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田舎暮らしの本 5月号

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田舎暮らしの本 5月号

3月1日(金)
890円(税込)

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日本一美味しい「宮崎牛」の秘密と絶品店を一挙公開!20年間王者であり続ける理由とは?食べログ百名店の選ばれた「大淀河畔みやちく」もチェック!

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今回は「宮崎牛鉄板焼ステーキランチコース」の平日限定クラシック(赤身100g)を注文しました。

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日本だけでなく世界中の肉好きから注目を集める、国内最高峰の絶品和牛「宮崎牛」。宮崎の畜産業は全国トップクラスで、「畜産王国みやざき」と呼ばれるほどの規模を誇ります。

 今回は、実際に宮崎県を訪れたなかで発見した宮崎牛の知られざる秘訣に迫りたいと思います!

20年間王者であり続ける日本最高峰「宮崎牛」の凄さとは?

 そもそも「宮崎牛」は、宮崎で育っただけでは名乗ることができません。宮崎牛として認定されるためには、下記の条件を満たす必要があります。

①宮崎県生まれ、宮崎県育ちの黒毛和牛であること
②公社日本食肉格付協会が定める肉質等級が4、5等級(A4、A5)であること
③宮崎県内の種雄、もしくは家畜改良のために指定された種雄牛を父に持つこと

 こうした条件をすべてクリアした宮崎牛は、5年に1度開催され、“和牛のオリンピック”とも呼ばれている全国和牛能力共進会において、最高賞である内閣総理大臣賞を史上初の4大会連続で受賞しているほど質がよく、日本を代表する黒毛和牛と呼ぶにふさわしい逸品!

 そして実は、近江牛や松坂牛の一部には宮崎県で生産・出荷された子牛もいます。生産頭数が多いうえに、子牛の質も日本屈指の高ランクだからこそ各地への流通が可能となっているのです。
宮崎の牛は様々な有名ブランド牛のルーツにもなってるようですね。

 2022年度の輸出量では、過去最高の1,053トンを記録し、欧米や香港、台湾を中心に宮崎牛が親しまれてきています。それだけでなく、米ハリウッドで開催された「第105回 アカデミー賞」のアフターパーティで宮崎牛が提供されると、アカデミー賞公式シェフとも呼ばれるウルフギャング・パック氏が大絶賛し話題となりました。今や宮崎牛は世界中の食通からも認められ、人気の勢いが止まりません!

「おいしさ日本一宮崎牛」PR動画もチェックしてみてください。

 

県内でも有名な畜産農家へ特別訪問!

宮崎県串間(くしま)市の宮崎牛生産農家の稲本民雄さんの牛舎。市内から車で1時間20分ほど移動し、到着するとさっそく大きな牛のおでましです!宮崎市から車で1時間20分ほど移動。到着するとさっそく大きな牛たちがお迎えしてくれます!

 さて、宮崎牛のおいしさの秘密を探るべく、宮崎県串間(くしま)市の生産農家の稲本民雄さんにお話を伺いました。こちらの牛舎では、生後10ヶ月程度の子牛を、屠畜(とちく)出荷するまで飼育する「肥育経営」で育てており、およそ300頭の牛が飼われています

 稲本さんの牛舎は、第12回全国和牛能力共進会の肉牛の部(第8区)に宮崎県代表として参加し、優等賞6席を獲得するほど県内でも有名な牛舎です。取材するなかで驚いたのは、高ランク牛の多さ! ここではなんと、出荷された牛の93%がA5等級なのだとか。さすが和牛のオリンピック常連なだけはあります。

宮崎県串間(くしま)市の宮崎牛生産農家・稲本民雄さんのお部屋に飾られたトロフィー。お部屋の中には受賞したトロフィーがずらっと並んでいました!

 

美味しさの秘密は、きれいなお水と愛情?
高ランク牛の畜産には、並々ならぬこだわりがあった!

 稲本さんは「高ランク牛を肥育するには、水が一番大事。鉄分が多いと肉質が落ち、きれいな“サシ”が入らなくなる。人間と同じく牛にもおいしいきれいな水を与えることで、万全な体を作ることができる」と、話してくれました。毎日必ず飲むものだけに、健康に支障がないものを与え続けることが、高品質な肉づくりに繋がる秘訣なのでしょう。

出荷を控える約1トン以上の重量がある宮崎牛。出荷されるまで体調を逐一チェックします。出荷を控える約1トン以上の重量がある肥育牛。出荷されるまで体調を逐一チェックします。

 そのほかには、「常に誰かが牛舎を見ていること」も重要なポイントのようで、稲本さんの牛舎では、時間帯別で家族が順番に牛舎を見回りし、牛に異状がないか一日中確認しているそうです。今回の見学中も、しっかりと一頭一頭の状態を管理されているのが印象的でした。

 出荷まで愛情を注ぎながら大切に育て、牛がのびのびと成長できるようサポートし続けている牛舎の皆さんの存在があるからこそ、日本一を誇る宮崎牛として立派に育つのだと感じました。

 

ありがたみを感じながら宮崎牛の名店を堪能!

