オホーツクエリアの地域活性化をテーマに、北海道・紋別市でのマルシェイベントを大成功させたプロジェクト『CAN SHIP』。最新のイベントとして『NEW BORDER MARKET 2023』が3月18・19日に東京・江戸川橋で開催される。
『NEW BORDER MARKET 2023』@東京・江戸川橋
CAN SHIP×北海道オホーツク
日時:3/18(土)・19(日) 11~18時
場所:BIKAS COFFEE(東京都文京区関口1-23-6 プラザ江戸川橋 112)
※東京メトロ有楽町線江戸川橋駅1A出口徒歩2分
●北海道オホーツクのフードディレクター「加賀千鶴」さんによる北海道の3農家さんの作物を使った「とろろチャウダー」を販売
●北海道北見市の山羊ミルク石けんブランド「オホーツクサボン ヌフ」の石けんを販売
●「Casochi/井上牧場」とBIKAS COFFEEの特別コラボ。北海道紋別郡滝上町の牛乳を使った「極上スペシャルオレ」を20杯限定で販売
など
フードディレクターの加賀千鶴さん監修
北海道産の食材を使った『とろろチャウダー』
フードディレクターの加賀千鶴さんをお招きし、オホーツクの3つの農家の作物を使ったコラボメニュー『とろろチャウダー』を販売。
北海道北見市発! ヤギのミルクの石けん
『オホーツクサボン ヌフ』
北海道北見市でヤギのミルクで石けんを作っているブランド「オホーツクサボン ヌフ」。neuf(ヌフ)はフランス語で「新しい」という意味だ。使っているのは、オホーツクの大地で育ったヤギのミルクと植物オイルだけ。熱を加えずに反応熱だけでじっくり熟成させて作る「コールドプロセス製法」で、ひとつひとつ丁寧に手作りしている。
「Casochi/井上牧場」とBIKAS COFFEEの特別コラボ
北海道紋別郡滝上町の牛乳を使った「極上スペシャルオレ」
北海道紋別郡滝上町にある井上牧場の牛乳を使った、BIKAS COFFEEの「極上スペシャルオレ」。BIKAS COFFEEのテイクアウトカップがおしゃれ。
オホーツクの魅力を全国に届け、人と地域を発展させたい
このマーケットを通じて、地元オホーツクや関わる人たちをビカス(発展)させていくプロジェクト。今回はその主催者である船木基矢さんに、マルシェへの思いや今後の展開を伺ってみた。
船木基矢(ふなきもとや)
北海道紋別市出身。現在は東京で生活しており、サッカーメディアのSNSを運用。同時にBIKAS COFFEE(ビカスコーヒー)というコーヒーブランドとともに、自身のやりたいことをカタチにしたプロジェクト『CAN SHIP』の活動を2021年から行っている。
「札幌の大学を卒業後、上京し、人材系のベンチャー企業で営業の仕事をやっていました。東京にも慣れてきた社会人2年目の冬に、ブランド立ち上げ当初のBIKAS COFEFEに出会いました。そこから、ぼくの考え方が大きく変わっていったのです」と、話し始めてくれた船木さん。今回のプロジェクトの根源もBIKAS COFEFEの理念とともにあるようだ。
「BIKAS COFFEEは、『すべての人が社会に貢献できる経済社会をつくってゆく』ことをビジョンに掲げた“理念で売るコーヒー”屋さんで、普通のコーヒーブランドではありません(笑)。森と共生する農法『アグロフォレストリー』で生産されたネパールのコーヒーを提供しているのですが、そのコーヒーを通して、それぞれのやりたいことやありたい姿をカタチにした行動“GLOBALACTION(グローバルアクション)”を生み出していくことで、結果的に社会が発展していくことを目指しています。
