本誌『田舎暮らしの本』の大好評アンケート企画「2024年版 第12回 住みたい田舎ベストランキング」の中から、日本を12のエリアに分けた「12エリア別 住みたい田舎ベストランキング」の首都圏エリア(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)のランキング順位をご紹介します。
CONTENTS
2024年版 第12回 住みたい田舎ベストランキング
【12エリア別ランキング】
首都圏エリア(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県)のランキングを発表!
首都圏エリアのアンケート回答数は49で、年々増えてきています。なかでも今年アンケート回答が多かったのが、19もの自治体が回答してくれた埼玉県。移住・定住情報をまとめたポータルサイト「住むなら、埼玉。」を立ち上げるなど、県としての取り組みも目立ってきています。以前から「ちばの暮らし情報サイト」を立ち上げ移住定住を促進してきたのが千葉県。本誌読者アンケートの「移住したい都道府県ランキング」で千葉県は9位と、移住先としての人気も高く、移住定住に積極的に取り組んでいる自治体も多くあります。
ここでは、4部門で1位となった千葉県いすみ市をはじめ、各部門で上位となった千葉県多古町、千葉県南房総市、神奈川県山北町、埼玉県小川町をご紹介します。
千葉県いすみ市(いすみし)
東京駅まで約70分!でアクセスできる”身近な田舎”
総合部門:1位
若者世代・単身者部門:1位
子育て世代部門:1位
シニア世代部門:1位
太東埼灯台からの風景。青い海が広がる里海エリアと、緑が輝く里山エリアの両方があります。
千葉県いすみ市は、房総半島南東部に位置し、温暖な気候と肥沃な耕地に恵まれた四季折々の農作物が豊かに実る田園都市です。九十九里(くじゅうくり)平野の南端にある太東岬(たいとうみさき)から南の海岸部は南房総国定公園に指定されています。東部にある大原漁港の近海では親潮と黒潮が交わる国内有数の漁場が広がり、国内上位の漁獲量を誇るイセエビなど、さまざまな海の幸が水揚げされています。沿岸の平坦部や内陸部では、米や野菜の栽培や畜産などが盛んです。45km圏に千葉市、75km圏内に首都圏の主要都市があり、特急を使えば東京駅まで約70分。テレワークはもちろん、首都圏へ通勤しながら田舎暮らしも楽しめます。
移住者が多く、コミュニティが充実しているのも、いすみ市の魅力です。市では、電話やメール、オンラインにて移住相談を実施しているほか、相談分野に応じて希望の相談員と相談ができる「サテライト移住相談」にも対応しています。“いすみ大好き!”な相談員が相談にのってくれます。
お問い合わせ:いすみ市移住交流推進室 ☎0470-62-1332
千葉県いすみ市移住・定住・田舎暮らし情報|いすみ暮らし情報サイト
市内では多様なマーケットが開催されていて、移住者と起業家、生産者など、さまざまな人との交流が楽しめます。
千葉県多古町(たこまち)
成田空港の隣、「世界にいちばん近い田舎町」
子育て世代部門:2位
シニア世代部門:2位
総合部門:6位
若者世代・単身者部門:9位
道の駅「多古あじさい館」の上空から栗山川上流に向けて見渡す。視界いっぱいに広がる緑豊かな田園風景が美しい。
千葉県の北東部、成田空港の東隣に位置する多古町。東京都心へは高速バスで約110分、隣接の成田空港へもシャトルバスがあるなど交通環境が充実していて、都心への通勤・通学も充分可能です。またコワーキングスペースもあるため、テレワーク移住する人も多くいます。町の中心部には、役場、学校、病院、金融機関、商業施設、バスターミナルなどがコンパクトに集まり、暮らしやすい環境です。
多古町では、子育て支援に力を入れています。こども園と学童保育の「待機児童ゼロ」、こども園と小・中学生の「給食費ゼロ」、大学生までの「医療費ゼロ」の「子育てに優しい3つのゼロ」で家族での移住をサポート。また、土地や住宅を取得して定住する人に対し住宅取得奨励金の支援などがあり、特に子育て世代に手厚い内容となっています。
