寒さがいよいよ到来。
となると、充実させたくなるのがお風呂環境。
実はシャワーヘッドを付け替えれば、水道光熱費がぐっと安くなったり、いつものシャワーより温まったりと、いいことづくめなんです。
ただ、色々なシャワーがありすぎて迷われる方も多いのではないでしょうか?
そんなわけで「ファインバブルシャワーヘッドの先駆け」である岐阜県の老舗メーカー・TKSの広報・佐藤さんに伺ってみました。
CONTENTS
シャワーヘッドは絶対交換すべき!
おうちのシャワーヘッドって交換したことありますか?
節水や美容など様々なシャワーが販売されていますが「交換は簡単?」「工具は? 工事は?」など疑問も多いのではないでしょうか。
そもそもシャワーヘッドを交換するメリットって?
最大節水率が約53%(※1)のファインバブルシャワーヘッド「アヴァンティファイン」
「たとえば最大節水率が約53%(※1)のシャワーヘッドだと、年間で約49,000円(※2)の節約効果が期待できます」と、TKS広報部の佐藤さんは語ります。
そ、そんなにも!?
毎月だいたい4,000円くらいずつオトクになる……と計算すると、10,000円のシャワーヘッドなら、2~3ヵ月で元が取れちゃう計算。「早く交換しただけオトクです」と佐藤さんもにっこり。
「シャワーヘッドの交換は、実はとても簡単なんです。工事・工具も基本的には不要。ところが、TKSが2024年に行った調査によるとシャワーヘッドを交換したことがある方は440人中185人……55%の方が、まだシャワーヘッドを交換したことがないんです」。
現在使用しているシャワーヘッドは、備え付けられていたものか?
アンケート「現在使用しているシャワーヘッドは、備え付けられていたものか」(※3)
プロが教える! シャワーヘッドのQ&A
選び方のコツ
Q.1:シャワーを選ぶ時のポイントはなんですか?
A.1:節水が必要かどうかが、大きな判断の分かれ道です。あとは浴び心地も重要!
「節水を最も重要視されるのなら『どのモードのときに何%節水されているか』をチェックしてみてください。メーカーはその製品で出せる最大の節水率を提示することが多いですが、水流のモードによって節水率が異なります(シャワー水流は約50%、ミスト水流は約70%など)。しっかりと節水したいなら、髪や体を洗うシャワー水流での節水率に注目です!
『田舎暮らしの本』の読者のみなさまは、おそらく“新しい生活”に関心のある方や、すでに始められた方が多いと思います。私は『引っ越しをした』という話を聞くたびに『まずシャワーヘッド、節水にした方がいいよ!』とおすすめするほど。取り替えるだけで、毎日自動的に節約できます。
節約というと、生活を切り詰めるイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、そんな方にはファインバブルが発生するシャワーをオススメしたいですね。目に見えないほどの小さな泡が様々な作用をもたらしてくれるんです。多くのモデルが節水でありながら、うれしい作用もあるので、暮らしの満足度が上がります。
また、同じシャワー水流でも、液滴径の太さや密度・広さ・水流の勢い・推進力や向きなど、浴び感が異なる要素がたくさんあります。自分の“本当の好み”にあったシャワー水流を突き詰めると、毎日のバスタイムがより楽しいものにグレードアップしますよ」(佐藤さん)
同じシャワー水流でも、勢いや密度、散水する面積などによって浴び心地は様々。保湿力、洗浄力など、得意とする作用も異なります。
湯冷めしにくくなるおすすめのシャワーヘッド
Q2:『田舎暮らしの本』読者におすすめなのは?
A2:ぽかぽか温まる「温浴作用」があるファインバブルシャワーヘッドです。
「ファインバブルというのは、目に見えないほど小さな泡のこと。この泡には『洗浄』『保湿』『保温』の作用があるといわれています。美容シャワーヘッドでファインバブルが多用されているのはこのためです。
また『ファインバブル温浴』をすることで湯冷めしにくくなります。これから寒くもなりますし“ 特にオススメ ”です。ファインバブルシャワーで差し湯をするだけなので、手軽なんです!」(佐藤さん)
ファインバブル温浴とは浴槽に2/3のお湯を溜めて、残りの約1/3をファインバブル含有のお湯で差し湯すると、保温作用の高いファインバブル温浴が楽しめます。 目に見えないほど小さな泡で行うファインバブル温浴は、視認できる泡と異なるため白濁しません(透明です)。 |
「ここで注意してほしい点は、ファインバブルが出ている水流モード。多機能シャワーヘッドの中にはミストモードしかファインバブルが発生しないものもありますが、そういった製品は温浴には不向きです。もしファインバブル温浴をするなら、シャワー水流でファインバブルが出ている製品を選んでください」(佐藤さん)
ファインバブル温浴でぽかぽか♪
節水で環境にもよく、節約しながら生活を豊かにできる……だったら交換するしかない!
交換できる画期的なシャワーヘッド
Q3:家族で好みのシャワーが分かれたら?
