美しい自然と文化、人の温かさなど、豊かな風土が多くの人を魅了する岐阜県飛驒市。それに加えて、移住検討時から移住後の生活まで、ユニークでバラエティに富んだ手厚い支援制度が評判を呼んでいる。
自然環境抜群の古民家で家族と営む農的暮らし
井関貴文さん(35歳)一家が飛驒市に移住したのは2021年4月のこと。それまでは隣の高山市で「井関農園」を経営。独立2年目から有機農法に切り替え、山の仕組みや循環について独自に学び、見識を深めていた。そんなときに出合ったのが、飛驒市河合町稲越の古民家だった。
「山水、日当たり、風の流れなどすべてが理想的でした」お世話になった人、育ててきた農地を思うと、飛驒市への移住は苦渋の決断。だが、自身が目指す農法を実践できる自然環境にひかれ、移住することに。
「自然環境ばかりに目を向けていましたが、稲越の人たちが優しいということを移住後に知りました。また、飛驒市長が気さくで、フットワークが軽くて驚きました。役場の担当の方にもよくしていただいています」
移住後、飛驒市の参加型プログラム「ヒダスケ!※」を活用。
「地域振興課の担当者に尋ねてハウスを建てるお手伝いの募集をかけていただきました。今も参加した皆さんが農園を気にかけてくださるんですよ」
井関さんが目指すのはパーマカルチャーデザイナー。農業を通し、人と人がつながる場所をつくっていきたいという。農業の経験を持ちながらも、「ゼロからのスタート」と笑う井関さん。古民家の隣では、雑貨店を建築している最中だ。飛驒市を舞台にした井関さんの新しい取り組みはこれから始まる。
井関さんに聞く!飛驒市のここが子育てにいい!
「保育園は自宅から少し離れていますが、スクールバスで送迎してくれるので安心。1クラスに7人しかいないので、保育士さんの目が行き届いていて指導が手厚いです。不自由さを感じることはありません」
飛驒市ファンクラブ会員募集中
「飛驒市を応援したいという全国各地の方と集い、語りたい」と、2017年に設立された飛驒市を楽しむためのコミュニティ。入会金・会費とも無料で、登録すると、電子地域通貨・さるぼぼコインアプリと連携できるオリジナル会員証などが発行される。プレゼント特典などもあるので、まずはウェブサイトをチェックしよう。
【問い合わせ】
地域振興課
☎0577-62-8904
https://www.city.hida.gifu.jp/site/fanclub/
電子地域通貨の移住奨励金と米10俵の贈呈で移住生活を応援!
飛驒市では、市外から移住し住宅を取得した移住者に、米1俵を10年間贈呈するという補助制度を用意。令和3年度より、さるぼぼコイン(電子地域通貨)による移住奨励金(単身世帯:10万円、2名以上の世帯:15万円)も導入された。さらに移住検討交通費補助金などの移住準備に関連する支援も実施している。補助金ごとに申請期限や条件があるので、まずは担当課に問い合わせを。
【問い合わせ】
地域振興課
☎0577-62-8904
〒509-4292 岐阜県飛驒市古川町本町2-22
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