BIKAS COFFEEでは、その理念に共感したファンたちが、それぞれのGLOBALACTIONを生み出しています。例えば、『キャンプを通して、みんなが日常から地球にやさしくなれるような社会をつくりたい』という思いに対して、キャンプ事業を立ち上げ、まわりのみんなでチャレンジしてみたり、『習得した他言語を使う機会や外国人との交流機会を増やしたい』という思いがあれば、その国の言語が話せますといった意思表示の国旗ステッカーを貼って、街なかを歩き、近隣の方々との交流を深めていくというプロジェクトを展開したり、と多岐にわたります。個人価値(その人が大切にしている価値観・ありたい姿)をカタチにするという考え方に共感した人たちが、BIKAS COFFEEと一緒に活動しているんです。それぞれの日頃感じているやりたいこと=GLOBALACTIONでの、はじめの一歩の背中を押す役割りを担い、一緒にチャレンジすることによって、世界が回っていくような経済社会を作ることがGLOBALACTIONに関わるすべての人が目指す未来の理想像です。だからぼくもBIKAS COFFEEとともに活動を続けているんです」
BIKAS COFFEEの掲げるGLOBALACTION(グローバルアクション)=個人価値(その人が大切にしている価値観・ありたい姿)をカタチにすることを通じて、経済・社会の価値も生み出し、社会を押し上げていくアクション。その価値観に感銘を受けた船木さん(写真右)。BIKAS COFFEEコミュニティマネージャー 加納さん(写真左)とBIKAS COFFEE代表の菅さん(写真中)。
「BIKAS COFFEEの人たちと出会った当時、この考え方に深く共感し、ブランドに関わるみんなと一緒に開発してきたのが、ぼくにとってのGLOBALACTIONである『CAN SHIP』なんです」
『CAN SHIP』の理念
「『CAN SHIP』では“出会い”をテーマに人と人や人と場所などを繋げ、みんなの“やりたい”を実現していく様々なイベントを開催しています。たとえば、幼馴染みの料理人が『お店の枠を超え、自分の好きな料理を作って、いろんな人に食べてもらいたい』といったら一日レストランを開催したり、フリーになりたてのカメラマンが『もっともっとモデル撮影をして、作品を増やしたい!』といったら、同じ思いのカメラマンと、撮られる機会を増やしたいモデルとともに街歩きフォトイベントを開催したり。誰かの“やってみたい”という想いや発信に対して共有できるイベントを企画し、チャレンジしながら小さな“出会い”を繋げ、またその次のアクションが生まれる可能性を広げるきっかけ作りのお手伝いをしています」
-出会いが繋がり、今の活動が始まったのですね。『CAN SHIP』とはどのような活動なのでしょうか。
「ぼくは昔から自分のやりたいことに素直な人間。好きなサッカーに打ち込んだり、興味本位でヒッチハイクをしてみたり。ただ、それは生まれ持った自由な性格のまま生きてきただけで、誰かにいい影響を与えている実感はありませんでした。
しかし、BIKAS COFFEEとともに活動し、自身の“好き”を突き詰め、みんなでカタチにしていくなかで、自分が日常的に“好き”でやっていることが、身近な人たちにとっていい影響を与えていることに気がつきました。今では、BIKAS COFFEEとご縁が繋がり、2021年10月にBIKAS COFFEE東京・江戸川橋に併設しているサッカー屋さん『株式会社No.10(ナンバーテン)』に転職するまでに至っています。
ぼくの“好き”は、普段出会うきっかけのない人たちが出会い、コミュニケーションを交わすなかで、それぞれにとっての新しい“面白い”が見つかっていくこと。それに気づかされたぼくは『CAN SHIP』を立ち上げ、様々な航海(『CAN SHIP』ではプロジェクトのことを航海とたとえている)を企画し、みんなで進んできました」
-『CAN SHIP』の具体的な活動とは、どういったものでしょうか。
CAN SHIP EP.#1 「三軒茶屋」×「テイクアウト」に参加したメンバー。東京・三軒茶屋でテイクアウトスイーツとBIKAS COFFEEのビカスコーヒーを片手に様々な人が街歩きを楽しんだ。