A3:みんなの1番好きなシャワーをそれぞれ「使い分け」しちゃいましょう!
「たとえば『奥さんがミストに惹かれて美容シャワーヘッドを選んだけれど、水圧が弱かった』『旦那さんが浴び心地を重視して強い水流を選んだけれど、美容の観点からは肌への影響が気になるし、ミスト機能がない』など、各々の求める効果や好みが噛み合わないことがあります。
最近ではジョイントパーツやホースなど、シャワーの『使い分け』を前提とした製品が出はじめているのをご存じですか? TKS製品だけでなく、シャワー業界の『トレンド』としての初動を見せつつあるんです。
TKSの調査によると、ファインバブルシャワーヘッドへのニーズは分散傾向にあることがわかりました。シャワーヘッドにもそれぞれ特性があります。それらをパーソナルやシーンなどで『使い分け』することで、家族間での『本当はもう少しこうだったらいいのに』という小さな我慢や譲りあいを解消できます。近年、シャワーヘッドを交換する意識が根付きつつあるんです」(佐藤さん)
付け替えシャワーヘッドに求める機能
アンケート「付け替えシャワーヘッドに求める機能」(※3)
いちばんの需要は節水! ただ、洗浄力やマッサージ効果、保温、保湿などは分散傾向に
シャワーヘッドは「使い分け」の時代に!?
Q4:人によって好みが違うのは、何となく想像ができます。でも、シーンって?
A4:たとえば「ミスト専用」や「頭皮ケア専用」などの製品があります◎
「浴び心地の好みだけでなく、目的によっての使い分けもオススメです。
シャワーヘッドは基本的に、1つの穴から1つの水流モードしか出ません。そのため穴の位置に偏りが生まれ(ミストの穴は外周のみなど)、穴の数にも限界があります。ならばいっそ特化させた方が、モード切替式には出せない力を発揮するのでは……と思いTKSでは単一機能のシャワーを開発しました。
また、通常のシャワー水流の穴、ミスト用の穴、スカルプケア用の穴……とモードを増やせば増やすほど、構造は複雑化して大きく重くなります。耐久性のリスクや価格も上がってしまいがちです。
『全部の機能は要らない』『もっと手軽に試してみたい』という方もいるのでは?と考え『ご自宅のシャワーにプラスワン』という新しい選択肢を提案しております。機能を1つに絞ることで能力の最大化を目指し、また耐久性のリスクや価格も抑えるようにしています。
個性的なシャワーを取り入れると、より生活が楽しくなりますよ。
『スターターキット』と銘打ったこの単一機能の商品には、ご自宅のシャワーと『使い分け』ができるカイテキジョイントが同梱されています。これ1つでシャワーヘッドの『使い分け』がスタートできる製品になっています。他社のシャワーとの使い分けも、もちろん可能です」(佐藤さん)
3ステップで自宅のシャワーと「使い分け」ができるカイテキジョイント。
プラス1万円程度で手に入る! 欲しい機能をプラスできる“使い分けを前提”としたシャワーも!
【ミストしか出ないシャワー】ピュアラスフィニッシュミスト・スターターキット
メーカー希望小売価格:9,900円(税込)
ミスト専用モデル。ミストを散水板全面から噴霧。ミストのためだけに開発した、新たなファインバブル発生機構「μ-spinF/R」により雑味なくなめらかな浴び心地。うるおい感UPでしっとり長持ち。なめらかな仕上がりで汚れもすっきりオフ。洗顔はもちろん、全身に浴びてバスタイムの「仕上げ」にも◎。
【頭皮ケア専用シャワー】スカルプファイン・スターターキット

“頭に「洗濯機」をつくるイメージ”で開発された頭皮ケア専用のブラシ一体型・ファインバブルシャワーヘッド。「スプラッシュ水流」とスカルプブラシが特徴。ファインバブルを含む強力水流とブラシの相乗効果で、頭皮・毛穴の洗浄をサポートします。ブラシで髪をかき分け、水流を頭皮に直撃させます。汚れを洗い流しつつ、ブラシによる物理的な刺激も加わることで血行を促進し、頭皮環境を整えます。ブラシは着脱可能。
専用シャワーヘッドのうれしい効果
Q5:「使い分け」の具体例を教えてください
A5:ひとりで複数台のシャワーを使い分けると、より充実したバスタイムに!
