田舎暮らしの本 Web

  • 田舎暮らしの本 公式Facebookはこちら
  • 田舎暮らしの本 メールマガジン 登録はこちらから
  • 田舎暮らしの本 公式Instagramはこちら
  • 田舎暮らしの本 公式X(Twitter)はこちら

田舎暮らしの本 12月号

最新号のご案内

田舎暮らしの本 12月号

10月31日(金)
890円(税込)

© TAKARAJIMASHA,Inc. All Rights Reserved.

哀川翔さんインタビュー「役者って、生きているあいだは可能性のある仕事だから」|映画『一月の声に歓びを刻め』

 誠には、龍という弟分のような存在がいる。演じる原田龍二さんと翔さんはかつて多くの作品で共演し、プライベートで釣りに行ったりする仲。鉄パイプを手に仁王立ちする翔さんと原田さんが対になったとき、そこに生まれるバディ感はまさに本物!

 「ちょくちょく会うけど、お芝居をするのは十何年かぶりで。原田も、芝居が変わってきたなって。いい感じじゃない? ものすごく一生懸命にトライしていたしね。それで誠にとって龍というのは島で唯一、付き合いがある人間なのかも。妻を亡くし、自分が娘を育てなきゃいけない環境に置かれた誠はある種、孤立をしただろうね。そんななか何かあると駆け付ける、仲間でいてくれる龍という存在は大きい。人と人とのつながりって大切だなと」

 八丈島ではつらいことがあると太鼓を叩く、という風習が。劇中、誠も太鼓を叩くシーンがある。

 「〝八丈島太鼓〞を見たことがあるんだけど、最初はあんなスゴイものを求められたらどうしよう?と。和太鼓に関しては、一世風靡セピアのときに叩いたりしたけど(笑)。でもそうではなく、どん!どん!と一つひとつの響きにつらい思いを吹き込む、そんな太鼓だったからよかったけど」

 ロケ地の移動もそのまま撮影の時間に使われるほど、無駄のないスケジュールだったそう。だからこそなのか、その場にいた人たちの、いいものをつくりたい!という思いが凝縮されたよう。映画は息を飲む緊張感と迫力が、観る者の心をがっちりとつかむ。

 「監督は撮りたい画が決まっている。だから演じるほうも、『よしっ、この画を撮る!』という気持ちになれて。スムーズだったし、1回でOKが出ることもたくさんあったよ」

 そうして映画は完成する。翔さん自身は、何を感じたのだろう?

 「あれだけの世界観がある作品の中で、自分のところはわかりやすくてホッとするのかなと。そういうのも大事でしょ。それでいて撮影しながら、〝旅立ち〞というテーマがあるのかもしれないなと。娘の旅立ちと、娘が離れていくことに対する誠の旅立ち。いろいろなことがあるけど、旅立ちにつながると感じられたら明日の希望が見える。一歩を踏み出すきっかけになるかもしれない、そんなことを思ったんだよね」

哀川翔さん

 ↓↓ 次ページ「俺の人生に老後は起きない!?」 ↓↓ 

この記事のタグ

田舎暮らしの記事をシェアする

田舎暮らしの関連記事

【倍賞千恵子さんインタビュー】「観終わって、胸がいっぱいになっちゃって。木村君と思わずハイタッチしたんですよ」|映画『TOKYOタクシー』

【保存版】千葉の道の駅おすすめ5選|地元民が選ぶ絶景・海鮮・花・名物グルメ ― 道の駅マスターが厳選 ―

【憧れの古民家で暮らす】古民家の上手な選び方・直し方を教えます~古民家のチェックポイントと補修の実際~

さつまいもは掘りたてNG! 甘くする保存&熟成のコツ【プロ農家が解説】

労働、それは退屈せず陽気に人生を過ごす方法/自給自足を夢見て脱サラ農家40年(75)【千葉県八街市】

山梨の道の駅おすすめ4選|紅葉ドライブで絶景・グルメ・キャンプを満喫! 道の駅マスターが厳選

《シニア専用ハウスあり》《一人暮らし・老後も安心》海も山も一望できる「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」で自分らしく暮らす【静岡県下田市】

迷ったらコレ!ふるさと納税でお得に行く“癒やしの大分旅”|クーポンでお得に旅して、子どもたちの未来も応援!

《シニア専用ハウスあり》《一人暮らし・老後も安心》海も山も一望できる「伊豆下田オーシャンビュー蓮台寺高原」で自分らしく暮らす【静岡県下田市】