「たとえば、ぼくが東京で暮らす街・三軒茶屋で、『今暮らしている大好きな街を多くの人に体感してほしい』という思いから企画し、“三茶”という街に興味がある人、行ってみたいと思っていた人を集めて、みんなをナビゲートしながら、街歩きをしました。テイクアウトスイーツとコーヒー片手に街歩きをするガイド付きのイベントのようなもので、ぼくやまわりのみんなが、思い思いの“好き”を伝え合い、表現するちょっとした空間を共有する内容です。小さな一歩ですが、CAN SHIP EP.#1(エピソード・ワン)として、様々な人たちと交流することができました。
このイベントを開催したことで、出会ったカメラマンの方と、また別のイベントを実施したり、同じく出会った木の玩具店の方ともとワークショップのイベントをやったりと、それぞれのGLOBALACTIONがどんどん広がっています。もちろん、参加していただいたメンバー同士のGLOBALACTIONも広がっているんです。『CAN SHIP』が目指す『出会いを繋げて、新しい“面白い”を探しにいく』ということが、このEP.#1を通して感じることができ、次への一歩につながったと思います」
CAN SHIP EP.#2 「Health」×「Life」では、北海道紋別出身のパーソナルトレーナー熊谷翼さんによる健康とトレーニングに関するワークショップを開催。
『CAN SHIP』とともにした航海のなかで、自身のやりたいことについてのヒントを見つけた人や、自分の“好き”なことを見つめ直せたと言ってくれた人、新しい出会いで繋がりが生まれた人、そこからアイデアが生まれ次のアクションに発展した人など、他者へのポジティブな影響を感じている人が増えてきていると実感しています。
自ら“出会い”にいく最初のアクションをしたところから『CAN SHIP』は始まると思っていて、この船での旅ではそこで出会った人たちと自分の“好き”について伝え合うことを大切な価値観としています。その人にとっての新しい“面白い”に出会うとき、必ずそこには“好き”を伝えている自分がいるはずです。ぼく自身もSNSやサッカーが好きなことを日頃から発信していたことにより、現在の『“好き”とともに、スキに生きる。』という日常に繋がりました。ぼくはこの理念や価値観を旗に掲げ、みんなで進んでいく航海の旅がしたいと思っています」
日常的に“好き”でやっていることが、身近な人たちにとっていい影響を与えていることに気づく、ということが大切。“好き”でやっていることが自然とまわりにいい影響を与えていることについて、自分がアクションを起こすことでそれに気づいたという船木さんの視点が印象的だ。
『NEW BORDER MARKET 2023』の目的とは
-このプロジェクトはどのような内容なのでしょうか。
「『NEW BORDER MARKET 2023』と題し、ぼくの地元である北海道紋別(もんべつ)・オホーツク地域の魅力を全国に届けていくという企画です。今年に入って、2月25日と26日に、紋別で実際に週末のオフラインマーケットを開催することができました。その想いに共感してくださり、9つのブランドが集まってくれたんです。それと同時にクラウドファンディングもスタートさせ、オンライン上でもオホーツクの魅力ある商品たちを購入できる仕組みをつくっています。リアルとデジタルのボーダー(境界)を超える新しい取り組みです」
-出身が北海道紋別市ということですが、以前から地元を盛り上げる活動などをされていたのですか。
「2年ほど前に幼馴染みの料理人と紋別の食材を使った一日レストランを東京でやったことがありました。ただ、本格的に地元でアクションを起こしたのは2022年10月が初めてです。今回と同じように熱い想いを持って紋別・オホーツク地域で活動されている方々に声をかけ、紋別市のコミュニティスペース『タタラバ』をお借りしてマルシェを開催しました。そのときに『もっとこの地元の魅力や商品をより多くの方に届けていきたい』と感じたことから、『NEW BORDER MARKET 2023』のアイデアが生まれ、本企画に繋がりました」