お問い合わせ:多古町企画政策課 ☎0479-76-5417
多古町移住定住情報発信サイト | 多古町ウェブサイト
自然と調和した住宅地「多古台地区」。右側は多古こども園です。
神奈川県山北町 やまきたまち
緑深い丹沢の山々と清流に抱かれたまち
総合部門:2位
シニア世代部門:3位
緑深い丹沢の山々と相模湾へ注ぐ清流に抱かれたまちです。
神奈川県の西端に位置する山北町。東京へ電車で約90分と利便性が高い一方、面積の約9割に森林地帯が広がっています。妊娠・出産から子育てまでの絶え間ない支援や、雄大な自然を活かした子育て環境で、「ちょっと便利、ちょうどよい自然」の穏やかな暮らしができます。
町では、「やまきた定住相談センター」を設置し、移住希望者の相談にワンストップで対応しています。若者・中堅世帯の住宅新築にお祝い金の交付のほか、新婚世帯に住居費や引っ越し費用、リフォーム費用などを補助する結婚新生活支援事業など、住まいづくりへの支援を行っています。また、2週間単位で利用できるお試し住宅「ホタルの家」もあります。
お問い合わせ:山北町定住対策課 ☎0465-75-3650
山北生活 | 山北町
古民家を改修した「ホタルの家」は、春には桜並木、夏には水路を飛び交うホタル、秋には紅葉と、山北町の暮らしが楽しめます。
千葉県南房総市(みなみぼうそうし)
三方を海に囲まれた温暖な地域で、教育環境や起業・就農支援に力を入れる
若者世代・単身者部門:2位
子育て世代部門:4位
総合部門:5位
千葉県南房総市は、三方を海に囲まれた温暖な土地で、マリンレジャーが存分に楽しめます。
千葉県の房総半島南端に位置し、西に東京湾、東と南に太平洋と三方を海に囲まれた南房総市。2006年に6町1村が合併した広い市域を有し、人口は約3万5900人。年平均気温16.3℃と温暖な土地です。東京駅や新宿駅、羽田空港などを結ぶ高速バスが充実していて、東京駅からアクアライン経由で約90分。電車の場合、東京駅から富浦駅まで房総特急さざなみで約100分。
市では、起業や新規就農の支援、移住者の住宅取得への支援を行っています。また、自然体験を多く取り入れた「南房総学」「地産地消米飯給食」「保幼小中一貫教育」などの子育て・教育環境の整備にも力を入れています。
お問い合わせ:南房総市企画財政課 ☎︎0470-33-1001
南房総市移住・定住情報サイト「七色の自然に暮らす」には、多様な南房総の自然が感じられる写真や動画、先輩移住者たちへのインタビュー、移住ガイドなどを掲載しています。
埼玉県小川町 おがわまち
都心から60km圏内、緑豊かな山に囲まれた移住地
若者世代・単身者部門:3位
総合部門:10位
小川町は周囲を山々に囲まれ、中央には清流・槻川(つきがわ)が流れています。
和紙や小川絹、建具、鬼瓦、酒造などで古くから栄えた町。市街地の中央を槻川が流れる自然豊かな土地です。1970年代から有機農業が営まれてきた「有機農業の里」であり、有機栽培の取り組みが盛んです。東武東上線の小川駅から池袋駅までは約70分でアクセスでき、時々通勤が必要なリモートワークの方などから移住地として注目を集めています。都内などへの通勤者が転入した場合、東武東上線下りTJライナー座席指定券購入費用の一部を補助。また、リモートワークが可能なコワーキング施設が2カ所もあります。新規就農希望者や空き店舗で起業する若い移住者も増えています。
小川町への移住を促進するために「小川町移住サポートセンター」(業務委託:NPO法人 霜里学校)があり、移住希望者の相談や空き家の情報提供など、さまざまな支援を行っています。また、町の暮らしがわかるツアーや移住相談ができるイベントなども随時開催しています。
お問い合わせ:小川町移住サポートセンター ☎0493-81-5331
小川町移住サポートセンター(埼玉県)
移住相談コーディネーターが常駐していて、あたたかく対応してくれます。
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田舎暮らしの本編集部
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