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田舎暮らしの本 11月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 11月号

10月3日(木)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

PR大分県

ベトナムからようこそ! ITアイランド構想を推進する島でスローライフ【大分県姫島村】

温泉の源泉数も湧出量も日本一を誇る「おんせん県おおいた」。ベトナム出身の夫妻が選んだのは、大分県唯一の村で一島一村の姫島村(ひめしまむら)。穏やかな島時間とともに、村が大分県と推進するITアイランド構想が移住のきっかけになった。

田舎暮らし

ファン・クアン・ラムさん(30歳)、ドン・ティ・ト・エンさん(30歳)。ベトナム出身のラムさんは別府市の立命館アジア太平洋大学に留学。帰国して出会ったエンさんと結婚し、埼玉県に移住して東京のIT企業で働いていた。姫島のシンボルの矢筈(やはず)岳を望む海辺にてラムさんとエンさん。愛猫たちとともに、のんびり島時間を満喫中。

 

スローライフを求めてITアイランドへ

 瀬戸内海西端に浮かぶ周囲約17㎞の小さな島が姫島村。近年は「姫島ITアイランド構想」を推進し、IT企業を誘致してきた。その1つであるソフトウエア開発会社、株式会社Ruby開発で働いているのがラムさん。2019年に妻のエンさんと埼玉県から移住した。

田舎暮らし

ラムさんは姫島ITアイランドセンター内の株式会社Ruby開発(https://www.ruby-dev.jp)に勤務。忙しいときもあるが移住前よりも気持ちにゆとりができたという。

 「以前は往復約3時間の通勤が大変で、妻も都市生活にストレスを感じていました。私が得意なプログラミング技術を生かした仕事をしながら、野菜づくりを楽しみ、ゆっくり田舎で暮らしたいと思ったんです」

 そう話すラムさんは、学生時代から好きだった大分県内で移住先を検討。そのときRuby開発主催のセミナーが姫島村で開かれることを知り、夫婦で訪れ、美しい海と山に囲まれた環境に一目ぼれした。

田舎暮らし

現在の住まいは、地元の人に紹介してもらった築100年余りの古民家を借りた。

田舎暮らし

日当たりのよい自宅の縁側がお気に入り。庭にパパイヤやレモングラスなどを植えた。

 現在の通勤時間は徒歩7〜8分。夜は早めの夕食をとり、夫婦で海辺を散策するのが日々の喜びだ。週末には近くの畑で野菜を育てているほか、近所の人たちから野菜や魚をお裾分けしてもらうこともある。

田舎暮らし

小さな畑を借りて週末を中心に夫婦で野菜づくり。自給自足的な暮らしを楽しんでいる。

田舎暮らし

4DKの自宅の1室をリビング兼勉強部屋として利用。エンさんは日本語や英語などを熱心に学んでいる。

「おいしい食べ物とインターネットがあれば不自由はありません。ネット環境は光回線が整備され、埼玉にいたときよりも通信速度が快適です。都会みたいにたくさんの人が使いませんから」

 と、ラムさん。エンさんも住み心地のよさをこう語る。

「以前と比べて家賃や食費が半減しました。何より、ここでのんびり過ごす時間が気に入っています」

 移住前は自然を求めて遠出していた2人だが、今は島内で充分に心が満たされるという。

姫島村

黒曜石の産地として国の天然記念物に指定されている観音崎。「その断崖に立つ千人堂周辺は海の景色が最高です」とラムさん。

大分県姫島村はこんなまち

姫島村

姫島全景。フェリーは1日11~12便。

姫島村は『古事記』などに登場する深い歴史と、日本ジオパークに認定された雄大な自然が魅力。漁業が基幹産業で、養殖の「姫島車えび」は全国的なブランド。大分空港から車で約40分の伊美港よりフェリーで約20分。

姫島村の頼れる“ミカタ”

【1日500 円でワーケーション
「コワーキングスペース

小学校の旧校舎を活用した姫島ITアイランドセンターに、1日1席500円のフリースペースと1日1室5000円のイベントスペースからなるコワーキングスペースを設置。リモートワークや観光を兼ねたワーケーション、企業のサテライトオフィスまで幅広く利用できる。建物1階には軽スポーツセンターを併設。

お問い合わせ先:水産・観光商工課

☎0978-87-2279

https://www.himeshima-it.jp

「会員登録制で登録費は無料。祝日を除く月~金曜にご利用いただけます」と、水産・観光商工課の須賀香葉さん。

【姫島村移住支援情報
「姫島村保育所

姫島村では、妊婦健診交通費助成金や最大30万円の出産祝い金をはじめ、充実した子育て支援を実施。待機児童ゼロの姫島村保育所は、園児数が少ないことから異年齢交流が盛んで、地域の老人クラブや老人ホームと積極的に交流。時間外保育や一時保育に対応し、子育て支援センターの機能も兼ね備えている。

お問い合わせ先:住民福祉課

☎0978-87-2278

自然のなかでの活動や地域交流を大切にしている姫島村保育所。このほか島内には幼稚園や小・中学校を設置。

【姫島村の移住担当者よりみなさまへ】
島での新生活を応援します!

UIターン奨励金として、単身者には10万円、ご夫婦なら20万円、同居する子ども1人につき5万円を支給します。そのほか、中学生までの入院・通院費無料、村外の会社へ就業して通勤する場合の乗船券購入補助金など、多彩な支援を用意していますので、詳しくはお問い合わせください。

お問い合わせ先:企画振興課

☎0978-87-2282

https://www.himeshima.jp

「祭りも多い姫島へまずは観光からお越しください」と企画振興課の花木芽衣さん。

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