今回の『NEW BORDER MARKET 2023』の前身である、CAN SHIP EP.#0 「食」×「紋別」では、地元北海道紋別の食材を使い、紋別出身の料理人髙野郁真氏の監修で東京での一日レストランを実施。
-船木さんの原体験から生まれたアクションが『CAN SHIP』であり、その最新企画が『NEW BORDER MARKET 2023』というわけですね。
「そうですね。過去#0~6と様々な航海を進み、今回はエピソード#7となります。もともと、地元北海道が好きで、特に18年間過ごしてきた紋別やオホーツクエリアには深い思い入れがありました。『CAN SHIP』ではゲスト(船長)やファウンダーであるぼくの“好き”が最も重要だと思っています。
2022年の1月頃からは、本格的にオホーツクエリアで活躍する人たちに会いに行きました。そこで出会ったのは紋別郡興部町(おこっぺちょう)出身で、現在はフリーのフードディレクターとしてオホーツク管内を中心に活躍する加賀千鶴さんや、同じく興部町でコーヒーやアパレル、雑貨、スノーボードを取り扱うカルチャーショップを運営するCLCさん、紋別市にあるオホーツクタワーという氷海展望塔(紋別は流氷で有名な町です)内にあるカフェ companioさん。彼らを仲間に加え、それぞれの“好き”を伝えつつ地元を盛り上げるべく開催したのが、昨年10月に実施したCAN SHIP EP.#6『タタラバまちなかマルシェ』です」
10月にCAN SHIP EP.#6 『タタラバまちなかマルシェ』を北海道紋別市で開催。
-地元でのイベントから、今回に繋がったストーリーとプロジェクトに込めた想いを聞かせてください。
「初めての地元開催、それも地方でのイベントということもあり、開催前はやや不安があったものの、終わってみれば、紋別市に出張営業してくれたBIKAS COFFEEの過去最高売上である2日間で157杯が完売し(売切により販売終了)、来場者数も推定200~250人。新しい“出会い”を求めて遊びに来てくれたのは、昔からの仲間たちやお世話になった先生や親御さんたち。そして地元にしっかりと腰を据え、北の大地の寒さに負けない熱い想いを胸に“好き”なアクションを起こし続けている人たちと、そのファンたちがそこにはいました。
みんなが“好き”を表現し伝え合い、新しい“面白い”を探す航海のなかで、ぼくはその人の日常の小さなアクションを促したいと思っています。世界を変えたいという大きな想いはないですが、顔の見える『あの人』の心を動かす小さな感動が、結果的に地域(エリア)という大きな社会の発展に繋がる。自分の“好き”なオホーツクを盛り上げることを通じて、人と社会が押し上がる連鎖を広げていく、ということをやっていきたいです。
そして、次なる新たなチャレンジとして、今回の『NEW BORDER MARKET 2023』が生まれました。前回のマルシェの仕組みでは、当日に現地・紋別に来られない人は、オホーツクの商品やそれに込められた想いを知ることも手に取ることもできません。北海道の東の端である紋別は、同エリア外に住む北海道の人や本州の人が簡単に来られる地域ではないのです。また、自分たちのエリアのみで開催してばかりでは、どうしても内向きのアクションになり、新しい“面白い”の可能性が狭まってしまうなと感じました。そこで商品の魅力やみんなの想いを社会に最大限発信し、現地に行かずとも『CAN SHIP』を体感できるプロジェクトとして『NEW BORDER MARKET』のアイデアが生まれました。
先ほどお話ししたように現地でのオフラインマーケットとクラウドファンディングでのオンラインマーケットを融合させたこと、さらに東京・江戸川橋のBIKAS COFFEEに特設ブースを設置し、東京に暮らす人たちと北海道・オホーツクを繋げるきっかけをつくれた点が大きなポイントだと思っています」
