商品化プロジェクトも進行中!
郷土食の継承プロジェクトを続けることで、徐々に形になってきたこともあったといいます。
「黒豆を使った『豆しぼり』というお菓子を、食肉加工業者の石井食品さんと、商品化に向けて進行中なんですよ。今は、どんな食感に仕上げるか、など、細かい仕上げをしている段階です」
「『豆しぼり』という甘納豆のようなお菓子の商品化プロジェクトがスタートしました。今は食感を追求して試作を重ねています」
では、実際に移住してみて、なにか感じたことはあったのでしょうか。
「実際に住んでみてよかったことは、自然に囲まれたのどかな場所なので、子どもたちが自然とたくさん触れ合いながら、のびのび元気いっぱいに過ごしてくれていることですかね。かつて、僕は大阪の都心部に住んでいたので、田舎でうまく暮らしていけるか不安だったんですが、今は、京丹波町の自然に魅せられて、すっかり自然と共存できるスタイルになりました。京丹波町は冬は雪かきをしないといけないくらい雪が積もります。めっちゃ大変なんですよ、雪かき。でも、雪で滑り台を作ったりすると、楽しい! 雪の中で育った大根や、雪の下で育っていたほうれん草など、めちゃくちゃ甘くてビックリする! そんな経験をしたことで、今までの冬の暮らしが楽しく一変しました。もちろんほかの季節も、それぞれの楽しみ方があるんです。めちゃくちゃきれいな河原で、誰にも邪魔されずにひとりキャンプができたり、鮎が釣れたり、アウトドアが好きな人にはおすすめしたい場所ですね。
苦労していることは、スーパーやドラッグストアが近くにないので、買い物に行くのに車で20分程かかることぐらいです(笑)」
地域協力隊の任期が今期でラストということで、最後に、今後の目標をうかがいました。
「京丹波町は過疎化と高齢化が深刻な問題で、若い人が少ないんです。美味しい農作物ができる地域ですが、それを作る人が少なくなっています。なので、作る人を増やして、農業を盛り上げていきたいと思っています。
農業ばかりではありません。京丹波町は面積の8割が森林です。昔は林業で栄えていたという話も聞きましたので、個人的に山を所有して、『山を使った京丹波町の良さ』まで、しっかりと全国に伝えていきたいんです。
どちらにせよ、協力隊の任期が終了しても、住みます芸人として、地域にしっかり貢献していきたいと思っています。まずは、7月28日に『じゃくふぇす』を開催することにしましたー!! 日程以外何も決まってませんが、気になる方はご参加お願いしますー!!(笑)」
「同じ京都府住みます芸人として、きゃろっときゃべつの2人と、BSよしもとの番組内でも京丹波町のネタを提供しています」
地域の伝統を守り、継承していくこと。地域の発展に努めること。理想の住処を手にした木下さんの、これからの住みます芸人としての活躍に期待したいですね。
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