全国に広がっている住みます芸人の笑いあふれる地域協力活動にフィーチャーした、「47都道府県エリアプロジェクト(あなたの街に“住みます”プロジェクト)」をレポート! 今回は、芸人でありながら、神奈川県横須賀市(よこすかし)の商工会議所特命職員としても奮闘する、神奈川県住みます芸人・イシバシハザマの石橋尊久さんをクローズアップ!
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神奈川県住みます芸人
石橋尊久(イシバシハザマ)
いしばし たかひさ|1975年10月19日生まれ。大阪府阪南市出身。お笑いコンビ・イシバシハザマのボケ担当。NSC大阪校24期生。芸歴22年。同期は、エハラマサヒロ、もう中学生、ですよ。、こがけん など。趣味は、サーフィン、キャンプ。特技は、料理(内閣府大臣任命おとう飯大使)。「芸人になるまでイタリアンのシェフをしていました。2017年より内閣府男女参画局で始まった、男性の炊事への参加を呼びかける『おとう飯始めようキャンペーン』の大使に任命されています」
住みます芸人活動歴:2023年10月~
活動拠点:神奈川県茅ヶ崎市・横須賀市
住みます芸人の主な活動:横須賀商工会議所特命職員、ラジオ、イベント出演など。
ラジオ:『イシバシハザマ石橋のエボラジ5UP』(茅ヶ崎FM/毎週水・木曜17時〜生放送)
X(旧Twitter):@ishibashitaka
Instagram:@ishibashi1019
YouTube:バシちゃんねる【楽しい湘南移住】
【神奈川県横須賀市】
「横須賀市は海に隣接し、内陸部は自然豊かな山になっています。季節によって採れる豊かな海産物、横須賀野菜などの美味しいものがたくさんあるのはもちろんのこと、東京湾唯一の自然無人島「猿島」や軍港、ドブ板通りなどの観光名所が点在しており、都市部と自然とのバランスが非常に絶妙で素晴らしい場所です。都内からのアクセスもしやすく、日帰り旅行にオススメです! 茅ヶ崎市は自然豊かな里山、サーフィンができるビーチと、コンパクシティとしての魅力たっぷりで、イギリスのモノクル誌ではベストスモールシティとして世界5位にランクインしているほどです。湘南の代表的なエリアとして認知度も高く、都心から移住される方が近年非常に多いまちです」(石橋さん)
よしもと芸人初! 商工会議所特命職員
7年前に居住した神奈川県横茅ヶ崎市と横須賀市を拠点に、2023年10月から住みます芸人として活動するお笑いコンビ「イシバシハザマ」の石橋尊久さん。コンビで住みます芸人というわけではなく、石橋さんのみの活動となっています(茅ヶ崎でのイベントなどは、コンビで出演)。吉本興業の芸人として初めて商工会議所の特命職員として任命され、主に地元の企業の経営コンサルティングを業務として活動しています。
それでは、石橋さんに住みます芸人の活動を中心にいろいろお伺いしました。まずは、現在自宅がある湘南エリアでの生活についてです。なぜ、湘南に移住されたのでしょうか。
「はい、もともと湘南が大好きで、夏はしょっちゅう、江ノ島、鎌倉、茅ヶ崎など、海のレジャーで訪れていて、『そんなに好きなら移住しちゃおう!』ってことで、7年前に移り住みました。実際に住んでみると、どんどん湘南のことが好きになっていくんですよ。東京での仕事の場合も交通のアクセスがよく、休日などは、思う存分アウトドアが楽しめるので、僕にとっては、最高な環境ですね。
そこで感じるのは、やはり湘南の魅力は住んでいる人々にあるということ。とてもアットホームな雰囲気があって、僕と同じようにアウトドアが大好きな人たちがたくさん移住してきているんですよ。住んでいる人たちの、いい意味での“ゆるさ”が本当に居心地がいいんです。
この前ですが、家の前で、バーベキューをしていると、ご近所さんたちが缶ビールとおつまみ一品を持って集まってきてくれました。小一時間ほど談笑した後、みんなサッと帰って行くこの感じがたまらなくいい! 移住して7年経った今も正直、毎日旅行にきているような気持ちになります。
ほぼ年中、サーフィンをしに自転車で海にでかけ、帰ってくると近所の子どもたちがワーワーと野球やサッカーをし、それを見ながら大人たちがビールを飲んで見守っているこの環境は格別です。なので、正直、このよさがバレてほしくないんですよね(笑)」
大阪出身の石橋さんにとって、茅ヶ崎は終の住処(ついのすみか)ともいえる大切な場所。芸人として、そんな茅ヶ崎や横須賀の力になりたいと、住みます芸人としての活動を決意します。「もっとたくさんの方に、この湘南エリアの素晴らしさを知ってもらおうと、2023年10月に神奈川県住みます芸人にならせていただきました!」と、意欲も充分です。
アイデアの千本ノック! 面白い発想で注目商品を送り出す!