クラウドファンディング期間中のBIKAS COFFEE(東京・江戸川橋)。
「北海道にいる人にも東京にいる人にも沖縄にいる人にも、BIKAS COFFEEを昔から応援してくれている人にも、このプロジェクトで初めて知った人にも、どんな人にだってぼくらの“好き”を届けられるマーケット。そして商品を選ぶ人たちにも、自身の“好き”と出会ってほしい。出店してくれている方々のHPや記事の想いを読んでいただき、『この人たちがつくったモノを買ってみたい!』というような気づきを与えたい。このマーケットを通して届ける人たちの“好き”が詰まった商品から、応援してくれる人たちにも自分の新たな“好き”に気づいてほしい、新しい“面白い”と出会ってほしいのです。そこから日々の小さなアクションを促していきたいというのがぼくの想いです」
-今回のタイトルにもある『NEW BORDER』というワードについて教えてください。
「たとえばこの『CAN SHIP』の企画がなければ、出会わなかった人たちや知らなかったモノがたくさんあります。ぼくはこのアクションを起こすまで、地元のお店や今回参加してくれている農家さんたちとの繋がりはなかったですし、航海をするなかで生まれるストーリーがあると思います。今すでにある様々な境界(ボーダー)をなくす(レス)ことでも解放(フリー)することでもなく『NEW BORDER(新しいボーダー)』をつくっていくイメージですね。お互いの存在や価値を認めつつ、ともに未来に向かって進み、開拓していく新しい価値観が『NEW BORDER』だと思っています」と、船木さんの熱い想いが十分に伝わってきた。
クラウドファンディング『NEW BORDER MARKET』に集う7つのブランド
-絶賛開催中のクラウドファンディングにはどんなブランドが集まっているのですか?
「クラウドファンディングにはぼくらの想いに共感してくださった7ブランドに出店していただいております。順番にご紹介させていただきます」
KARSUI/井上牧場
井上牧場の人気商品「ナイスブレンド」(写真上)と、紋別のイベントでのKARSUI/井上牧場のみなさん(写真下)。
「まずは、紋別郡滝上町で火曜と水曜に営業しているKARSUI(かあすい)さんというカフェ。お店でも大人気の井上牧場さんの牛乳加工も行っていて、BIKAS COFFEEとのカフェオレコラボなどもさせていただいております。地元にあるモノ、地元に暮らす人からつくられる、ステキな品物を販売しており、クラファンでは『井上牧場の牛乳とビカスコーヒーで最高のカフェオレを作ろうセット』が人気リターンとなっています」
S & H Famer
オール常呂町(ところちょう)産の進化系とろろおつまみシリーズ「TOKORO BIANCA(3本セット)」(写真上)と、手を汚さずに、食べたいときに食べたい分だけ使える常呂町で育った白くて粘り気のある、すりおろし長芋「ところのとろろ」(写真下)。
「次に『安心・安全でおいしい野菜をつくって心も体も豊かにしたい!』がコンセプトの北海道北見市常呂町のS & H Famer さん。小麦やビート、大豆の畑作ほか、玉ねぎや長芋を生産しています。自分たちの野菜の可能性を広げられないか?と、地元の生産者のみなさんとアイデアを出し合いながら日々、ものづくりをされています。クラファンでは目玉商品の『TOKOROBIANCA』や『ところのとろろ』を販売しています」
緑夢ファーム
「北海道北見市常呂町の農家、緑夢(みどりーむ)ファームさん。潮風が心地よい雄大な自然のなか、家族で農業を営む緑夢ファームさんはこの地域では珍しいサツマイモや玉ねぎ、小麦などを生産しています。6次産業化(農業者[1次産業]が、農畜産物の生産だけでなく、製造・加工[2次産業]やサービス業・販売[3次産業]にも取り組むことで、生産物の価値をさらに高め、農業所得の向上を目指す取り組み)にも力を入れており、「未来に繋がる農業」に取り組んでいます。クラファンでは自慢の『生のサツマイモ』や『ジェノベーゼソース』などを販売しています」
