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田舎暮らしの本 5月号

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田舎暮らしの本 5月号

3月3日(月)
890円(税込)

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哀川翔さんインタビュー「役者って、生きているあいだは可能性のある仕事だから」|映画『一月の声に歓びを刻め』

「俺の人生に老後は起きない」!?

 じつは翔さん、ロケ地の八丈島には釣りでよく訪れるそう。

 「撮影はまだ寒い時季で、風が強くて、あんなに寒いのは初めてだったかも。でも海があって山があって、八丈島のいいところがたくさん映っているよね。今回は撮影の合間に、大自然を楽しむ時間はなかったけど」

 映画は冒頭、カルーセル麻紀さん演じるマキが北海道・洞爺湖のすてきな一軒家に一人、ていねいな暮らしをするシーンから始まる。義理の息子が言うように、それは「理想的な老後」にも思える。マキは過去の記憶から心に地獄を抱えたままではあるけれど。

 そこから翔さんに、自身にとっての理想の老後を聞こうと考えた。けれどキラキラと純粋に輝く瞳を真っすぐに向けられると、そんな話題は失礼に思える。そのままを伝えると、「いやいや、考えてもいい年齢だよね。でも、そういうときは起きない気がするんだよ」と言うので、俺の人生に老後なんてないってこと!? さすが!と早合点すると、「いやいや、寝ていて起きないってこと!」と言うから思わず笑ってしまう。仕事をして、いろんな趣味を楽しんで。なんの予兆もなく、〝あいつ起きなかったな……〞という最期を迎える。それが理想だと。やはり、さすが翔さん。

「60歳を過ぎて、がんがん仕事をする必要もないと遊んでばっかりで。でもその人生を、俺がいちばん喜んでるんだよね」

 カブトムシの飼育、ラリードライバーに釣りと多趣味で知られるが、「趣味はあくまでも趣味、一生懸命しないのがいい」とも。

 「世界のカブトムシを飼うとなると温度調節から大変だけど、日本のカブトムシならキッチリと世話する必要があるのは夏場だけ。でも昨夏は全然ダメだった、暑過ぎて。ギネス級に大きいものを羽化させようとすると、温暖化だとやっぱり難しいのかな……? 宮崎からクヌギの葉っぱをわざわざ取り寄せ、粉々にして腐葉土にしたりおがくずを改良したり、いろいろやってるんだけど」

 2015年には、当時の日本記録を0.7ミリ更新する88ミリの巨大カブトムシの羽化に成功。それで現在、カブトムシを養殖する工場の一角を借り、管理などをしてもらいながら5000匹(!)ほどを飼育している。これはもう完全に、趣味の範囲を逸脱している。

 「そんなことないよ。目指せ90ミリ!と追求してはいるけど」

 夢中で追求するが、極めようとは思わない。翔さんにとって、役者の仕事もそうした面があるそう。

 「売れ過ぎるというのか、行くところまで行ってしまうと、今度は〝落ちた〞と思われちゃう。もともとときどきしか出なければ、別にそれで、あいつまだ生きてるんだ!って思われるだけ(笑)。それぐらいがちょうどいいよ。そこも計算しているわけではなく、来た仕事をやっているだけ。この映画の撮影をしていた時期は、朝ドラ『舞いあがれ!』をやりながら映画『春に散る』をやって。結構大変だったけど」

 特に子どもが幼いころ、若いときは遊ぶために仕事をしていたようなものだったそう。ロケが午前中に終わると大喜びで家に帰り、「遊びに行くぞ!」と多摩川に行ったり、三浦のほうの防波堤で釣りをしたり、潮が引いたら貝を獲ったりして遊んだ。それはさかのぼって、自身の幼少期の記憶とも重なるらしい。翔さんが5歳のとき、訓練中に殉職した海上自衛隊のパイロットだった父親との記憶。

 「釣りに連れていってもらったし、カブトムシを持ってきてくれた。その記憶がなかったら、たぶんいま釣りもカブトムシもやっていないと思う」

 小学生になっても、外で遊んでばっかりの子どもだった。

 「5つ下の弟と友達と、子どもだけで電車に乗って海に行ったりした。いまじゃ考えられないよね。電車賃が片道10円で。20円ずつ持って行くんだけど、俺たちが泳ぐあいだに、弟がジュースを買っちゃうんだよ10円の。するともうお金がなくなって、電車に乗れないわけ。だから線路の上をず〜っと歩いて帰った。『スタンド・バイ・ミー』みたいだよね。がたんがたん……と音がして、やべえ電車来た! 隠れろ!って」

 ↓↓ 次ページ「あとは楽しく生きてりゃいいかな」 ↓↓ 

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