住みます芸人の活動の一環として、現在は、横須賀商工会議所での特命職員として奮闘しています。
「住みます芸人になったと同時に、横須賀市で公開面接を受けさせていただき、見事合格! よしもと芸人初の商工会議所特命職員として、事業者様の新商品開発やアイデア出しなどのコンサルをやらせてもらっています。
芸人が考える面白いアイデアで、事業者の悩みを解消する商品やサービスを提案するのがメインの仕事です。芸人だからこその視点・発想と、事業者のニーズをマッチさせることで、『面白い商品やサービスを生み出していきましょう!』という横須賀市の地域創生&PRプロジェクトですね。今年1月には商談会という形で発表させていただくこともできました」
それでは、具体的にどのような商品が生まれたのでしょうか?
| 横須賀松坂屋で変わり種ソーセージを開発
「たとえば、クラフトソーセージ屋さんには、『横須賀といえば海軍カレーですので、ソーセージの中に肉、カレー、ライスが詰まった1本でカレーライスとして楽しめるソーセージを作りませんか?』などのアイデアを提案させていただきました」
新商品「カレーライスソーセージ」「たこさんウインナー」などのアイデアを提供。
| 森定商店では斜め上行くコンニャクをプロデュース
「ほかにも、コンニャク屋さんでは、『若者にコンニャクを手に取ってもらいたい』というニーズに対して、土産物店で映えるように、パッケージとコンニャクの色、形で、思いっきりインパクトが出るようなプランを提案させていただきました。その結果、コンニャクの花の英名(Devil's tongue)の「悪魔の舌」を商品名にし、そのパッケージは真っ黒の巾着袋に白い字でおどろおどろしく「悪魔の舌」とインパクトのある商品名を書き、商品のコンニャクは、通常はグレーや白ですが、試行錯誤のうえ、真っ黒なコンニャクとして開発することができました。このプロジェクトに携わった人たちの思いで、想像以上のインパクト商品に仕上がったと思っています。ハロウィンに向けて今から仕込んでいるところです」
新商品「悪魔の舌」(横須賀土産の「みそ田楽」)の巾着袋パッケージ。
ほかにも、いろいろな事業者との商品開発が現在進行中だといいます。また、横須賀商工会議所で「芸人が伝えるファンの獲得方法」など、面白いテーマを携え、講師としてセミナーを実施している模様。
| ナカショウ・インターナショナルの名キャッチコピーは秀逸
企業商品のキャッチコピーも考案。スキンケアアイテムに美少年と壮年をかけ合わせた「美壮年 輝く メンズサラサ」というコピーをつけ、展示会やイベントで商品をアピールしています。
それ以外にも、ラジオのパーソナリティやイベントなども行っているそうです。
「2023年10月に開局したばかりの『茅ヶ崎FM』で、早速ですが、パーソナリティに選んでいただき、週2日、2時間の生放送を担当させていただいております。この茅ヶ崎FMを通じて、僕と同じ茅ヶ崎在住で、全国的に活躍するタレントのセイン・カミュさんや、元フジテレビアナウンサーの政井マヤさんとご一緒させていただく機会が多く、大変勉強になっています。コミュニティFMではありますが、全国のサザンオールスターズファンの皆さまが聴いてくれている局でもありますので、全国に広く茅ヶ崎の魅力を発信できるよう日々精進しています。
ほかにも、神奈川エリアのイベントで、イシバシハザマとして、コンビで漫才やMCをさせていただいております。旅行などで遊びにきたときに、もしイベントをやっていたら、ぜひ僕らの漫才を見て楽しんでいただけたらと思います! 盛り上げますよ!
実は、この先いつになるかわからないですが、湘南エリアで、いつでも気軽にエンターテインメントを感じてもらえるようなイベントをやっていきたいなって思っているんです。イベントを見た子どもたちに何かを感じ取ってもらい、将来、湘南在住のエンターテナーが生まれてくれればって思っています。そのきっかけがつくれたら最高だなぁ」と、自身の“お笑い”についての思いを熱く語っていただきました。
主に月・火・金曜は横須賀で事業者との打ち合わせ、水・木曜は茅ヶ崎FMでラジオのパーソナリティ、土・日曜はよしもとの劇場の出番や営業など、積極的にスケジュールを詰め込んでいる石橋さん。住みます芸人としての活動で大事にしていること、今後の目標はなんでしょうか。伺ってみました。
「全国に向けて広く神奈川県や湘南エリアのよさを知ってもらえるように心掛けています。そのためには自分自身がいろんなメディアに出て、注目されることが大事だと思っていますので、日々の劇場や営業での鍛錬を積み上げ、全国ネットの賞レースに出場できるよう、本業の漫才を頑張っています。
神奈川・湘南エリアへの移住を検討している方に、イシバシハザマ石橋が“いい”って言ってるから住んでみよう!と思っていただけたら格別ですね。少しでも多くの方にこのエリアで暮らす素晴らしさを知ってもらえるよう、そのために頑張って東京で売れることが目標です。
あと、都内から神奈川の海へ遊びにくる方々に、江ノ島以外にも横須賀という選択肢があることを認識してもらうのも目標です(笑)」
自らがいろいろなメディアに出演し、注目を集め、地域の広告塔になることが重要だと考える石橋さん。地域の産業を住みます芸人のアイデアで盛り上げ、エンターテインメントシーンも担っていけるよう積極的に“笑い”の道を突き進む石橋さんの今後の活躍に期待したいですね。
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