田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 1月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 1月号

12月3日(火)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

証券会社の課長から海苔製造会社の社長へ転身

2021年4月号掲載

世界中の人が笑顔になれる「こだわりの海苔」を食卓へ!

兵庫県佐用町には小規模ながら良質なものづくりを貫く優良企業が多い。

その1つである海苔製造会社の取り組みについて、移住して事業を第三者承継した社長に聞いた。

 

(↑大手証券会社の課長から海苔製造会社光海の社長に転身した岡田正春さん。)

後継者に悩む会社を継ぎより働きやすい環境に

(↑「韓国風海苔『旨しお海 苔』は、現在約30秒に1個のペースで売れています」 と岡田さん。https://www.koumi-nori.com

(↑四季折々に色づく山々に囲まれるロケーション。天気がよければ大山まで見えるという。)

素材を厳選し、無添加での海苔づくりを貫くのが、1993年に設立された光海(こうみ)株式会社。

2019年9月に代表取締役社長に就いた岡田正春(おかだまさはる)さん(49歳)は大手証券会社を退職して東京から移住し、後継者に困っていた同社へ入る決断をした。

「きっかけは『サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい』という本。著者の三戸政和(みとまさかず)さんのセミナーも受講し、後継者がなく黒字で廃業する会社が多いと知りました。この大廃業時代の経営への挑戦に、わくわくするものを感じたんです」

佐用町を訪れると、都心では考えられない豊かな自然に魅せられ、現会長夫妻が愛情を込めて育ててきた会社や商品の素晴らしさを実感した。

一方で時代に合わない部分も散見され、従業員との1対1の面談で問題点を教えてもらい、できることはすべて取り組んだ。

例えば工場内には座って作業できるように椅子も用意した。

「『地球に優しく、人に優しい』が経営理念。まずは従業員に優しい会社にすることで、従業員にも地域や商品に対して優しい気持ちで取り組んでほしい」

(↑従業員同士の仲がよく、社長とも分け隔てなく話せるフレンドリーな雰囲気。)

(↑可能なところは機械化しつつ、人の目や手でていねいなものづくりを徹底している。)

佐用町 仕事に関する支援情報

  • 中小企業者創業支援事業 2年間で合計最大200万円
  • さよう星降る町のビジネスプランコンテスト  最優秀賞100万円
  • 町内定住就職奨励金  町内に住民票のある新規学卒者が事業所へ就職した場合5万円

佐用町でワーケーションも!泊まれるコワーキング

(↑コワーキングは2時間500円~で各種プランあり。会員はビジネス機器の利用可。)

姫新線・智頭急行の佐用駅を出た正面にあるのが、空き家バンク物件を利用して2018年に設立された「コバコWork&Camp」。

泊まれるコワーキングスペースとして運営しているが、単なるシェアオフィスという位置付けではなく、異業種の人や地域住民が情報交換しながらアイデアを生み出す場として活用できる。

【お問い合わせ】

コバコWork&Camp

☎︎0790-71-0024

https://workandcamp.cobaco.co.jp

物件情報

※掲載している物件は2021年3月上旬の情報です。すでに契約済みの場合があります。

空き家バンク物件情報はこちらをチェック→佐用町空き家バンク

駅から車で約5分の清流近く!農地約90坪付きの古民家

羽柴秀吉ゆかりの高倉山が北にそびえ、すぐ南にアユ釣りで名高い千種川が流れる。

それでいて生活関連施設にも近い便利な立地に、味わい深い古民家がたたずむ。

(↑「土蔵や農機具倉庫も付いています」と西播磨暮らしサポ ートセンターの野村久雄さん(中央)。左は佐用鹿青年部の 加古原瑞樹(かこはらみずき)さん、右は定住促進コーディネ ーターの小仁伸浩(こにのぶひろ)さん。)

伝統的な茅葺家屋は、和風庭園と農地付き

物件データ

 

  • 兵庫県佐用町 130万円
  • 土地 177坪・588㎡
  • 延床 39坪・130㎡
  • 菜園 90坪
  • 取得費補助 最大30万円

広びろとした土間がある平屋

  • 間取り 5DK
  • 地目 宅地
  • 地勢 平坦地
  • 法令制限 都市計画区域外
  • 築年数 59年
  • トイレ 汲み取り
  • 交通アクセス 姫新線播磨徳久駅より車で約5分、智頭急行久崎駅より車で約4分
  • 特徴 上月地域櫛田の木造平屋。18年前に屋根や一部居室の床などを改修。中国自動車道佐用IC より車で約20分。土砂災害警戒区域。

お問い合わせ:商工観光課 ☎0790-82-0670

補修にかかる費用(概算)

トイレ関連 約150万円

台所まわり 約150万円

床、天井、壁など 約200万円

                   合計 約500万円

櫛田地域でかかる費用

自治会費 3500円×年4回

地域行事費 年1万円

(↑約12畳の玄関土間。天井を撤去して太い梁をしっかりと見せるのもいい。)

初夏には目の前の千種川でホタルが舞う、櫛田(くしだ)地域の小さな集落内。

和瓦調メタルルーフを重ね葺きしながらも、伝統的な茅葺き家屋の趣を保つ建物がひと際目をひく。

「広い土間があり、立派なケヤキの大黒柱やクリの通し柱をはじめ、古民家の情緒があります」と話すのは、すぐ向かいで暮らし、物件の管理を任されている野村久雄(のむらひさお)さん。

「モミジなどが彩る和風庭園は、少し手を入れると風情が楽しめます」とも。

駐車場はないものの、家の隣にある農地を整備すれば充分に確保可能。

すぐ近くの千種川での渓流釣り、近隣でのゴルフ、ヒマワリ畑やブルーベリー園での行楽など、遊びのスポットも近隣に数多く揃う。

(↑床の間付きの風情ある和室。縁側越しにモミジの老樹などが彩る和風庭園を望む。)

(↑南側には庭に面して、玄関ホールにあたる4畳間を含めて計3室の和室が並ぶ。)

(↑ここは補修が必要!DKは傷みが激しく、天井や床板の一部がはがされている。壁も含めて要補修。)

(↑品揃え豊富なマックスバリュへ車で約10分。このほか2つの直売所や総合病院へも車で10 分前後。)

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事