オホーツク今井ファーム
北海道オホーツクの大自然の中で育った「おひさまもち麦」(写真下)。仕上げに天日で干すことで、甘みがあるもち麦になっている。
「北海道斜里郡小清水町で、健康な土に育まれる作物を目標に、家族に食べさせたい作物を育てるオホーツク今井ファームさん。届けたいのは、うちのごはん。家族が健康で笑顔でいられるといいなと、もち麦を作り始めました。インスタグラムでは元気な三姉妹との日常も発信中です。クラファンでは大切な栄養素をバランスよく含んだ『おひさまもち麦』を販売しています」
オホーツクサボン ヌフ
ヤギの飼育から行っている北海道オホーツクでつくるやさしいヤギミルク石けん(写真下)。
「北海道北見市でヤギのミルクで石けんをつくっているブランド、オホーツクサボン ヌフさんです。neuf(ヌフ)はフランス語で“新しい”という意味。使っているのはオホーツクの大地で育ったヤギのミルクと植物オイルだけなのです。熱を加えずに反応熱だけでじっくり熟成させてつくる『コールドプロセス製法』でひとつひとつ丁寧に手作りしています」
10YC
「着る人も作る人も豊かに」をコンセプトに10YC(10 Years Clothing=10年着続けたいと思える服)というブランドを始動。アパレル業界における、大量生産・大量廃棄・低賃金・工場の人材、後継者不足などの問題に対して、よりよい環境作りを目指している。
「続いては、ご縁が繋がり参加してくださったアパレルブランド10YCさんです。友人を介してお誘いしたところ出店してくださいました。洋服を通して着る人もつくる人も豊かになる社会を目指しています。クラファンでは『キャップ』と『スウェット』を販売しています」
北神産業株式会社
玉ねぎ生産量日本一の北海道北見市でとれた規格外品の玉ねぎの皮を手作業で丁寧にむき、使いやすい乾燥玉ねぎに仕上げたシャキシャキ食感のある「北見ドライオニオン」(写真下)。
「最後に北海道北見市の北神産業株式会社さん。昭和47年の創業以来、主に玉ねぎ・人参を取扱い、玉ねぎ生産量日本一の北見市を支えています。玉ねぎ・人参ともに自社で栽培から販売までを行っており、北見管内でとれた規格外品の玉ねぎをどうにかできないかと頭を捻り考案された『ドライオニオン』の提供もしています」
「ちなみにこれらの商品にはすべてBIKAS COFFEEがセットで付いてくるリターン設計になっています」
-最後に船木さんから伝えたいメッセージをお願いします。
「3/18(土)と19(日)に、東京・江戸川橋のBIKAS COFFEEにて『NEW BORDER MARKET 2023』の東京版オフラインマーケットを開催します! ぜひ、お待ちしています(笑)。
自分の“好き”を見つけることや、やりたいことをやってみることは大変かもしれません。でも、それはきっと一人の状態だから。誰だって仲間がいなければ“好き”をカタチにすることはできないと思います。今回このプロジェクトを通して最も伝えたいことは『誰かが何かをやってみたいと思ったときに、賛同する仲間はきっといる』ということ。ぼくにとってのBIKAS COFFEEがそうだったように、みなさんにとってのそんな存在はきっといます。
だから一緒に航海を繰り返し、“好き”を見つけて発信してほしい。想いに共感し、このマーケットで商品を買うアクションから繋がってもらえれば幸いです。それぞれの新しい物語がはじまるきっかけになりたいと思っています!」
田舎暮らしの本編集部
【↓NEW BORDER MARKET 2023の詳細はコチラ】
https://camp-fire.jp/projects/view/654470
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