狩猟は「難しい。ほんとに難しいんです」
――猟は一発で頭を打ち抜いてあげるのが大事で、動物も苦しまずに済むし、肉も皮も傷つかないそうですね。でも、それは簡単なことではないと思います。『WILL』の猟のシーンを見ると、素人の感想ですが、東出さんの銃の腕前は相当なものではないかと思えるのですが、練習はかなりしたんですか?
「まだまだです。猟で使う鉄砲は練習というより実践あるのみなんですが、僕はまだ距離150(m)では獲れたことがなくて、120(m)までなんです。でも現場では、獣が想定より遠くにいるから撃たないという選択はできない。師匠たちは、自分の実力以上の距離でも撃てと言うんです。僕は、ここから撃って、もし当たりどころが悪かったらって考えてしまうんだけど。でも、そこで果敢に撃っていかないと、距離150で獲ったという実績は、いつまでも積めないわけです」
――現場の一瞬で、難しい判断をしなければならないんですね。
「そうです。でも、それでやっぱり外してしまうと、『なんであんな距離で引き金を絞ってしまったんだろう』って、ずっと考えこみます」
――映画の中でも、悩んでいるシーンがありました。
「難しい。ほんとに難しいんです。まあ、こればかりは、簡単に“分かる”ことはできないと思うんですけど」
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この記事を書いた人
佐藤誠二朗
さとう せいじろう <編集者/ライター、コラムニスト> ●児童書出版社を経て宝島社へ入社。雑誌「宝島」「smart」の編集に携わり、2000~2009年は「smart」編集長を務める。2010年に独立し、フリーの編集者、ライターとしてファッション、カルチャーから健康、家庭医学に至るまで幅広いジャンルで編集・執筆活動を行う。初の書き下ろし著書『ストリート・トラッド~メンズファッションは温故知新』(集英社)はメンズストリートスタイルへのこだわりと愛が溢れる力作で、業界を問わず話題を呼び、ロングセラーに。その他、『オフィシャル・サブカル・ハンドブック』『日本懐かしスニーカー大全』『ビジネス着こなしの教科書』『ベストドレッサー・スタイルブック』『DROPtokyo 2007-2017』『ボンちゃんがいく☆』など、編集・著作物も多数。最新作『山の家のスローバラード 東京⇄山中湖 行ったり来たりのデュアルライフ』(百年舎)が好評発売中。
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