奥さまとの力関係は100対0!?
『オレンジ・ランプ』で和田正人さん演じる晃一は認知症とともに笑顔で生きる道を探る。それは晃一と真央、夫婦の絆の物語でもある。
赤井「本物の夫婦の生活を垣間見るようで、映画の世界へすぐに入っていけますよね。真央ちゃんは晃一を大事にしていて、愛して、フォローする。この夫婦だからこそ成り立つ話やなと」
貫地谷しほりさん演じる真央は、一見絶望的な状況にも動じない。明るく受け入れ、じゃあどうしよう?と即座に前を向く。本当にいい奥さんですよね?と同意を求めると、「ウチの奥さんもええよ」と赤井さんが、こちらも即答する。特に、照れることもなしに。なぜそんなに仲がよい?と直球で聞きたくなる。
赤井「僕は料理ができひんけど、ちゃんとお茶碗を洗ったりしますよ。お小遣いをもらうためですけど(笑)。佳子ちゃんに逆らったことないよ。力関係は100対0やから!」
と言い切るのにまた笑ってしまう。本当に仲よしな夫婦なのだ。
佳子「赤井のお父さんとお母さんがそうだったんですよ」
赤井「喧嘩してるとこなんて見たことなかった。せやから、夫婦って喧嘩せーへんもんやと思ってました。佳子ちゃんと夫婦喧嘩? しません。喧嘩になりませんから!」
佳子「赤井は、ありがとうの回数が多いです。それからゴメンなさいが早い。食い気味なくらいで」
赤井「ありがとうとゴメンなさいは、スピードが大切やなと」
まさに阿吽の呼吸! 新たな格言(?)まで生まれてしまう。
それにしても。赤井さんってどんな役を演じても、トーク番組であっても印象が変わらない。
佳子「本人に近い役を頂くことが多くて。単純でア〇で人情があって、みたいな」
赤井「単純でア〇ですか?」
佳子「いや、褒めたのよ!」
赤井「そうなの? ありがとう」
やっぱり、ありがとうが早い!
赤井「(笑)。まあまあ、確かに自分をその役に近づけていくほうかもしれません。同じ台本でも、演じる人によってイメージは変わります。そのなかで私を呼んでいただくわけで。どんなふうにお客さんに観ていただこう?と考える。俳優の仕事は、そこが面白いんじゃないかと思います」
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