田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

11月1日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

ワイン愛好家必見!【ポツンと一軒レストラン】北海道に移住して夢を叶えたシェフ|東京の一軒家レストランから食通を魅了する大自然のオーベルジュに!【北海道東川町】

執筆者:

北海道のワインと料理にひたる旅。

この記事の画像一覧を見る(18枚)

北海道東川町の新たな旅の目的地:ワインオーベルジュ「東川PERICAN」

北海道東川町に新たな旅の目的地が誕生します。2024年4月19日、ワイン愛好家と食通を魅了するワインオーベルジュ「東川PERICAN」がグランドオープンを迎えます。東京の一軒家レストラン「広尾ぺりかん」の元オーナーシェフ、佐野健氏が手掛けるこの施設は、北海道の豊かな自然と食文化を融合させた新しいスタイルの宿泊体験を提供します。

北海道東川町
 北海道の中央に位置する東川町は、大自然に囲まれた美しいまち。大雪山国立公園の麓に広がり、旭岳の素晴らしい景色を楽しむことができます。東川町は「写真の町」としても知られており、毎年多くの写真愛好家が訪れる場所。北海道で唯一の上水道がないまちとしても特徴的で、すべての町民が清らかな地下水を生活用水として利用しています。

 また、文化と自然が融合したまちとして、「写真文化首都」としての地位を確立しており、東川国際写真フェスティバル高校生国際交流写真フェスティバルなど、写真を通じた国際交流が盛ん。自然の恵みと文化の融合により、住む人々だけでなく訪れる人々にも魅力的な環境を提供しています。

北海道東川町からは北海道最高峰の旭岳などの山々が連なる大雪山連邦がくっきりと美しく見えます。

移住を決意したシェフの物語

 「東川PERICAN」を営むのは、東京で一軒家レストラン「広尾ぺりかん」のオーナーシェフを務めた佐野健氏。北海道のワイン生産者を訪ねるなかで、この地のワインや食材、そして大自然に魅了され、2023年5月に家族とともに東川町へ移住しました。

「東川PERICAN」のオーナーシェフ佐野 健さん。

佐野 健
TAKESHI SANO

1973年、東京都生まれ。学生時代に見た映画でフランスへあこがれを抱き、専門学校へ進学。卒業後銀座のフランス料理店で6年学び、刺身や炭焼のテクニックを身につけるために和食店に3年勤める。その後、料理店の立ち上げに多数関わる。後、39歳で東京 広尾にて「広尾ぺりかん」を開店。その後、北海道のワイナリーへ通ううちに、北海道のワインや食材に魅せられ2023年に一家で移住。2024年春にワインオーベルジュ「東川PERICAN」を開業。

 

| 東川PERICANのコンセプト 

 「北海道のワインと料理にひたる旅。」というコンセプトのもと、東川PERICANは、毎日30〜50種類の北海道ワインをグラスで提供し、地元の食材を活かしたランチとディナーのコース料理を楽しむことができます。客室2部屋とレストラン14席を兼ね備えたオーベルジュの客室からは、北海道最高峰の旭岳を含む大雪山連邦の壮大な景色を楽しむことができます。

北海道東川町の新たな旅の目的地:ワインオーベルジュ「東川PERICAN」

レストランで料理とワインを思う存分お楽しみいただき、そのまま部屋でゆっくりと眠りにつくことができるワインオーベルジュ。心地よい時間をお過ごしいただけるよう、細部にまでこだわって作りました」と、佐野さんは語ります。オーベルジュとは、フランス語で「宿泊が可能なレストラン」を意味し、食事を中心とした滞在が楽しめる場所。東川PERICANは、このオーベルジュの精神を受け継ぎ、地元の旬の食材を活かした料理と、心地よい宿泊体験を融合させた、まさに泊まれるレストランとなっています。

