多くの生活関連施設が集まる佐伯市中心部から、清流の番匠川を挟んだ南側。ほどよい利便性と海や山の自然環境を享受できるのが、推定築約100年の古民家だ。部屋数こそ多くはないものの、広い庭、農地、大きな物入れや納戸など、プラスアルファの魅力が多い。
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屋外スペースが充実した
南東向きの開放的な4K
「日当たりのよい庭と農地付きの平屋物件です」と、コミュニティ創生課の岡本篤子さん(右)と岩佐かおりさん(左)。
米、イチゴ、トルコギキョウといった農業が盛んな木立(きたち)地域は、海側から少し入った内陸部。豊かな緑に包まれた山間の環境とはいえ、番匠川(ばんじょうがわ)の北側に広がる市街地へも、釣りのスポットとして親しまれる蒲江(かまえ)地域へも車で約15分と、各方面へのアクセスがスムーズ。車で5〜6分の蛇崎(へびざき)周辺には、大小のスーパーやクリニックなどもある。
「物件は、その木立地域のなかでも市街地に近い側にあり、生活面で不自由を感じることはほとんどないでしょう。立地以外の面では、趣のある古民家で、暮らしやすい平屋という点も魅力だと思います」
そう説明するのは、コミュニティ創生課の岡本篤子(おかもとあつこ)さん。建築時期の詳細は不明で、昭和元年ごろと推定されるという。間取りは、8畳の和室と6畳の和室が2部屋ずつ並ぶ田の字形の4K。個室を確保するには向かない構造だが、イヌやネコの室内飼育には開放感があってのびのびと暮らせるのが利点。母屋の東側には連続した2つの土間空間(物入れ)、西側には居室としても使えそうな納戸2部屋があり、ペット用、農作業用、趣味用の空間をはじめ、さまざまな活用法が考えられる。
もう1つの魅力が、母屋の南側から西側にかけて広がる屋外スペースだ。南側の庭は目視で20坪ほど、1段上がった西側の農地はそれ以上の広さがあり、ドッグランや家庭菜園の用地として充分だろう。
課題を挙げるとすれば、敷地内へ入るためには小さな石橋を渡り、狭い門をくぐる必要があり、軽自動車でなければ乗り入れが難しいということ。西側の農地にも接道があるものの、敷地とは段差があるためスロープの設置工事が欠かせない。
【物件データ】
大分県佐伯市
200万円
土地:115坪・380㎡
延床:51坪・169㎡
菜園:あり
取得費補助:最大100万円
改修費補助:最大100万円
家財処分費補助:最大10万円
●4K●宅地●平坦地●都市計画区域外●築年数不詳●水洗トイレ●東九州自動車道佐伯堅田ICより約7.8km●木造瓦葺きの平屋。東側に約8mの舗装公道。2018年から空き家。日豊本線佐伯駅へ約7km。市立小学校へ約1.9㎞、市立中学校へ約4.8㎞、コンビニへ約3.9km、JCHO南海医療センターへ約6.3km。取得費補助と改修費補助は合計最大100万円。
●問い合わせ先:佐伯市役所コミュニティ創生課 ☎️0972-22-3033
| 推定築約100年4Kの古民家物件の内観を紹介
田の字形に和室が並ぶ伝統的な間取りは、大空間としても使えるのがメリット。
母屋の奥にある8畳の和室は、床の間や付け書院を備えた上質な雰囲気。
日当たり良好な南側の縁側。広い庭が眺められ、ニャンコのくつろぎスペースに。
ゆったりとした玄関。扉は引き違いタイプなのでワンちゃんの出入りもスムーズ。
壁付けのキッチンは小さめでシンプルな設備。収納が少なく一部の扉が外れている。
左/ステンレス浴槽や木枠の窓がレトロな雰囲気の浴室。給湯は石油ボイラー。できれば補修が望ましい。右/トイレは水洗(浄化槽)。温水洗浄暖房機能付き。
ペットが暮らしやすい!
水場付きの広い土間空間
母屋の東側に土足で使える大小2つの物入れが付属している。水場もあり、ペット用だけでなく農作業関連の空間としても重宝しそう。
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