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田舎暮らしの本 1月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 1月号

12月3日(火)
890円(税込)

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温泉もある道の駅へ徒歩1分!潮風薫る7LDKの平屋が100万円【山口県阿武町】

掲載:2022年10月号

2022年8月上旬の情報です。
すでに契約済みの場合があります。
最新情報はこちら!→阿武町空き家バンク

道の駅や山陰本線奈古駅をはじめ、生活インフラが徒歩圏内に整ったまちの中心部で潮風が心地よい港町に位置するのが、スキップフロア形状の間取りがユニークな平屋だ。菜園だけでなく、釣りも温泉もすぐ近くで楽しめる立地でありながら価格は手ごろな100万円!

目の前に清流の郷川が流れるロケーション。すぐ向こうは海に通じている。

 

郷川の河口部に立つ、7LDKの古民家は使い方さまざま!

「便利な立地と広い間取りが魅力の平屋です」と、まちづくり推進課の桂さん。駐車場はないが、塀と前庭をつぶせば車1台分は確保できる。

 

レジャー拠点に使える、意匠を凝らした大正建築

 古くから漁業とともに海上交通の要衝として栄え、旧石州(せきしゅう)街道沿いに伝統的な景観を残す奈古(なご)エリア。コンパクトな中心部には、役場やスーパー、金融機関、保育園や小・中・高校などの生活関連施設が揃う。これらを徒歩圏内とするのが、漁師町の風情が漂う郷川(ごうがわ)の河口にたたずむ100万円の平屋だ。

「近くで釣りが楽しめるのはもちろん、道の駅 『阿武町』へは目の前の橋を渡って徒歩約1分。地元の農産物や鮮魚が買える物産直売所のほか、温泉施設や温水プールを併設。近隣に古民家カフェや、移住者のよりどころである阿武町暮らし支援センターなどもあります」

 そう説明するのは、まちづくり推進課の桂郎(かつらたろう)さん。大正元年築の家屋については「水道や浴室など改修すべき部分は多い半面、残置物がないことがポイントでしょう」と話す。

 ユニークなのが、南北で1mほど床の高さが違う構造。玄関のある上段には洋室と和室が計5室、LDKのある下段には和室と洋室が1室ずつと浴室が配置されている。玄関やキッチンに光を取り入れるガラスブロックの天窓、型ガラスの室内窓をはじめ、趣向を凝らした各所の意匠も目をひく。

「7LDKという部屋数の多さや、約30坪の菜園で育てた自家栽培野菜を生かし、飲食店を営むのもいいでしょう」

 と、桂さん。近くの奈古港周辺は釣り客が多く訪れるほか、サーフィンをはじめさまざまなマリンスポーツが楽しめる清浜(きよがはま)海水浴場へ車で6〜7分。遊びの拠点となるゲストハウスを開くのもいいかもしれない。

【物件データ】
山口県阿武町
100万円
土地:103坪・341㎡
延床:44坪・148㎡
菜園:約30坪
取得費補助:最大10万円
改修費補助:最大100万円

7LDK宅地平坦地●都市計画区域外●築110年水洗山陰本線奈古駅より徒歩約10分奈古釜屋の木造瓦葺き平屋。東側に幅約3mの舗装公道。駐車スペースなし。近隣駐車場の相場は月3000円ほど。道の駅阿武町バス停へ徒歩約3分、スーパーのサンマートへ徒歩約5分、阿武町役場へ徒歩約8分。菜園スペースは貸し出し中。
●問い合わせ先:まちづくり推進課 ☎08388-2-3111

約30坪の菜園スペースは初心者でも管理しやすい広さ。現在は近所の人が栽培中。

物件の菜園で育てるオススメの野菜「ミニトマト」
海側で比較的温暖なため多様な野菜がよく育つ。

2間続きの和室は、襖を外すことで計12畳のゆったりとした空間に。

7.5畳の洋室は、菜園側に設けられた大きな窓が開放感を際立たせる。

玄関ホールから6段の階段を下りるとLDKへ。一番奥のキッチンには天窓付き。

玄関横の和室は縁側越しに小庭を望む。駐車場の確保にはこの庭を転用するといい。

菜園に面したウッドデッキ。屋根付きなので雨の日でも利用できる。

浴室はバスタブや水栓などを撤去済み。井戸水のポンプは故障中で、水道や給湯設備を含めて整備が必要だ。

水洗トイレを2カ所に設置。こちらは洋式だが、もう1つは和式になっている。

 

周辺環境

道の駅 「阿武町」へ徒歩約1分。敷地内には、海の眺めが自慢の日本海温 泉「鹿島の湯」など多彩な施設が揃う。

 

阿武町での菜園楽しみ方

作物に合った環境が選べる

「阿武町の地形は阿武火山群の活動から成り立ち、肥沃な大地は農地に最適。小さなまちでありながら標高差が400〜500mあり、作物に応じて環境を選べるのも特徴です」と桂さん。名水や寒暖差のある気候にも恵まれ、福賀特産の「ミネラルすいか」「福賀梨」に代表される果物栽培にも向く。

福賀の「ミネラルすいか」は大玉と食感のよさが特徴。

 

担当者に聞く!
阿武町オススメスポット農産物グルメ

ジオパークの魅力を凝縮

 阿武火山群の活動に由来する肥沃な大地と良好な漁場に恵まれるとともに、萩ジオパークの雄大な景観が魅力の阿武町。「鳴き砂の浜で知られる清ヶ浜や木与(きよ)の棚田など、美しい風景が多数あります」と桂さん。2022年3月には道の駅「阿武町」の隣にまちの暮らしが体験できる新名所「ABUキャンプフィールド」がオープンした。

「やまぐちの棚田20選」選定の木与の棚田。紺碧の海と里山を併せ持つ阿武町の象徴的な風景が広がる。

スノーピーク監修の「ABUキャンプフィールド」。隣の道の駅で農産物や魚介を購入してバーベキューを楽しむなど、地域の魅力を多彩に体感できる。

阿武町のグルメ!うもれ木の郷のとうふ
農事組合法人「うもれ木の郷」で栽 培した大豆と天然にがりを使った手 づくり豆腐。大豆の香りと甘みが深い。

 

阿武町移住支援情報

最長1年まで利用できる、お試し住宅2棟を用意

 生活体験や移住の準備を目的に最長1年まで利用できる「阿武町お試し住宅」は、下東郷住宅と新田住宅の2棟。1~5泊の利用は1泊当たり3000円(光熱水費等込み)、6泊以上は月2万円(光熱水費等別)となる。また、中古住宅取得補助金は費用の10分の1以内で上限30万円、空き家リフォーム補助金は町内業者利用なら2分の1以内で上限100万円。

問い合わせ先:まちづくり推進課 ☎08388-2-3111 http://www.town.abu.lg.jp/

写真の下東郷住宅のほか新田住宅があり、どちらも基本的な家具・家電は揃えている。

「単身10万円、家族世帯20万円+αのIターン奨励金も!」と、まちづくり推進課の桂大郎さん。

 

文・写真/笹木博幸

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