地震や豪雨、洪水などの自然災害が多い日本。ある日突然襲いかかってくる災害は、どこに住んでいたとしても無関係ではいられません。自然災害に対して、株式会社AlbaLinkが運営する訳あり物件買取プロが「災害に備えていること」について全国の男女500人に対してアンケート調査を実施し、ランキング結果を発表しました。
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過半数以上が「備えている」と回答! しかし、「十分備えている」人はわずか5%以下
「災害大国」といわれる日本。今年の元旦に起きた「能登半島地震」も記憶に新しいですが、地震以外にも大型台風の上陸や洪水などの災害が毎年のように日本各地で発生しています。もしかしたら「自分が住んでいるところは大災害が起こらない」と思っている人もいるかもしれません。しかし、それは大きな間違いです。災害はある日突然、襲いかかってきます。そんな予期せぬ自然災害への備えはできていますか? 実際はしっかりと備えられていないのではないかと不安を感じている人も多いことでしょう。
そこで株式会社AlbaLinkが運営する訳あり物件買取プロが発表した「地震・津波などの災害に備えていること」というアンケート結果を見ながら何を備えるべきなのか確認していきます。すでに備えている人はもちろん、「備えたいけど何に備えていいのかわからない」と不安に感じている人は、ぜひ参考にしてください。
【調査概要】
・調査対象:全国の男女
・調査期間:2024年1月19日~21日
・調査機関:自社調査
・調査方法:インターネットによる任意回答
・有効回答数:500人(女性343人/男性157人)
・回答者の年代:10代 0.6%/20代 19.2%/30代 37.4%/40代 27.4%/50代 11.6%/60代 3.8%
| 地震・津波などの災害に自宅で備えているか?
(訳あり物件買取プロ調べ)
「地震・津波などの災害に自宅で備えているか?」という質問の結果を見てみると、「十分備えている」「多少備えている」と回答した人は全体の過半数を超える58.1%でした。やはり、自然災害の多い国に住んでいるからか、防災意識が高いようです。しかし、その内「十分備えている」と答えた人はわずか4.4%という結果になってしまいました。「食べ物・水をストックしている」「家具が倒れないように固定している」などのある一部は備えているという人は多いようですが、完璧に対策している人は極めて少ないことが分かります。
備えていない理由は「お金」の問題!?
それでは「備えている」と「備えていない」とそれぞれの回答理由を見ていきましょう。「備えている」と回答した人の理由を見てみると、
・「東日本大震災で大きな被害を受けたので、大きな災害に備えるようになりました」(30代 男性)
・「静岡県在住で『大地震が来る』といわれているので、地震に対する備えをしている」(40代 男性)
というように、特に災害にあったことがある人や今後大地震が来ると予測されている地域に住む人が備えているようです。また、身近な人が災害を経験している場合、話を聞いて「備えなくては」と実践している人が多いです。家族や友人など親しい人から聞くリアルな体験談は、テレビや新聞から得られる情報より危機感を覚えるのかもしれません。
反対に「備えていない」という人の理由を見てみると、
・「備えられるだけの収納スペースがなく、経済的余裕もない」(30代 男性)
・「『いつくるかわからないもの』にかけるお金がない。また被災経験がなく、何がどれだけいるのかなど想像できないため」(20代 女性)
というような意外にも「お金の問題」についてのコメントが多く見られました。昨今の物価上昇による打撃が防災にも影響しているのかもしれません。確かに「発電機」など、コストのかかる防災アイテムもあります。しかし、工夫すればコストを抑えられますし、無料でできる「備え」も数多くあります。続いては、お金をかけず、すぐにできる防災について「備えていること」ランキングとともに紹介していきます。
今、災害に備えていること1位は「水・食料の備蓄」!
