田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら

最新号のご案内

田舎暮らしの本 2月号

1月4日(水)
850円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

南国的空気の下で農活を実践!今後は海での遊びも再開予定【大分県国東市】

掲載:2023年1月号

瀬戸内式気候に属し、年間通じて温暖な国東市は、神秘的な歴史や文化と穏やかな時間の流れに包まれ、新しいことにチャレンジしたいという移住者を魅了してやまない。もともと海好きだった夫妻は都会生活を卒業し、農業や狩猟などアクティブな田舎暮らしを満喫中!

「くにみ海浜公園マリンスポーツ施設」にて。2人とも海好きで、海・山・川のある環境にひかれて国東市へ移住した。

神仏習合の六郷満山文化と「お接待」の風習が息づく国東市。両子山(ふたごさん)に代表される山々と、周防灘や伊予灘といった海の恵みが豊か。近年はオリーブ栽培や牡蠣の養殖も盛ん。市内の大分空港へ羽田から約1時間30分。

田畑や海を通じて、まちの豊かさを実感

 若いころからウインドサーフィンに打ち込んできた池孝(いけだたかし)さん(59歳)と、以前はサーフィンが好きだった妻のめい子さん(57歳)。一緒にバイク店を営みながら神奈川県横浜市で暮らしていたが、貸家の取り壊しに伴う退去を機に移住を決めた。

「知人から国東市がオススメと聞いたので、東京で開催された移住相談会に参加しました。温暖で海も山も川もあることに加え、大きな地震がほとんどないことにもひかれたんです」

 と、孝さん。空き家バンクで見つけたのが、築約100年の古民家。めい子さんが「横浜ならマンションが建つ」と例える広い敷地に、家庭菜園には充分な畑と、孝さんのバイク4台を収納できるミカン倉庫が付属。高台からの風景も気に入った。

 2018年8月の移住後、ネットを参考にしながらDIYでの改修に着手。同時に2人で無農薬での野菜づくりも始めたが、横浜との環境の違いに驚いたと孝さんは振り返る。

「横浜でナスを育てたときには1本の苗から2つぐらいしか収穫できなかったんです。その感覚でこちらに来てナスの苗を10本植えたところ、食べきれないほど実って大変なことに。日差しも土も勢いが違います」

 新たに田んぼを借りて減農薬や天日干しでの稲作に挑戦。孝さんは地域の人から託されたわな猟も始め、不用品として回収した農機具などを修理してネット販売する仕事もしている。

「まだ余裕がないものの、近くによいビーチがあるのでもっと通いたいし、船を買って趣味の釣りも再開したいですね」

 と、孝さん。将来はバイカーズハウスや特産品のショップの開業など、2人が思い描く構想はまだまだ多い。ただし、めい子さんはこうも付け加える。

「あくまでもマイペース。国東市は真夏でも日陰に入ると涼しく、ハワイなどの南国のような雰囲気も。せっかく素晴らしいまちにいるので、まずは自分たちが楽しむことがメインです」

身近に多様な海岸があるぜいたくな環境。田畑の作業が落ち着けば海での趣味も楽しむことを計画中。

以前はサーフィンをしていた経験を持つめい子さん。移住後にSUPの面白さも知った。

薪ストーブ仲間の手嶋伸之さん・裕子さん夫妻。ふらっと訪れて話をしたり、バーベキューを楽しんだり。

地域の人が切り開いたという自宅近くの眺望スポット。両子山から別府湾までを一望できる、池田さん夫妻のお気に入りの場所だ。

Before
以前はごく一般的な壁付けのキッチン。食事スペースは分けられていた。

After
アイランドキッチンとダイニングテーブルを設置し、一体感のあるダイニングキッチンに。

DIYでの家の改修は今後も様子を見ながら継続。まずはキッチンの床板を施工予定。

いろいろと親切にしてもらっているご近所さんたち。池田さん夫妻の間の男性は区長の高橋榮司さん。

近所からの頂き物を含めて多様な野菜や果物が揃う。自家製野菜はLINE公式アカウントにて販売(@mey512)。

家の前に広がる斜面の畑で野菜を無農薬栽培。「ハウス栽培の野菜をわざわざ買わなくても、季節の野菜だけで充分です」とめい子さん。

大分空港のすぐ横にある直売所「大分の空 むさし」に、米や一部の野菜を納品している。

わな猟の師匠からすすめられ、巣箱を分けてもらってニホンミツバチの養蜂も始めた。

イノシシやシカによる地域の農業への被害を減らす目的でわな猟も手がける。命を大切にするため獲物はできるだけ食卓へ。

池田さん夫妻に聞く!国東市の海・山の楽しみ

「国東市はバイクで走るのも気持ちがいいまちです」(めい子さん)。

バイク好きには最高の環境

 バイクが趣味の孝さんいわく、国東市はバイクで走りやすい天国だそう。「マンホールがほとんどなく、気候も穏やかですから。特にミカン農家が多くあったという通称オレンジロードは、海が見えたり、春にはヤマザクラが咲いたり、すてきな景色です」。ときにはめい子さんを乗せて気分転換に出かけることも。

 

文・写真/笹木博幸

この記事をシェアする

関連記事

この記事のタグ