東川町の自慢のひとつは雄大な山々と広い空、そして田園風景。晴れた日には、北海道最高峰の旭岳などの山々が連なる大雪山連邦がくっきりと美しく見えます。

 また、東川町は天然水が非常に人気で、大雪山の大自然が蓄えた雪解け水が、長い年月をかけてゆっくりと地中深くにしみ込み、町内へ運ばれてきます。その天然の美味しい水で育った米や野菜は格別だとか。

 客室では、常に東川町の天然水が冷蔵庫で冷やされており、滞在中は自由に飲むことが可能。また、地元の天然水を使った湯豆腐など、東川町ならではの美味しい水を使った料理を堪能することできます。

大雪山の大自然が蓄えた雪解け水が、長い年月をかけてゆっくりと地中深くにしみ込み、東川町へ大切に運ばれてきます。

| 東川PERICANに協力していただいた作家

SPOON ARAYA(旭川)

作家さんの自宅の山に自生する「ハルニレ」「ミズナラ」「カエデ」などの広葉樹を使いながら、スプーンをはじめ、キッチンツールなどを作るSPOON ARAYA。手馴染みのいいスプーンとしゃもじを製作しています。

SPOON ARAYAさんが製作したスプーン。

SPOON ARAYAさんが製作したスプーンなど。

 

キムラヤ(小樽)

シャープさもありながら、手に持つとあたたかみや優しさを感じるキムラヤ。東川PERICANでは、朝食の器やコーヒーを入れるカップなどを製作しています。

シャープさもありながら、手に持つとあたたかみや優しさを感じるキムラヤ。東川PERICANでは、朝食の器やコーヒーを入れるカップなどを製作しています。

 

BetulaN(札幌)

札幌の老舗染物屋 野口染舗の染師による北海道の白樺の間伐材を使った「白樺染め」の製法を用いて、リネンのエプロンを白樺色に染色。やさしいイエローは、東川PERICANのトレードマークにもなっています。

札幌の老舗染物屋 野口染舗の染師による北海道の白樺の間伐材を使った「白樺染め」の製法を用いて、リネンのエプロンを白樺色に染色。やさしいイエローは、東川PERICANのトレードマークにもなっています。

 

| 地元との連携し、食材にこだわった創作料理

 東京・広尾で10年間フレンチビストロを営んだ佐野氏が、道産の旬の食材で季節の料理を提供。地元の作家やワイナリーと協力し、北海道の魅力を最大限に引き出したサービスを展開。地元の白樺の木材を使用したインテリアや、地元の陶芸家による器など、地域の素材を活かしたこだわりが感じられる空間でいただく食事は、地元の旬の食材と北海道のワインにベストマッチ。最高のひとときを演出してくれます。

レストランで料理とワインを思う存分お楽しみいただき、そのまま部屋でゆっくりと眠りにつくことができるワインオーベルジュ。心地よい時間をお過ごしいただけるよう、細部にまでこだわって作りました

ランチコース

 ランチコースは2種類用意。90〜120分ほどの時間のなかで一品ずつタイミングよくサーブされ、まわりに気兼ねなくゆっくりと楽しめます。

東川PERICANのダイニング。食事をしながら美しい風景が楽しめます。

東川PERICANのランチコースは2つ用意。90〜120分ほどの時間のなかで一品ずつタイミングよくサーブされ、まわりに気兼ねなくゆっくりと楽しめます。

【LUNCH MENU】
・ライトコース:3,000円
(アミューズ / 前菜 / ポタージュ / メイン)
・スタンダードコース:5,000円〜
(アミューズ / 前菜 / ポタージュ / 温菜 / メイン / デザート又はフォアグラご飯)

 

ディナーコース

 ディナーコースも2種類用意。

東川PERICANのディナーコース。

東川PERICANのディナーコース。

【 DINNER MENU 】
・スタンダードコース:7,000円(6品)
(アミューズ / 前菜 / ポタージュ / 温菜 / メイン / デザート)
・シェフのお任せコース:10,000円(9品)
(アミューズ / 前菜 / ポタージュ / 温菜 / 魚 / メイン / フロマージュ / フォアグラご飯 / デザート)
・ワインペアリング:4,000円(3杯)
・ワインチケット:10,000円(10杯)