 ここからは、宮崎県民もおすすめする、とっておきの宮崎牛が堪能できる飲食店を紹介します。

■ 有名プロ野球選手御用達の名店
「宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく」

入口は高級感あふれる雰囲気が漂う「宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく」入口は高級感あふれる雰囲気が漂う「宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく」。

 宮崎観光ホテル内に店を構える宮崎牛専門の鉄板焼き&焼肉の店「宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく」。店の目の前に流れる大淀川を眺めることができ、​​キャンプ期間中には、有名プロ野球選手も集うほどの宮崎牛の名店なのだとか。2024年も多くの著名人が大淀河畔みやちくの味を求めて訪れています。

今回は「宮崎牛鉄板焼ステーキランチコース」の平日限定クラシック(赤身100g)を注文しました。今回は「宮崎牛鉄板焼ステーキランチコース」の平日限定クラシック(赤身100g)を注文しました。

 宮崎牛は、低い温度で溶ける脂肪酸「オレイン酸」を多く含んでいることから、肉質がきめ細やかで柔らかく、口に入れた瞬間にジュワ〜ッと脂肪が溶け出し、肉汁とともに旨みが口いっぱいに広がります。肉量・肉質、脂肪の質すべてにおいて全国屈指のレベルだからこそ日本和牛の王座であり続けるのですね。

目の前の鉄板で焼き上げたステーキを綺麗に盛り付けしてもらいました。目の前の鉄板で焼き上げたステーキを提供。一番おいしい状態で食べることができます。

 それではいざ実食! いただいたステーキは、やはり口の中であっという間にとろけるほど柔らかくジューシーな味わいを楽しむことができました。

 また、(上の写真で)お肉のお皿になっている食パンは何だ?と不思議に思った人もいるかと思います。実は大淀河畔みやちくでは、肉汁が染み込んだパンを食後のデザートとして調理してくれるんです。このデザートも絶品!

 日本全国の名店を厳選する「食べログ 百名店(ステーキ・鉄板焼き)」の2022年版にも選出されている人気店です。ぜひ、直接お店に行ってその味を確かめてみてください!

<店舗情報>
宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく
宮崎県宮崎市松山1-1-1宮崎観光ホテル西館2階
☎0985-62-1129
(営業時間)
ランチ:11:00~15:00[L.O.14:00/ステーキコースは13:30までの受付]
ディナー:17:00~22:00[L.O.21:00/ステーキコースは20:30までの受付]
(定休日)
不定休
(アクセス)
JR宮崎駅からタクシー・車約5分/宮崎空港からタクシー・車約20分

 

■ 全席落ち着きのある個室で鮮度の高いお肉を満喫できる
「焼肉 犇(ひしめき)」

「焼肉 犇」は賑やかな商店街を抜けた閑静な場所にひっそりと位置する隠れ家のような名店です。「焼肉 犇」は賑やかな商店街を抜けた閑静な場所にひっそりと位置する隠れ家のような名店です。

  「焼肉 犇」は、2023年WBCの宮崎キャンプで訪れた侍JAPANの投手陣も来店した、宮崎市橘通東にある焼肉店で、店内は、凜とした雰囲気で居心地がよく、ゆったりと時間を過ごすことができます。

 提供される肉は、旨みと豊かな味わいがギュギュッと凝縮した宮崎牛の赤身肉! 品質管理・温度調節が徹底されており、肉はすべて真空パックの状態で保管されています。注文を受けてから開封しカットするため、新鮮で上質な肉、つまり「もっとも美味しい状態の宮崎牛」をいつでも堪能することができます

 今回は、宮崎牛の上カルビ、赤身スライス、赤身ももステーキ、薄切りロースを実食しましたが、どの部位を食べても口に入れた瞬間、肉がとろけ、一気に多幸感に包まれます! 全12品の6,000円(税込)コースなので量は充分。肉の厚みがありながらも、口の中でさっと油が引くため、非常に食べやすかった印象です。

焼肉 犇(ひしめき)は、大勢での利用も可能なので、職場の宴会や家族・親戚との食事にぴったりです。大勢での利用も可能なので、職場の宴会や家族・親戚との食事にぴったりです。

<店舗情報>
焼肉 犇(ひしめき)
☎0985-65-3818
宮崎県宮崎市橘通東3-5-24
(営業時間)
17:00~24:00[L.O.23:30]
(定休日)
不定休
(アクセス)
JR宮崎駅より徒歩11分


 宮崎県に行った際は「日本一の牛肉」を楽しんでみてはいかがでしょうか?

この記事の画像一覧

  • 宮崎県串間(くしま)市の宮崎牛生産農家の稲本民雄さんの牛舎。市内から車で1時間20分ほど移動し、到着するとさっそく大きな牛のおでましです!
  • 宮崎県串間(くしま)市の宮崎牛生産農家・稲本民雄さんのお部屋に飾られたトロフィー。
  • 宮崎県串間(くしま)市の宮崎牛生産農家・稲本民雄さん。宮崎牛が出荷されるまで体調を逐一チェックします。
  • 高級感あふれる雰囲気が漂う「宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく」。
  • 今回は「宮崎牛鉄板焼ステーキランチコース」の平日限定クラシック(赤身100g)を注文しました。
  • 高級感あふれる雰囲気が漂う「宮崎牛鉄板焼ステーキ・焼肉 大淀河畔みやちく」では、目の前の鉄板で焼き上げたステーキを提供。一番おいしい状態で食べることができます。
  • 「焼肉 犇(ひしめき)」は賑やかな商店街を抜けた閑静な場所にひっそりと位置する隠れ家のような名店です。
  • 焼肉 犇(ひしめき)は、大勢での利用も可能なので、職場の宴会や家族・親戚との食事にぴったりです。

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田舎暮らしの本編集部

田舎暮らしの本編集部

日本で唯一の田舎暮らし月刊誌『田舎暮らしの本』。新鮮な情報と長年培ったノウハウ、田舎で暮らす楽しさ、心豊かなスローライフに必要な価値あるものを厳選し、多角的にお届けしています!

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