掲載:2023年1月号
雲海と街明かりが彩る冬の秩父盆地
夜明け前、秩父ハープ橋が幻想的に輝く
530mの斜張橋で、橋を吊るケーブルがハープの弦のように見えることから「秩父ハープ橋」とも呼ばれる秩父公園橋(ちちぶこうえんばし)。
冬の秩父盆地は雲海が見られるスポットとして有名で、秩父ハープ橋と雲海の風景を撮るため、深夜からカメラを構えた。
晴れて冷え込んだ夜明け前、放射冷却現象によって雲海が発生した。
街中のライトが雲越しに透けて、虹色にもクリスマスカラーにも輝く雲海で秩父のまちが覆われていく。
霧が増えたり減ったりする様子に合わせてシャッターを切っていく。
秩父ハープ橋の柱が雲の上に姿を現し、とてもロマンチックな雰囲気となった。
文・写真/佐藤尚
さとう・たかし●風景写真家。1963年、福井県生まれ。少年期を南米・ペルーで過ごす。47都道府県の農村や自然などを対象に撮影を続ける。 http://www.satophoto.net
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