「多機能の高級シャワーヘッドが1本あっても、家族全員など多様なニーズに応えるのは難しいと考えています。『パパは勢いの強いシャワーがいい』『ママは優しい肌当たりが好き』『ミストを浴びてみたい』『打たせ湯・マッサージがいい』などなど……。
この『おうちに1本だけ』という固定観念を取り払い、ひとり一人が求める機能をカスタマイズすることで、より無駄なくコストも抑えながら各々の機能を楽しめます。
我が家は4本のシャワーヘッドを使い分けているんです。
具体的には、家族は強いシャワーと頭皮ケア専用シャワー。私は密度が高くて温かい美容シャワーを使っています。バスタイムの最後にミスト専用シャワーでうるおいをプラス。小ジワが気になる目元は多めに浴びています。週に1回は頭皮ケア専用シャワーで美髪ケアもしています」(佐藤さん)
佐藤さんは自宅で4つ使い分けている。使い分け用のヘッドは壁面に設置でき、スタイリッシュ。
人によって、シャワーに求めるものは違う
使い分けることで、より柔軟にニーズへ応えられる
従来のシャワーヘッドからの交換方法
Q6:シャワーヘッドの交換方法を教えてください。
A6:基本的に「素手」でOK! 「ひねるだけ」です。
「シャワーヘッドの交換は、意外と簡単です。取り外しは、ビンのフタを開けるように手でくるくるとひねるだけ。多くのメーカーがG1/2という国際汎用基準のねじ寸法を採用しているので、大体のシャワーヘッドはそのまま取り付けが可能です。経年で固着して外れにくくなっている場合もあるので、その際はゴム手袋などを使用すると外しやすくなります」(佐藤さん)
シャワーヘッド交換のポイントは3つ
(1)ホースのメーカー名をチェック
G1/2ねじの場合、そのまま取り付け可能。
ホースのメーカーが TOTO、LIXIL(INAX)※、SAN-EI、KAKUDAI(G1/2ねじサイズ)のシャワーホースの場合。
※LIXIL(INAX)製の止水ボタン付きは除く
(2)シャワーヘッドをくるくると回して外す
外しにくい場合はゴム手袋をはめると外しやすくなります。
どうしても外れない場合は、ホースごと交換することもご検討ください。
※LIXIL(INAX)製の止水ボタン付きは一体型のため外れません。ホースも含めて交換が必要となります
(3)おうちの水栓の流量をチェック
使用したいシャワーメーカーが推奨する水圧をチェック!
「TKS製品の場合は、蛇口側でお湯を出し、2Lのペットボトルが10秒程度でいっぱいになれば十分な水圧です。十分な水圧がないとファインバブルの発生や浴び心地に影響を与える可能性がありますので、要チェックのポイントです」(佐藤さん)
バランス釜の使用は要注意!ファインバブル系のシャワーや、節水シャワー、水をとめるストップボタン付のシャワーは、バランス釜では使用できないことも。メーカーによって注意点が異なる場合があります。使用するシャワーヘッドの取扱説明書を必ず確認してください。 ・火傷の恐れがあるため、ファインバブル系や節水系のシャワーはバランス釜で使用できません。 その他 注意点・水圧が極端に低い場所では水の勢いが悪くなる可能性があります。 ※メーカーによって注意点が異なる場合があります。使用するシャワーヘッドの取扱説明書を必ずご確認ください |
まとめ
ファインバブルシャワーヘッドって美容だけじゃないんですね。節水・節約と考えると、たしかにスグ交換した方がよさそう。高級シャワーヘッドの都会的なイメージが先行していましたが、聞いてみると“田舎暮らし”とも密接です。
「ホテルや旅館ですと、最近では顧客満足としてだけでなく、SDGsの観点からもシャワーを導入いただくことが増えています」と佐藤さん。
「資源を大切にしながら、節約で浮いたお金で新しい生活にも役立てたり、ちょっとした贅沢をしたり。最初は目に見えないほど小さなことであっても、驚くほど大きなことに繋がることがあります。生活を豊かにするお手伝いができましたら幸いです」と、付け加えました。
この冬から、自分にぴったりなシャワーヘッドを選んで、ちょっと極上なシャワータイムを楽しんでみてください!
※1:シャワー流量は第三者機関にて計測。⾃社製品⽐。節水率、吐⽔量はご使⽤になる⽔圧環境によって異なります。
※2:上下⽔道料・ガス代は「政府統計名:家計調査 家計収支編(2023年)1世帯あたり1か⽉間の収⼊と⽀出」より参照。
東京都1世帯4人家族、1⼈あたりのシャワー平均使⽤時間は5分を想定。⽔使⽤量は東京都⽔道局の給⽔管呼び経20mmの料⾦設定より算出。ガス使⽤量は東京ガスの都市ガス料⾦設定より算出。地域・使⽤状況などの環境により節約⾦額は変わる場合があります。算出⾦額は百円単位以下を切り捨てしています。
※3:調査内容については下記の通りです。
出典:TKS「シャワーヘッドの使用状況における実態調査」調査概要
●調査名称 : 「シャワーヘッドの使用状況における実態調査」
●調査対象 : 全国20~60代の男女440人(性年代別均等割付)
●実施時期調査期間 : 2025年1月20日(月)~24日(金)
●調査方法 : インターネット調査
※図の構成比(%)は小数点第2位以下を四捨五入しているため、合計が必ずしも100%にならない場合があります
■調査内容詳細
https://tks-gifu.jp/plusone/MarketResearch/
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この記事を書いた人
田舎暮らしの本編集部
日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!
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