 

| 自然と調和する空間

 東川PERICANの客室は、自然の景色を最大限に楽しめるように設計されています。窓からは東川町をつつむ空気や、時には動物たちも顔を出す静かで愛おしい時間が流れます。宿泊施設としての快適さと、レストランの美味しさを兼ね備えたオーベルジュならでは。

「東川PERICAN」の客室の様子。

滞在中には、この景色を堪能していただきたいと考え、地元の方と一緒に間伐した白樺の木材でカウンターをつくりました。パジャマは、コットン100%のあえてパリッとしていないやわらかい生地のものを採用。PERICANのロゴも刺繍しています。そして冬の東川町はとても寒いのでコンパクトサイズではありますが、しっかりとお湯に浸かっていただけるようバスタブもあります」とのこと。窓枠が額縁となり、まるで絵画ような風景を楽しみながら、客室でワインを楽しむ贅沢なを満喫。

「東川PERICAN」の客室から風景を眺めながらいただくワインは最高。

 

| 北海道ワインとの出会い

毎日日替わりで30〜50種類ほどの北海道のワインをグラスでご用意しています。滞在中にいつでもワインを楽しめる『ワインチケット 10,000円(10杯分)』もご用意しています。10杯をお連れさまとシェアするもよし、贅沢に一人で10杯をどのタイミングで飲もうかと計画するのも楽しみ方のひとつです。広尾でレストランを営んでいた頃から北海道の生産者のみなさんにはとてもお世話になっているので、これからもおいしさを伝えていけるよう丁寧にご提供していきたいと思います」と佐野さん。東川PERICANに隣接する小さなワインショップ「Coperi」もあり、宿泊やレストランの利用客はもちろん、ワインの購入のみのご利用も可能。地元で生産されたワインを心ゆくまで味わうことができます。また、オーナーシェフ自らが選ぶワインのラインナップは、Instagramで発信されており、訪れる前からその魅力を感じることができます。

東川PERICANは毎日日替わりで30〜50種類ほどの北海道のワインをグラスで用意。

東川PERICANは毎日日替わりで30〜50種類ほどの北海道のワインをグラスで用意。

東川PERICANに隣接する小さなワインショップ「Coperi」。

 ↓↓ 次ページ「移住についての考察」 ↓↓ 

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

2万人が感動した縄文体験!「私は一石投じただけ、波紋を広げたのは地元の方々」|北海道白老町とともに歩むママさん社長とナチュの森の開業秘話

【親子で田舎体験vol.3(後編)】移住したくても移住できない!? 「おしゃれ」で「新しい」田舎らしくない田舎。人口の半分が移住者の人気のまち で“子持ち様論争”を考える|北海道東川町

【親子で田舎体験vol.3(前編)】移住したくても移住できない!? 「おしゃれ」で「新しい」田舎らしくない田舎。人口の半分が移住者の人気のまち で“子持ち様論争”を考える|北海道東川町

森の中の古民家カフェを引き継ぎ、理想の暮らしを実現【北海道幕別町】/北海道の「いいまち」Pick Up! 【北海道七飯町】

【北の大地で店を継ぐ】上川町の精肉加工、東京の味と店名。2つの想いを継いだホットドッグ店【北海道上川町】

「ナチュの森」が人気を集めるワケ|自然体験とアイヌ文化に触れる旅が大人気! 北海道白老町の新観光スポットを徹底紹介

移住者数が3年で3倍に! ずっと住み続けたいまち【愛媛県今治市】本誌ランキング2年連続 全4部門1位!

【築100年古民家】絵本のような絶景に包まれた秘境の美しい伝統住宅!200万円の9LDKはほぼ改修不要!? 宿泊施設や飲食店にも活用可能!【福島県金山町】

海・山一望の大規模ニュータウン「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」には素敵な物件がたくさん【静岡県下田市】