すっかり寒くなって、薪ストーブや焚き火でぬくぬくするのに最適な季節になりました。そこで必要になってくるのが“薪”。「薪には種類があって、火を起こすときにどういう薪が適しているかなど、焚き火を楽しくする方法がいろいろあるんです。あと、オススメな薪割りギアもあるんです」。そう嬉しそうに薪と薪割りギアについて語るのは、自称クサビマイスターのはまちゃん。今回は、はまちゃんのレクチャーのもと、“薪”についてのあれこれをご紹介します。
【クサビマイスター・はまちゃん】
祖父母が薪で風呂を沸かしているのを見たりして、幼いころから薪割りに慣れ親しむ。我が子にも薪割りを体験させたいと思っていたときに、薪割りクサビの存在を知り、「こんな画期的な道具を知らないのはもったいない!」と一念発起。「クサビマイスター」としてイベント活動を開始した。安心・安全で、かつコンパクトなのに威力がある薪割りクサビの魅力を伝えるべく、東海・関西を中心に毎月多くのイベントで薪割り体験会を実施。最近では自治体との取り組みも進めている。
Instagram:core_rocca
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近年のキャンプブームに乗っかり、アウトドアを始め、いろいろギアの知識はついてきたのですが、焚き火に関してはまだまだ初心者……の筆者です。簡単で安全に焚き火を楽しむ方法を聞いてみました。
筆者が「最初、火をつけようとしてもなかなか火がつかなくて……」と呟くと、すかさず、はまちゃんが!
「木は大きく2種類に分けることができます。1つは針葉樹、もう1つは広葉樹です」
木は大きく分けて2種類ある。
「針葉樹に分類されるのはマツやスギ、ヒノキなどが挙げられます。一方で、広葉樹はクヌギ、ナラ、カシ、ケヤキなどです。一般的に針葉樹が『柔らかい木』、広葉樹が『硬い木』といわれています。それぞれ見た目の特徴が異なるので、特徴を押さえれば簡単に見分けることができるようになりますよ」と話してくれ、実際に針葉樹と広葉樹を見せてくれました。
左側が針葉樹、右側が広葉樹です。
では、なぜ2種類の木を見分けないといけないのでしょうか。
それは、焚き火の基本である、薪割りに深く関連してくるみたいです。
「こちらが針葉樹(下写真)です。樹皮は繊維が縦方向に並んでますよね。柔らかいので樹皮は手で引っ張ると剥けちゃうほどです。ナイフや鉈(なた)でも割ることができます」。初心者でも比較的簡単に薪割りができるのが針葉樹だそう。
樹皮は繊維が縦方向に並んでいる針葉樹。
「そして、同じサイズの薪を持ったとき、針葉樹と広葉樹では針葉樹の方が軽く感じると思います。これは、細胞レベルの話なんですが、針葉樹は多くの空気を含むため、広葉樹に比べて密度が低く、柔らかく軽いんです」。同じような見た目でも、木の種類によって特性が大きく異なるとのこと。
「そして、こちらが広葉樹です」
広葉樹は針葉樹に比べて、硬く重いのが特徴です。
「広葉樹は針葉樹に比べて、細胞に含まれる空気の量が少なく密度が濃い分、硬く重くなります。樹種による硬さの違いは、薪割りのしやすさにも影響するので、針葉樹と比べて、広葉樹の薪は硬くなかなか刃が入りにくく、割りづらいです」
針葉樹 | 広葉樹 | |
特徴 | ・広葉樹よりやわらかく、軽い ・細胞に含まれる空気量が多い ・ナイフや鉈でも割ることができる |
・針葉樹より硬く、重い ・細胞に含まれる空気量が少ない ・薪割り時に刃が入りにくく、割りづらい |
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