長野県のほぼ中央に位置する塩尻市(しおじりし)は、古くから街道が通り、塩の行商人が塩を売り終わる「塩の尻」でした。現在も交通の要衝として、各所からのアクセスがとてもいいのが特徴です。標高が600m以上と高く、年間を通して気温は全国平均より低め。1日の寒暖差が大きく、夏でも朝晩は涼しく、湿度が低いので日中も日陰に入るとひんやりします。市内にある塩嶺(えんれい)高原別荘地は、避暑地としても使われています。
塩尻市では「子育てしたくなるまち日本一」を掲げ、子育て支援に力を入れています。また、官民連携や企業の実証実験、デジタル技術を用いてよりよい方向に変化させる「DX」、次世代の交通システム「MaaS(マース)」プロジェクトなど、先進的な取り組みも多く行っていて、先進的コンパクトシティを目指す住みやすいまちです。
塩尻と岡谷にまたがる「高(たか)ボッチ高原」では、日本の最も標高の高い山20座のうち、18座が見える360度のパノラマが広がります。天気がよければ諏訪湖の向こうに富士山も見え、星空や諏訪花火大会、山、雲海などの景色を狙った写真愛好家が集まるポイントでもあります。道路が冬季封鎖される期間を除き、車で頂上付近まで行けるアクセスのいい山です。レンゲツツジなどの高山植物が見られ、牧草のある時期には高ボッチ牧場で乳牛が放牧されています。8月には草競馬が開催され、日本一標高の高い競馬場となります。2021年からはガイダンス棟脇にキャンプ場も併設されて、賑わっています。
江戸時代に整備された中山道。塩尻市内には、塩尻宿(しおじりじゅく)、洗馬宿(せばじゅく)、本山宿(もとやまじゅく)、贄川宿(にえかわじゅく)、奈良井宿(ならいじゅく)の5つの宿場が置かれました。なかでも奈良井宿は、「奈良井千軒」といわれ、奈良井川に沿って1㎞もの街並みが続いていました。現在でも往時の面影が残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。奈良井宿では、毎年2月3日に地区の子どものためのイベントとしてバケツなどで水を凍らせて中にキャンドルを飾るアイスキャンドル祭りが行われます。店舗や家ごとに趣向を凝らしたアイスキャンドルも多く、幻想的な風景に観光客も多く訪れます。ふるまいや催しもあり、最後は花火が夜空を飾ります。
本山宿の脇を流れる奈良井川で、この川沿いに「本山池の権現キャンプ場」があります(2023年でクローズ予定)。今回紹介する物件はこの近くです。
奈良井川の権現橋近くには、地元の人は池の権現と呼ぶ「池生(いけおい)神社」があります。敷地内の清涼な池にはイモリがたくさん生息し、遊歩道沿いにはカタクリが群生しています。
広い畑がある築93年の古民家
本山という昔ながらの宿場町にある物件。近くにキャンプ場があり、傍らを奈良井川が通っていてBBQや水遊びを楽しむことができます。ここは、そばを切って食べるようになった「そば切り」発祥の地とされ、地元の人たちでそばを育て手打ちで提供する「本山そばの里」があり、本場のそばが味わえます。自然が豊かで、畑と山に囲まれた集落ですが、塩尻駅や市街地まで車で10分程度と生活にも便利です。24時間スーパー「西友塩尻西店」まで車で12分。
築93年の古民家で全体的に古いですが、大きな改修箇所はなく、トイレが汲み取りでも問題なければそのまま改修なしで居住できる状態です。外壁の土壁にひび割れがあり、そこは要補修。3Kに物置部分が付属した手入れのしやすいコンパクトな平家建て。宿場町のため、両隣の家とはくっついて建っていますが、中庭があって明るさは確保されています。駐車場は家の前に2〜4台ほど停められます。家の裏に、広い更地の土地があり、地目が宅地のため、使い方の自由度が高いです。間に石垣が積まれた段差があるひな段地になっています(下に降りられるスロープあり)。
【物件データ】
長野県塩尻市
256万円
土地:202坪・667㎡
延床:34坪・113㎡
菜園:約130坪
改修費補助:最大50万円
処分費補助:最大10万円
●3K●宅地●ひな段地●都市計画区域外●築93年●汲み取り式トイレ●長野自動車道塩尻ICより車で約18分●国道19号近くの便利な立地。車で、奈良井川が脇を流れる本山池の権現キャンプ場へ約4分、道の駅「木曽ならかわ」へ約12分。建物に古さは感じるものの、補修なしで居住できる。敷地内に下水道引き込み済み、接続工事のみで水洗化可能。駐車場2〜4台分。
●問い合わせ先:㈱しおじり街元気カンパニー ☎0263-88-8530
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