「2023年版 第11回 住みたい田舎ベストランキング」(2023年1月4日発売『田舎暮らしの本2月号』掲載)では、人口別の全国ランキングを発表しました。また、そのアンケートをもとに、さまざまな切り口で自治体の魅力を捉えた「スペシャル・ランキング」も紹介。ここでは「スペシャル・ランキング」を発表します。
掲載:2023年2月号
■移住者の割合
移住者が多い地域は、移住前にはさまざまな話が聞けるし、移住後の安心感もある。人口に対する移住者の割合で比べてみました。
福島県浪江町 なみえまち
先端技術の研究や地域課題の解決など、挑戦で彩られたチャレンジタウン
福島県浜通りの中央に位置し、太平洋と阿武隈山系に囲まれた浪江町。東日本大震災と原発事故により、居住人口は一時0となったが、全町避難が解除された平成29年から5年間で10倍以上と増加。そのなかには、帰還者だけでなく、移住者も多い。町では、世界から注目が集まる先端技術の研究など先進的な取り組みと同時に、地域課題の解決や町の活性化につながる町民による地域に根差した活動も活発に行われている。
問い合わせ:浪江町企画財政課定住推進係 ☎︎0240-23-5764
https://iju.mdnamie.jp/
■シニア移住者の割合
群馬県嬬恋村 つまごいむら
シニアが元気に働く村。コロナ禍で別荘地に定住者が増加
嬬恋村は、夏秋キャベツの生産量50年連続日本一を誇る農業大国。キャベツのほか、夏はトマトやトウモロコシ、冬はジャガイモなどが盛んに栽培されている。水資源が豊かで、湧き水をくめる場所があり、蛇口から出る水も冷たくおいしい。村には別荘が9000棟もあり、コロナ禍で別荘利用から定住へと切り替えた移住者が多い。また農業に従事するシニアが元気なことで有名だが、仕事やサークル活動などシニアが活躍できる場も多数。
問い合わせ:嬬恋村交流推進課 ☎︎0279-82-5191
https://www.tsumagoi-style.com/
■移住相談回数
移住にあたって、事前に情報収集したり現地見学したりすることは必須。そこで、移住相談回数と現地案内数が多い自治体をピックアップしました。
京都府綾部市 あやべし
「移住立国あやべ」を掲げ、オール綾部で移住者をサポート
京都市内まで車で約50分、大阪まで約1時間20分と京阪神へのアクセスが良好な綾部市。「移住立国あやべ」をスローガンに官民協働で移住者を誘致し、多くの先輩移住者が暮らす。ボランティアが自宅や店にフラッグを掲げて地域のことを教えてくれる「ここらへんのことつたえ隊」などの取り組みも行っている。空き家紹介から、移住後のあいさつ回りまで、職員がしっかりサポート。
問い合わせ:綾部市定住・地域政策課 ☎0773-42-4270
https://ijurikkoku.com/
■現地案内数
兵庫県多可町 たかちょう
「きらり輝くプラチナ戦略」のもと、“住んでよかった”まちづくりに力を入れる
兵庫県のほぼ中央に位置し、人口約1万9000人。「きらり輝くプラチナ戦略」を掲げ、住んでよかった、住み続けたいと思えるまちづくりに力を入れている。地域コミュニティ力や地域の絆の強さを活かし、「子育てするならダントツ多可町!」をスローガンに、移住・定住につながるよう子育て環境の充実を推進。定住コンシェルジュを配置し、多可町での暮らしを紹介し、情報発信や移住相談などをていねいに行っている。
問い合わせ:多可町定住推進課 ☎0795-32-4776
https://teiju.takacho.net/
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