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田舎暮らしの本 7月号

6月2日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

2022/11/13 06:00

超オススメ! 焚き火ギア「薪割りクサビ」でキャンプ&薪ストーブを楽しみ尽くす

「焚き火」や「薪ストーブ」ライフで欠かせないのが「薪割り」。薪を自分でつくる場合、人力なら薪割り斧、電動なら電動薪割り機を使うのがポピュラーだが、今回、第三の方法として「新世代の薪割りクサビ」をオススメしたい。薪割りを楽しいアクティビティにグレードアップする画期的なアイテムだ。

 

「薪割りクサビ」とは?

 薪割りクサビとは、先端が三角形に尖った金属製の道具。

 「クサビを使えば、薪割り斧よりも、簡単に薪を割ることができるんですよ」

 そう熱く語るのは、自称クサビマイスターのはまちゃんさんだ。

【クサビマイスター・はまちゃん】
祖父母が薪で風呂を沸かしているのを見たりして、幼いころから薪割りに慣れ親しむ。我が子にも薪割りを体験させたいと思っていたときに、薪割りクサビの存在を知り、「こんな画期的な道具を知らないのはもったいない!」と一念発起。「クサビマイスター」としてイベント活動を開始した。安心・安全で、かつコンパクトなのに威力がある薪割りクサビの魅力を伝えるべく、東海・関西で毎月多くのイベントで薪割り体験会を実施。最近では自治体との取り組みも進めている。

「薪割りクサビ」は、まだまだ認知度が低い。さらに、販売している店も少なく、手に入れるのも一苦労。そんななか、はまちゃんさんがオススメするのはアウトドアギアブランドGARELLA 'EKAHI WORKS(ガレラ エカヒ ワークス)とSECRET BASE(シークレットベース)が共同開発した薪割りクサビだ。

 

 「私は、幼いころから大きな斧を振るって薪割りをしていました。毎日薪割り作業で、すごく危険で重労働だったことを覚えています。

 あるとき、薪割りクサビと出合うことになるのですが、実際使ってみたら、全身を使うこともなく、サクサクと薪が割れたんです。『これはすごくいい! 今までの苦労はなんだったんだ!』と。

 ちょうどそのころ、子どももキャンプに連れていける年になり、日常生活では経験できないようなことをやらせてあげたいと思っていました。『クサビを使えば、我が子にも容易に薪割りを経験させられるのではないか?』と考えたんです。

 実際にキャンプ場でトライしてみたら、大成功! 子どもたちは、触れたことのない体験をすると、すごく無邪気に喜ぶし、楽しんでくれるんです。そして、薪割りクサビを通して、未知なものに触れる好奇心、上手くなろうとする向上心・探求心が養われる。さらに、薪割りクサビの原理を知っていると木や石で道具をつくれるという想像力も備わるんだと感じました。あえて単純で原始的な道具に触れることで、子どもには大きな成長をもたらすと思います。だから、これからも薪割りクサビを広めていきたいんです」

 と熱く語ってくれた。

「クサビ」を使うと薪割りが簡単!?

 斧は、振りかぶって、遠心力を使って薪を割る。より大きな薪を割ろうとすると①斧(先端の金属部分)を重たくする②柄(持ち手)を長くする。これにより、遠心力のスピードとパワーを上げて割る

 しかし、全身を使う作業なので労力が大きく、とても疲れてしまう。

 一方、薪割りクサビの使用方法は、先端を薪にはわせ、上からハンマーで叩く

 「従来の薪割りクサビは1本で1kg~2kgもありました。クサビが大きくて、重たいと、クサビの重さ以上のハンマーを使用しないとクサビに力が伝わらず、薪を割ることが難しかったのです。

 しかし、最新のクサビが登場してから、環境が一変しました。GARELLA 'EKAHI WORKSの薪割りクサビがすごいところは、わずか500gにも満たないところなんです」

 薪割りクサビでサクサクと薪が割れるというのである。先述した通り、薪割りクサビが重いとハンマーも重くしないといけない。反対に、薪割りクサビが軽くなると、ハンマーが軽くても薪を簡単に割ることができるというのである。薪割り経験者なら、このメリットの大きさがおわかりいただけるだろう。

 また、薪割りクサビは斧に比べ、安全性も高いと、はまちゃんさんは続ける。

 「斧は振りかぶって、薪に向かって振り下ろします。もし、斧(先端の金属部分)が薪に当たらず、薪割り台も通過してしまうと自分の足にまっしぐらとなり大事故になりかねないのです。

 一方、薪割りクサビは、薪に先端をはわせ、止まっている薪割りクサビの頭(ターゲット)に向かってハンマーを打ち込むので、打ち外しがとても少ない。たとえ、打ち外したとしても、鋭利なものが薪割りクサビの頭(上部)にはないので、大惨事にはなりにくいのです」

 そんな簡単で安全な薪割りクサビなら、「ハンマーを持って振ることができれば、5歳くらいの子どもの力でも薪割りができる」のだとか。「少し大きめの石で上から薪割りクサビを叩くだけで、薪が割れますよ」。

 いかに薪割りクサビに力を加えられるかが重要なポイントなのだ。

次ページ:「薪割りクサビのコツとは?」

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