沿いに民家が点在しています。この集落は、室町時代から続く「政所茶」の産地。人びとの暮らしに溶け込むように茶畑があり、商業化されなかったことから“幻のお茶”といわれています。
琵琶湖辺に位置する伊庭地区は、湖東平野に残る水郷集落の1つ。伊庭川から引かれた水路はまちのなかを走り、水とともに生きてきた生活の知恵と伝統が息づいています。平成27年に、日本遺産「琵琶湖とその水辺景観」の構成文化財として認定されました。
鈴鹿の山々から琵琶湖まで多様性に富んた東近江市。愛知川の河口付近には漁港もあり、ホンモロコ、フナ、アユなどが獲れます。湖岸では、ウィンドサーフィンやカヤック、SUPなどのウォータースポーツも楽しむことができます。
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