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田舎暮らしの本 2月号

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1月5日(月)
990円(税込)

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【田舎暮らしの困ること】プロが回答! 田んぼへの排水はダメと言われ,自然浸透にしたらべタベタに

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田舎でのお悩みを、田舎暮らしのベテランライターが回答。今回は、家から出る排水の問題です。

田んぼに接した500坪の雑木林を購入し、15坪のログハウスをセルフビルド。境界に水が流れていたので、そこに台所と風呂の排水を流そうとしたら、「田んぼに使う水だからダメ」と 地元の人に注意されました。やむなく家の裏手に穴を掘って浸透させたら、やがて敷地がべタベタになってしまいました。浄化槽を設置する予定なので、その処理水の放流先も必要です。
福井県在住 山本さん●40歳

 

穴に排水を捨てる自然浸透の問題点

 山本さんはログハウスをセルフビルドしたとき、排水で近隣トラブルが発生。近くの用水路に流せず、敷地内に穴を掘って捨てる自然浸透を余儀なくされた。この排水方法は農業用水に直接の影響がなく、農家からクレームがつく可能性は低い。

 自然浸透は浸透式と呼ばれることもあるが、目詰まりを起こしやすいのが最大の欠点。生活排水は雨水と違って、毛髪などさまざまな不純物が混ざるためだ。また、近くに井戸があれば、汚染の原因になる可能性だってある。溜まった汚泥を処理するやり方もないわけではないが、安定的な排水方法とは言えない。

水が流れていない沢は、放流先として不適

 生活排水または合併浄化槽の処理水は、敷地の外に放流するのが一般的。公道沿いにコンクリート製の側溝があったら、自治体に許可を得ればいい。側溝は近くの川につながっていることが多いのだが、田畑に排水が入らないように河川までパイプを延ばし、問題を解決したケースもある。

 田舎では公道沿いの側溝以外にも、自然に雨が流れる窪地や、地面に掘った溝など、排水できそうなところもあるが、常に流れていなければ自然浸透と同じ。しかし、通年流れている沢ならば、自治体が放流を認めてくれる可能性はある。


近くに川がある場合、そこまでパイプを延ばし、生活排水や浄化槽の処理水を流すケースも多い。


常に流れている川なら、排水が許される可能性がある。

 もしそれがダメなら、敷地内で処理する手もある。排水を蒸発散させれば、誰にも迷惑はかからない。それを可能にする方法の1つが土壌浄化法だ。つくり方は、平らな地面に深さ60㎝、長さ10㎝の溝を掘り、底にビニールなどの不通水膜を敷く。溝の中に粗砂と穴の開いたトレンチパイプを入れ、土を埋め戻す。

 パイプに汚水を流すと、地下に浸透しないで溝の周りに浸透して蒸発していく。地下の浅い部分には微生物が多く、そこで汚水を分解させるのだ。目詰まり対策としては、2本を交互に使うといい。装置は一般の人でもつくれるので、できればセルフビルドに挑戦したい。

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この記事を書いた人

山本一典

山本一典

田舎暮らしライター/1959年、北海道北見市生まれ。神奈川大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、85年からフリーライター。『毎日グラフ』『月刊ミリオン』で連載を執筆。87年の『田舎暮らしの本』創刊から取材スタッフとして活動。2001年に一家で福島県田村市都路町に移住。著書に『田舎不動産の見方・買い方』(宝島社)、『失敗しない田舎暮らし入門』『夫婦いっしょに田舎暮らしを実現する本』『お金がなくても田舎暮らしを成功させる100カ条』『福島で生きる!』(いずれも洋泉社)など。

Website:https://miyakozi81.blog.fc2.com/

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