はじめに「備えている」と回答した人たちが何を備えているのかランキングを発表します。結果とともに一言アドバイスも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
(訳あり物件買取プロ調べ)
第1位は、比較的取り組みやすい備えである「水・食料の備蓄」でした。
・「東日本大震災のときに、食料がなかなか手に入らず苦労したため」(30代 男性)
・「熊本地震のときに、水が泥水に変わって困りました。なので、お水だけは常備するようにしています」(40代 女性)
などの実際に震災にあった人のコメントが目立ちました。特に水・食料は生きる上で欠かせないものであるため、納得の結果と言えるでしょう。
ここで、まだ生活用品を備えていないという人にオススメしたいのは、食料や日常品を少し多めに購入して古いものから消費し、使った分を買い足す「ローリングストック」です。この方法を使うことで、コストを抑えながら日々備えることができます。ストックする量は水や食料の場合、最低でも3日分は用意しておきましょう。
続いて2位は「避難所・避難経路の確認」でした。
・「比較的海と川に近い場所に住んでいるため、避難場所だけでも確認しておいたほうが安心だから」(20代 女性)
・「いざというときにどこに避難したらよいかわからないのでは、困ってしまうので」(40代 男性)
というコメントのように、いざ災害に襲われたときに、パニックにならないように前もって自宅近くの避難所の場所や、そこに行くまでの道筋に危険な場所がないかを調べておくことは大切です。また、ハザードマップも忘れずに確認して、自宅や職場などの周辺に洪水や土砂崩れ、津波の危険がないかの確認も一緒にしておくとよいでしょう。この「避難所・避難経路の確認」はお金をかけずにすぐできる“備え”ですので、さっそく確認してみてください。
もうひとつ無料でできる備えとして注目すべきは、5位の「家族との連絡手段を決める」です。災害が起きたときには、家族が近くにいるとは限りません。家族の集合場所を決めることや、災害時に「171」へ連絡すると伝言を残せる「災害用伝言ダイヤル」、携帯電話の番号を書いたメモを持つ、など対策を考えておくと、いざというときに不安を少しでも取りのぞけるでしょう。
今後備えたいことも1位は同じく「水・食料」。震災を経てより重要度が上昇
では、「今備えていること」と「これから備えたいこと」に違いはあるのでしょうか。
(訳あり物件買取プロ調べ)
1位は、「地震・津波などの災害に備えていること」と同じく、「水・食料の備蓄」でした。2位と100票以上差をつけて圧倒的に支持されています。
・「食べ物や飲み物をあまり準備していないので、防災用かつ好みの食べ物を備えておきたいと思っています。ニュースを見て『食べ物の不自由はストレスが高そうだな』と考え直しているところです」(30代 女性)
・「子ども用のご飯をもっと揃えたい」(20代 女性)
回答理由を見てみると、能登半島地震で「食」に関するニュースを見て、食べ物に対する不安を抱く人が多かったようです。確かに災害時には水や電気が使えなくなったり、避難所や車中泊など家ではない場所で生活しなくてはいけなかったりと、不安やストレスにさらされます。そのときにおいしくない、好みではない食べ物しかないと、よりストレスが溜まりかねません。非常食を選ぶにあたっては、「長期保存」「栄養が簡単にとれる」ことも大切ですが、好みの味のものや、食べ慣れたものを選ぶことも考えながら用意しましょう。前もって色々な非常食を試して、自分が「おいしい」と思えるものを選んで集めてみてください。
そして、2位は“備えていること”では7位だった「充電器・蓄電池などの電源確保」が浮上しました。
・「ポータブル蓄電池を購入して備えておきたい」(30代 女性)
・「小型発電機を購入しようか検討しているところです」(40代 男性)
など、蓄電池や発電機の購入を考える人が多いです。中には、電源確保もできる「電気自動車」への買い換えを検討しているという回答者もいました。停電してしまうと、「テレビやスマートフォンで情報収集ができない」「照明が使えず不安」などと言った理由が関わっているようです。
ここまで「備蓄」「避難経路確認」など、災害に備えたいことを見てきましたが、あなたが生活する「家」自体も備えておくことで、命を守れる可能性が高まります。
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